集計上の
分類業種 |
具体的な業種 |
組合及び組合員の業況等
(景況の変化とその原因・現状等、企業経営・業界での問題点) |
食料品 |
製粉製麺 |
昨年同期と変化は無いようであるが、全国的には冷凍うどん、パスタ類を除き麺類の生産量は漸減している。 |
調理食品 |
出荷高は対前年同月比85.1%。昨年の対前年同月比は89%であった。 |
冷凍食品 |
為替などの影響により主原材料、副原材料、資材、燃料費などが軒並み価格上昇となっており、経営を圧迫している。また、電気料金の上昇も控えており、今後の製品価格を含めた打開策が重要になってくる。 |
醤油 |
新しい年度になり、政府の金融、財政経済政策による景気刺激策がどの程度功を奏するか予測が難しいが、醤油業界全般に需要減退による売上減少が依然続いている。当組合平成25年3月期決算では、税引後当期純利益は前年度比約106%の増収となったが、本年度は生揚単価の値下げと円安による原材料費の増加、電気料金の値上げ等による固定費の増加が見込まれ、経営状態は悪化すると予測している。平成25年4月単月の生揚出荷数量は前年同月比104%と増加しているが、6月の御中元シーズン後の動向を見極めなければ安心材料とはならない。 |
繊維・同製品 |
手袋 |
春夏用UV手袋は昨年並に推移。営業担当、デザイン担当、縫製技術者については依然として厳しい状況であるが、新卒者の雇用も少しずつ回復傾向にある。 |
木材・木製品 |
家具 |
先月の報告でこのままでは事業所を閉鎖する可能性があると危惧していたところ、傘下組合員の一つが事業所を閉鎖しました。アベノミクスの成長戦略はまだまだ中小企業には浸透しておらず、早く成長戦略が軌道に乗ってほしいと望むばかりである。 |
製材 |
アベノミクス効果は、通常の木材販売業者にはまだまだ影響は及んでおらず、期待薄の状況である。 |
木材 |
3月の決算が終わったためか、4月に入って商品の動きが鈍くなった。 |
印刷 |
印刷 |
数字的に顕著ではないが、景気も下げ止まりかという状況。5月の景況にもよるが、景気の浮揚感はない。景気の動向をいち早く反映するのが、広告業や印刷業であるが実体経済はそこまで動いていないのが現状ではないだろうか。 |
窯業・土石製品 |
生コン |
市況の改善にはもう少し時間を要すると思われるが、県内他地域にその機運はできつつあり、改善に向かえば当地域の市況も改善が見込まれる。 |
鉄鋼・金属 |
鍍金 |
アベノミクス効果は、期待するところであるが、足下の原材料高、燃料高、7月からの電気料金値上がり等収益を圧迫する要因はすぐに除去できず、地道な取組で維持安定させるより他に道無しの思いがある。 |
一般機器 |
一般産業用機械・装置 |
建設用クレーンメーカーは昨年同期に比べ、生産、売上ともに大幅に伸ばしており好調を持続している。好調な受注を支えるのは北米の資源開発に加え、震災による復興需要の本格化であり、増産が続いている。これらの波及効果により関連する中小部品加工下請企業をはじめ、県内の一般機械加工業においても手持ち工事量は増え、引き続き高操業を持続中である。鉄骨加工、フェンス類製造業は公共投資が調整段階から生産活動に移りつつあり、昨年同期に比べ新しい物件の受注が増えつつあるが、値段は安値で推移している。造船業に関連する舶用機関、機関部品製造、台板、舶用圧力容器製造は新興国の安値受注と海上貨物の荷動きの減少による船腹過剰のため新規建造が激減しており不況色を強めている。ただ、造船業界も政権交代によるデフレ対策としての金融緩和が大幅な円安に動いており、今後輸出に好影響が期待される。 |
輸送用機器 |
造船 |
減少し続けていた雇用人員は落ち着いてきたが、依然として厳しい状態。 |
その他製造業 |
団扇 |
今期は現在のところ、やや低調の感があるように思える。業者間の格差も出てきているようである。 |
漆器 |
4月から中国産漆が値上がり、中国で生産する家具調こたつ等の完成財も円安と中国国内の人件費等の影響で値上がりし、取扱業者は対応に追われている。 |
綿寝具 |
4月の業況は先月から引き続き売上が伸びません。一部の同業者には好転の兆しがありますが、全体的には景気が悪く閉塞感が漂っています。 |
小売業 |
青果物 |
今年に入り、安値安定で取扱量も少ない。 |
石油 |
原油が4月に入ってから反落しており、その影響から販売価格が2円程度下がっているが、採算面は以前と同様で改善されておらず厳しい状況が続いている。最近はプライベートブランドの販売店が全国的に多くなってきている。元売業者からの仕入でなく、商社からの業転価格で購入し、仕入価格の差が5〜8円も安いことからシェアを伸ばしている。 |
電機 |
AV関連商品は低迷しているが白物家電が好転してきた。特に好調なのが空気清浄機とサイクロン掃除機で昨年度の2倍強の売上。エアコン、全自動洗濯機の買い替え需要が今月からでてきており、これから夏商戦に向かい、エアコン、冷蔵庫需要が期待できそうだ。 |
商店街 |
高松市 |
前年同月に商業施設が町内にオープンしたことによる開業効果もあり単純に前年と比較しづらいが、客単価は昨秋から冬に底を打ったと思われ、現在は上向きにあると感じられる。消費マインドも堅調で、商品やサービスの特色がうまく伝われば売上に反映する市況は整いつつあると考える。 |
高松市 |
4月20日で瀬戸内国際芸術祭2013春会期が終わった。新社会人、新学期、職場・学校も始まり、前半は人出も多く感じた。後半は連休の影響もあり、一部の商店街には多くの、特に若い世代、家族連れが見られたが、当商店街においてはほとんど影響は感じられなかった。 |
丸亀市 |
アベノミクス効果で、株価が上がったとか高額商品が売れているといったマスコミ報道がされているが、商店街はそんな世界とは無縁の社会である。気温が低めであったことも拍車をかけて、業況は極めて悪い。 |
サービス業 |
ディスプレイ |
仕事量が増加している組合員がでてきている。アベノミクスの影響によるものとは思えなく、自社の努力によるものと考えられる。県内企業をクライアントにしていた状況から四国内、あるいは本州に所在している同業あるいはゼネコン等からの受注の増加によるものと考えられる。 |
旅館 |
4月は対前年比17%の売上減であった。宿泊に関しては瀬戸内国際芸術祭の影響か好調であった対前年比をかろうじてクリアしたが、宴会がなくなった。要は新入社員が減少し、各社の研修が激減し、4月は歓送迎会はなく、観光客が中心で推移するしかない状況である。5月も低調で対昨年比は厳しい。全体に入込が少なく、動きがない。GWも完全に分断されており、昨年と比較して減少しており、非常に厳しいものがある。一時の春秋航空ブームは無くなったように一般的には捉えられており、台湾に目が向いている。しかし温泉志向が強く、あまり一般のホテルには期待できないものがあり、国内向けの大人の修学旅行に期待する。 |
情報 |
コンスタントに仕事が入ってきている状況にある。関東方面からの引き合いも出てきている。 |
運輸業 |
タクシー |
景気の低迷により営業収入、輸送人員とも減少傾向に歯止めがかからず、依然として厳しい経営状況が続いている。小豆島地区については、瀬戸内国際芸術祭2013の開催に伴い若干輸送人員が増加している。 |
トラック |
3月分の高速道路通行料金支払額の対前年同月比は110.3%と今年度最高の率で終わった。年間合計での対前年度比は102.3%の増加となったが、今年度は3名の組合員増加があり、ETCコーポレートカード枚数の増加率は3%であったので単純にみれば純増はなかったものと考えられる。 |
貨物 |
昨年と比べて稼働日数が1日少ないため売上が減少している。短観からも経済状況が好転しつつあると見受けられるが、現場は決してそうではない。燃料価格について、しばらくは動きが微小だったが、GW明けから改めて燃料価格が上昇する気配が強い。アベノミクス等の期待感を受けて、荷動きが活発化する前に燃料価格が上昇するのは運送業界にとって痛手となる。 |