集計上の
分類業種 |
具体的な業種 |
組合及び組合員の業況等
(景況の変化とその原因・現状等、企業経営・業界での問題点) |
食料品 |
製粉製麺 |
昨年度のこの時期は東日本大震災の影響で乾麺類の特需があり、一時的ではあったが商品がよく動いていた。 |
調理食品 |
出荷高は前年同月比89% |
豆腐 |
今月になって大豆及び食油の値上がり、また原油並びにガスの値上がり等収益に悪影響を及ぼす要因が増加。天候が不順なこともあり、スーパー各店の売上げ減少で当業界にとってもあまり状況は良くないと思われる。 |
醤油 |
醤油業界全体の出荷量は前年同期比(平成23年1月〜12月)で97.3%の825,854KLと減少傾向に歯止めがかからない状況にある。要因としては消費者層の高齢化による消費人口の減少、和食を中心とする食生活の減少等があげられる。当組合の出荷量も同様に、平成14年頃をピークに以後減少傾向を持続している。醤油の国内市場の消費動向は減少傾向が続くものとの見方が大勢を占めている。 |
繊維・同製品 |
手袋 |
昨年の好調な販売を反映し、製造もリスクの分散を図ったため順調に推移している。夏物手袋は出だしが良くないが今後の暑さに期待したい。 |
木材・木製品 |
家具 |
廉価で同種の家具・木工製品を販売している大手企業があり、組合員の売上は減少している。販売価格も引き下げて販売しているため収益が思うようにあがらない。それにつれて資金繰りも厳しくなっている。従業員も減ることはあっても増えることは現時点では考えられず、厳しい経営環境であることは間違いない。今後も業界は試練が続くものと思われる。 |
製材 |
GW前の忙しさもなく、景気が良いとはいえないと思う。 |
木材 |
市況が横並びから右肩下がりのため業界も厳しい状態が続いている。 |
印刷 |
印刷 |
過当競争による受注単価の低下、また受注量も減少傾向にあり、売上面、収益面共に弱含みで推移している。構造的に各産業の景況が良くならないと、印刷業界の展望は見えてこない。 |
窯業・土石製品 |
ブロック |
売上は前年同月比の30%。来月の見込み受注は愛媛県のみである。 |
石材加工 |
新年度が始まり、業績が上向きになる事を期待したいところだが、良い話は聞こえてこない。仕事量も減少傾向で、今年のゴールデンウィークは長期休暇をとる事業所も多いようである。 |
鉄鋼・金属 |
鍍金 |
欧州金融懸念からかメーカーは生産を若干抑制気味である。売価・生産量は下がり、原材料・燃料の高値は収益に大いに影響を及ぼしている。 |
一般機器 |
一般産業用機械・装置 |
鉄工業界は業種によって好調な企業と低迷を続けている企業に二分されている。公共工事の取引を主体とするフェンス類製造、汚濁処理施工、管工事は昨年同期と比較して減少しており、受注も短納期で仕事は限定されている。造船及び舶用機関製造は急激な円高以降、韓国、中国との受注競争において価格差が大きくほとんど成約に至っておらず、現状は過去の受注残建造で凌いでいる。建設用クレーンは海外、国内とも好調に推移しており、12年3月期は増収増益の好決算であり、これらに関連する中小部品加工下請工場は引き続き高操業を持続している。今後、欧州との競合も予想されるが、震災需要の伸びが期待される。熱交換器はインフラ整備に関連する需要が底堅く、今後とも高操業が続くことになる。年初時に円安に推移しつつあった為替が、海外の債務危機等金融の混迷によって円高が続いており、業種によっては引き続き厳しさが予想される。 |
輸送用機器 |
造船 |
前月と同様、景気回復の兆しはない。 |
その他製造業 |
団扇 |
各社とも受注状況は足踏み状態となっている。特に竹の骨及び製品(中国産)の入荷状況が悪く、各社とも苦労しているようである。 |
漆器 |
特に大きな変化はありませんが、売上は相変わらず全体的に低調である。 |
綿寝具 |
4月は小売店の販売状況が悪く、前月より売上がかなり落ち込んでいる。就職・進学用の寝具も専門店でなく、インターネットなどで価格が安く配達までしてくれる業者で購入するためかなり売上を伸ばしている模様。貸し布団で病院や旅館等と取引している業者は逆に盛況で大きく二分化している。 |
小売業 |
石油 |
需要が右肩上がりに増加する時期は一部セルフ店が量販攻勢に出ても他のSSへの影響は少なくて済むが、全体需要が減少する中、一部業者が安値で量販攻勢をかけると他のSSへの打撃が大きい。商圏内に複数の直営SSを持たない業者が新たに進出し、一部元売りの支援などをバックに攻勢をかけると限られた地域とはいえ地元SSの経営が著しく困難になる恐れがある。業界では何らかの歯止めが必要との指摘もでている。 |
電機 |
家電商品全般に売上がダウンしている。店頭に顧客の訪問が少なく閑散としている。特にテレビは販売しても利益が取れない。(40インチ売価38,000円)。配達・設置を行えば赤字である。明るいニュースといえばエアコンの訪問販売をすれば最高級品が売れ、利益もでるため、エアコンの買換を促進している販売店は売上、利益とも順調である。待つ商売から打って出る訪問販売へ切り替えることも考えなければならない。 |
商店街 |
高松市 |
商店街内に大型商業施設が4月19日にオープンしたことにより、テナント数も約50店舗増加し、来街者・売上・雇用の増進に大きく寄与した。 |
高松市 |
4月19日に丸亀町グリーンがオープンしたことによりすごい人出。当商店街では今のところあまり影響を感じられないが、人通りが増えた商店街もあるようだ。連休にどのような結果がでるか楽しみ。人の流れが変わってくる事は間違いないだろう。 |
丸亀市 |
商店街は相変わらず、端から端まで人がおらず「見晴らし」がいい。高松市の丸亀町商店街では、歩行者の安全確保のため自転車を通行禁止にしたが、当商店街の場合は自転車も歩行者もいないので、そのような事は話題にもあがらない。 |
サービス業 |
ディスプレイ |
震災特需の影響は、四国の中小企業には届かない。業種によっては恩恵にあずかっていると耳にすることがある。 |
自動車整備 |
5月1日から重量税が変更になることで、5月中に車検の有効期間が満了となる車輌が4月に検査を受けると重量税が下がらないため、5月に車検を行おうとする車輌が多く前年度より件数が減少している。 |
旅館 |
4月は、前年と比べて売上げがアップした事業所もあるようだが、昨年が震災の影響で極端に悪かったのでアップは当然といえ、昨年の赤字の原因がここにある。しかし、内容としては非常に悪く、宿泊人数の伸びと比べて売上げは、あまりアップしておらず低価格化に拍車がかかっている。この価格競争は、経営の基盤を大きく揺るがすものであり、下落が単発的でなく、ここ数年来ずっと続いており、これ以上のダウンすれば賃上げはおろか、設備投資も何もできない状況である。メイン銀行を変更し、借り換えに走る企業が多いのもここに起因している。今後、金融機関が引き締めを行った場合多くの中小企業が危機に陥ると推測される。 |
情報 |
大きな変化はなく、個々の棲み分けで業界は均衡している。 |
運輸業 |
タクシー |
景気の低迷により営業収入、輸送人員とも減少傾向が続いており、依然として厳しい経営状況が続いている。 |
トラック |
年度最終の3月分の高速道路料金支払額としては、23年度で2番目に高い支払額であったが、対前年比では94.4%と一番悪い数値であった。平成23年度全体としての対前年比は99.5%でマイナス0.05%となったが、リーマンショック後の平成21年度と比べると107.5%となっている。 |
貨物 |
売上高は対前年比で103%。売上高の伸びに比例して在庫数量も増加したが、運賃値上げは大変厳しく現状維持で精一杯である。売上は伸びているものの収益状況に関しては燃料価格高騰の影響が掴めていないため不明である。燃料価格の高騰については、3月購入量は4月の支払となり高騰の影響が大きかった。業界全体としては昨年と比較して今年はトラックが動いていたと思われる。 |