集計上の
分類業種 |
具体的な業種 |
組合及び組合員の業況等
(景況の変化とその原因・現状等、企業経営・業界での問題点) |
食料品 |
調理食品 |
出荷高は対前年同月比93.5% |
冷凍食品 |
年末にかけて食品表示による問題が発生。また、大手メーカーによる農薬混入の問題が発生し、今後、冷凍食品を取り巻く環境の変化や動向が懸念されるとともに、フードディフェンスの強化を含めて、広い範囲で対応が急務になってきている。 |
醤油 |
組合員の12月の業況は売上減少の動向と推察され、御歳暮商戦は期待感に相応するものとなっていないと思われる。当組合の生揚出荷状況についても前年同期比96%程度で、これは全国的な醤油消費量の減少傾向を上回る状況でないかと推測される。原料大豆価格は高値で推移しており、輸入小麦も10月の価格改定により上昇している。マスコミ等で報道されているアベノミクス効果はまだ不透明な状況にあるのではないか。 |
繊維・同製品 |
手袋 |
前年に比べ冬物手袋は廉価商品の販売は持ち直してきたが、依然として高額商品の販売は不調で、スポーツ用手袋も昨年度販売数量を下回りそうな予想である。 |
木材・木製品 |
家具 |
11月に東京ビッグサイトで展示販売したところ、期間中に問い合わせの商品を購入したいとの申し出があり、少数ではあるが取引が出来た。今後もこのような状況になれば嬉しいのだが。香川県のことを知らない顧客に昔の讃岐ですと答えると、讃岐うどんは知っています。と言われるように、香川はマイナー。今後は香川のことを広く知らしめるようにしていきたい。 |
製材 |
1月頃から住宅関連資材、土台、柱、小割材、合板等が供給不足気味となり需要をまかないきれない。便乗値上げも含めて強気なメーカーが多い。 |
木材 |
円安の進行のため木材の価格も上昇し、品薄状態も続いている。 |
印刷 |
印刷 |
売上は前年並に推移しており、顕著な受注増加の傾向は見られない。コスト面では1月納入分より用紙の値上げ要請があり、個社別対応となるが利益率が低い中、厳しい経営の舵取りが求められている。 |
窯業・土石製品 |
石材加工 |
消費税増税前の駆け込み受注で売上は増加しているが、売掛金が回収できるかどうか不安の声も聞こえてくる。 |
鉄鋼・金属 |
鍍金 |
アベノミクス1年で経済は着実に動いているが電気代、燃料費、原材料の高騰に加え、人件費負担も今後考慮しなければならない。 |
一般機器 |
一般産業用機械・装置 |
砕石プラント、排水処理設備製造は大震災被災地の復興需要が本格的に動き出し、地方の中小専業メーカー及び中小下請加工工場も受注は増加、加えて財政出動による緊急経済対策が実行段階に入り、フル生産体制にある。建設用クレーンは前期に続き海外では北米を中心に資源開発が活発なため生産増の影響を受け、建設用大型クレーンの受注が好調に推移し、生産量は拡大を続けている。また国内向けは大震災の復興需要や老朽化したクレーンの買い替え需要が大幅に増加している。これら大手製造メーカーの順調な生産に支えられて中小の産業機械加工業においても時間外を含め高操業度が続いており、人手不足感を呈している。2014年造船不況と言われていた舶用圧力容器、荷役付帯設備、舶用機関製造等造船関連事業は南米におけるエネルギー資源の需要増と円安の影響により燃料専用運搬船を中心に受注が伸びており、受注環境は今後とも順調に推移されるものと思われる。ただ、建造単価が安いため安値受注であり、価格的には厳しい状況である。 |
輸送用機器 |
造船 |
4月頃までは現状のまま(操業低下)のようだが、それ以降は回復すると思われる。 |
その他製造業 |
団扇 |
ポリ製うちわの骨や地紙等の原材料が値上げとなり、今、組合員は値付けの時期なので苦労していると思われる。 |
綿寝具 |
12月の業況は先月の忙しさから少し落ち着いた。結果として昨年の売上高、収益状況とほぼ同じになった。年末にかけて売上高が落ちてきたことが原因。 |
小売業 |
青果物 |
入荷量は依然として低いが、セリ日が8日間続いたため、価格は失速した。 |
石油 |
原油値上がり、円安等による価格上昇にともなう転嫁が終了し収益的には好転したが、価格上昇による消費者の節約志向、低燃費車の普及等により需要は少しずつ低下傾向。また、組合員のなかにはアルバイト募集に苦慮しているとの声も聞かれ、これからの寒い時期はなおさらのようである。 |
電機 |
省エネ、畜エネ、創エネ商品としてLED照明や太陽光発電はもちろんのこと、エアコンや冷蔵庫、洗濯機など白物家電が堅調な動きを見せている。 |
商店街 |
高松市 |
土日、平日を問わず通行量はあるものの、消費に対する勢いが感じられない。特に若い世代は将来に不安を感じており、消費に慎重である様子が見受けられる。消費税増税前の駆け込み需要は一部の高額品を除き表面化しておらず、極めて短い期間のみの発注になるかもしれないと感じている。 |
高松市 |
12月とは思えない状況のサービス業が多かったようだ。特に中旬以降が悪かったようで、11月よりも悪いといった声も聞こえてきた。金曜・土曜の夕方に忘年会で駅から降りてくる乗客が非常に少なく、商店街も年末と思えないほど人通りが少なかった。売上も減少しており、百貨店の閉店セールも原因のひとつではないでだろうか。 |
丸亀市 |
年末商戦という言葉が死語になっているのかと思えるような12月の状況だった。年末には「歳末大感謝祭」を行ったが、反応が鈍く今後の開催が懸念される。 |
サービス業 |
ディスプレイ |
震災復興関連でゼネコンが業績回復の兆しを見せ、オリンピック招致が決まり、東京でははっきりと我々の業界でも好影響を受けているようだが、大都市に限られている。当組合員の中でも県内からの受注でなく県外の業者と取引している企業は業績が上向いている。 |
旅館 |
12月は団体客が入り好調でしたが新年は苦戦しそう。 |
情報 |
企業のIT投資に活気が見られ、引き合いも多くなりつつある。一部好況感を感じられるようになった。 |
美容 |
政府の経済対策等が我々には実感できない現状ではあるが、高齢化社会を迎えている現在、老人福祉施設や在宅介護の方への訪問福祉美容サービスの需要が今後増すことから、これらの課題への推進を図る。 |
運輸業 |
タクシー |
地方は景気の回復が遅れているためか繁忙期にもかかわらず運賃収入、輸送人員が減少しており、厳しい経営状況が続いている。また、12月に燃料のLPG価格が高騰し、経営を一層厳しくしている。 |
トラック |
11月分高速道路通行料金利用額の対前年同月比11.9%増と8ヶ月連続で増加した。総利用車数は対前年同月比で10.2%増加した。 |
貨物 |
年末は例年以上に輸送需要が増したが、燃料高騰等で利益無き繁忙期となっており、燃料問題は業界内では対応策がない。ドライバー不足が深刻で傭車が取れない状況が目立った。運転手の雇用も難しく、定年を超しても運転手として雇い留めなければならない状況。次年度の高速道路料金基本指針が出されたが、国家財源が4,000億円から600億円台となり、予想通り4月から割引制度が縮小される。業界にとって燃料と有料道路で一段と経営が苦しくなり、運転手の賃金が下がる。消費税アップの駆け込み需要に期待したいが、逆に4月からの落ち込みも心配している。 |