集計上の
分類業種 |
具体的な業種 |
組合及び組合員の業況等
(景況の変化とその原因・現状等、企業経営・業界での問題点) |
食料品 |
製粉製麺 |
今期の製麺業界は夏の暑さもあったが、シーズン初期の天候不順の影響でおしなべて前年割れであった模様である。 |
調理食品 |
出荷高は対前年同月比85.2%で、記録開始以来最大の出荷率落ちとなった。東京市場では大手業者間で価格競争が激化している。 |
豆腐 |
売上高については回復基調にあるものの、大豆及び食油の値上がり並びに燃料費関係の価格の上昇が収益面を圧迫してきている。 |
醤油 |
組合員企業から9月、10月の醤油製品の売上高が5%程度前年に比べて下落傾向のあるとの報告があった。消費者の動向が生活必需品の節約という形で現れていると推察される。毎年11月は御歳暮商品の売上が期待できるが、今年の消費者の動向がどうであろうか。組合も前年同期の生揚出荷量は96.6%で減少傾向が続いている。 |
繊維・同製品 |
手袋 |
本年度は暖冬予想、また寒さが来るのが遅く店頭での冬物手袋の販売は良くないが、天候次第では昨年の好調な販売で在庫も減少しているため期待できる。 |
木材・木製品 |
家具 |
木製家具製品と関連する業界または組合等との連携を図っていきたい。 |
製材 |
消費税アップ対策が徐々に浸透しつつあり、少しその効果が見えはじめてきたように思われる。 |
木材 |
業況は低調のまま、好転は見込めない。 |
印刷 |
印刷 |
前月と同様に売上の回復は見込めていない。年末にかけての受注に期待している現況である。印刷業の形態は、製造業から情報・サービス業に移行しつつあり、近年売上を伸ばしている印刷通販業界には300あまりが参入してきているが、利益を計上し将来も残る企業は数少ないと思われる。業界の売上は約6兆円といわれており、内訳は大手2社、他の上場企業、中小零細企業が1/3ずつである。印刷用紙は在庫過剰で価格は下降、低価格で推移している。 |
窯業・土石製品 |
石材加工 |
大多数の組合員が受注減少で土曜に休業せざるを得ない状況になっている。 |
鉄鋼・金属 |
鍍金 |
堅調な業界とやや苦戦している業界のどちらの表面処理発注を受けるかで業界が左右される。四国島内においてその傾向が出始めている。 |
一般機器 |
一般産業用機械・装置 |
構造物鉄骨加工、フェンス類製造、汚濁処理施工、管工事は昨年同期に比べ売上高については同水準で推移しているが、昨年度の落ち込みが激しかった所為でもある。傾向としては新規に変わり修繕、保全業務が増えてきている。建設用クレーンは昨年同期に比べ売上、収益共に大幅な伸びをしめしている。特に、大型建設用クレーンは北米、オセアニアの資源開発需要が引き続き好調で国内の震災復興需要とともに今後増産が期待される。なお、これらに関連する部品加工下請工場は引き続き高操業を持続中である。造船及び舶用機関製造は海上荷動きの減少に伴う海運市況の悪化、急激な円高による韓国、中国との船価格差により厳しい状況が続いている。現状は過去のリーマンショック以前に受注した船舶の建造で凌いでいるが、当時の船価の安値受注に係わらず更なる値引き要求が強く、建造しても採算割れ状態である。平成23年下期以降25年上期あたりまでは新規建造は低迷するものと思われる。 |
その他製造業 |
団扇 |
うちわ業界も、骨等を中国に発注している関係もあり、日中の政治状況の悪化が心配される。 |
漆器 |
昨年は震災後の特需で増加した家具調コタツ売上が落ち着き、前年比では大幅な減少となった。 |
綿寝具 |
10月の業況は朝夕の冷え込みで綿の打ち直しが増え、忙しくなった。業務用寝具の加工も増え、設備のある会社は協力して納期に間に合わせている。やはり、ある程度の設備と人材を確保していないと仕事を受けることが出来ないと実感。設備と人のいない事業所が1社、組合から脱退予定。 |
小売業 |
青果物 |
取扱量は昨年と変わらないが、景気が悪いのか価格は低下したまま。 |
石油 |
先月中旬以降、ガソリン価格の下落基調が続いているが、円安効果もありそろそろ下げ止まると予想される。組合員の収益状況は石油石炭税の導入もありマージン率は下がっており、厳しい状況である。 |
電機 |
今月はこれといった商品の動きがない。前年度と比較すると30〜50%売上、利益がダウンしている。家電業界は今後の見通しがたたず、閉店・廃業の多発を心配している。地域電気店は店主の高齢化と後継者難といった問題が今後の大きな課題。 |
商店街 |
高松市 |
中旬より気温が下がり、週末を中心に客足が増えた。上旬に取り込めてなかった売上を後半に取り返した店が多かった。消費は全体に冷え込んでいると考えられるが、人の動きには活気が出てきているように感じられる。 |
高松市 |
今月は飲食店から厳しいとの声が聞こえてきた。特に夜間が悪い。商店街に人がいなく、店も早く閉めるところが多かった。飲食店に限らず他と業種も落ち込んでおり、好転する材料もなくこのまま我慢するしかない。 |
丸亀市 |
とにかく業況が悪いの言葉に尽きる。10月に行政をはじめ周辺の協力を得て2つのイベントを行い人出や評判は良かったが、地元商店街のメンバーにその気がなく、気力もついてこない情けない現状にある。 |
サービス業 |
ディスプレイ |
公共施設の改装や瀬戸内国際芸術祭等のイベントを除くと、これといった催事はなく、慣例イベントは予算縮小で景況の上昇は見られない。価格競争による一般競争入札では県内業者も自社制作によらず、インターネットで下請け先を探すといった異常な事態。 |
旅館 |
10月の売上は対前年比24%の売上減であった。全体に入込客が少なく、動きようがない。超繁忙シーズンのはずが、この有り様ではいかがなものかと考える。香川県に来ようという動機をうまく創出しないと、この観光シーズンの低調さは打破できない。「高松あじのみ物語」も終わったが低調であった。政治が動かないとこの閉塞感は継続するという危惧が高まっている。また組合員の1社が10月に廃業した。 |
建設業 |
建築 |
地元建設業界では依然として、若年建設労働者不足や技能労働者不足の影響が深刻になっており、工事価格が上昇している。 |
総合建設 |
県関係の発注金額は昨年より増加しているが、内訳は大規模工事の増加で、組合員企業にとっては受注増とはなっていない。 |
運輸業 |
タクシー |
景気の低迷により営業収入、輸送人員とも減少傾向が続いており、依然として厳しい経営状況が続いている。 |
トラック |
9月に高速道路通行料金支払額の対前年同月比は100.4%と3ヶ月連続してプラスであり、24年上期の対前年比は99.5%と大きな落ち込みもなく微減であった。下期についてはあまりプラス要因もなく、良くても現状のままの推移かと思われる。 |