集計上の
分類業種 |
具体的な業種 |
組合及び組合員の業況等
(景況の変化とその原因・現状等、企業経営・業界での問題点) |
食料品 |
調理食品 |
出荷高は対前年同月比99.8%。 |
冷凍食品 |
消費税増税については、駆け込み需要はほぼ無かった。そんな中、4月以降の消費動向が注目されるが、現時点では冷え込む予想も多く、対策が急務である。また、年末から世界中で発生しているPED(豚流行性下痢)では多くの子豚の致死によって、価格が急騰しており、更に経営を圧迫してきている。 |
醤油 |
平成26年3月は4月以降の消費税率変更に伴う、いわゆる駆け込み需要により出荷数量で前年同月比159%と増加した。また、2月末現在で減少傾向にあった出荷数量(生揚)も前年同期比100%程度に回復した。決算見通しについては黒字となる見込みであるが、昨年4月以降の生揚単価値下げにより厳しい利益状況であることが予測される。 |
手延素麺 |
消費税増税のため、売り上げが大幅に前倒しとなった。 |
繊維・同製品 |
手袋 |
円安による輸入コスト増大も販売価格に一部しか転嫁することができず、また昨年の寒波でも需要は伸びず消費者の購買意識に変化が見られる。全体的には対前年比90%程度になる見通しである。 |
木材・木製品 |
家具 |
4月から消費税が増税となるためか売上は増加したが、その反動で4月初旬の売上が減少している。長く続くとは思わないがこのままだと大変厳しい状況が予想される。組合ではかがわ産業支援財団の助成を受け農商工連携ファンド事業を行っているが、平成26年度も継続事業とすることとなり、各事業所とも日々努力しているところである。 |
製材 |
1〜2月は消費税増税前の駆け込み需要も終わり、全体として受注は低調であったが、3月はスギ、ヒノキの原木供給量も増えて消費税増税に関係なく、受注が緩やかに回復傾向がみられる。価格面ではヒノキが下落、スギが横ばい、外材は弱含みとなっている。 |
木材 |
消費税増税前の駆け込み需要により売上高が上昇した。 |
印刷 |
印刷 |
消費税増税前の駆け込み需要が多く、平日残業、休日出勤と生産設備はフル稼働の状況であった。売上高は対前年比で30〜50%アップの組合員もあった。要因としては東京発の需要に供給が追いつかず、関西や地方に需要が流れてきている背景もあり、景気が上向いているがどうかは4〜6月の動きを慎重に見る必要がある。 |
窯業・土石製品 |
ブロック |
年度を終え、前半からの赤字増加の覚悟をしていたものの、後半より消費税アップの駆け込み需要とは別に製造委託を受けたことによる売上増となり、良いかたちで平成25年度を締めることが出来る。 |
石材加工 |
駆け込み受注でフル操業が続いている。納期を厳守するために時間外労働も増加しており、その分が収益を圧迫している。実際のところ、消費税増税前の駆け込み受注は操業度をアップさせてはいるが、収益の増加につながっているとは限らない。 |
石材 |
消費税アップに伴って、販売価格は上昇気味。 |
鉄鋼・金属 |
鍍金 |
行き過ぎた円安は、原材料を輸入に頼る中小企業にとっては、かえって不利になる事もある。景気回復というも取引先の業界によっては途上・低迷な業界もあり、いかに収益を確保するかが今後の経営課題である。明るい平成26年度に期待したい。 |
一般機器 |
一般産業用機械・装置 |
消費税増税前の駆け込み受注により、建設関連の下請中小鉄工業は住宅着工増を背景に短納期ではあるが、加工、販売とも対前年比は大幅に増加したが、単価は横這いであり、かつ業種によっては値下げ要請が年初から出るなど厳しい価格交渉になっている。現状は購入資材の高騰、値上がりが先行しており、諸経費を抑えてどうにか採算に乗せている。一方、増税後の受注量については住宅着工数が2〜3割減少することが予想されるため、売上の減少と収益に悪影響が予想される。当地方の舶用関連製品及び荷役付帯設備製造は造船業の低迷により仕事量は激減していたが、円安と海外の景気回復によるLNG運搬船等の建造に伴う受注獲得により徐々に回復しつつある。ただ、受注価格は厳しく、値下げ要請に対してこれまで進めてきたコスト削減策も限界に近い状況で、今後利益に繋がる価格の引き上げが課題である。建設用クレーンは引き続き円安と海外の資源開発工事の影響から受注は順調に伸び、好調を持続している。また、産業用機械部品製造の中小企業、下請企業は大手メーカーの増産に伴い高操業を続けている。当地方の鉄工業としては厳しい価格の改善に期待したい。 |
輸送用機器 |
造船 |
4月から新工場長となり、新たな運営方針が提示された。計画されていた予定より遅れがあり、まだ操業度は上がっていない。 |
その他製造業 |
団扇 |
消費税増税による駆け込み注文は一段落した。増税による顧客の反応は今のところ無いが、今後繁忙期になってからの影響が心配である。 |
漆器 |
2月に引き続き増税前の駆け込み需要があり、売上は増加したが4月からは値上げの影響や売上の反動もあり、今後は不透明。 |
綿寝具 |
3月の景況は4月からの消費税増税による駆け込み需要のある事業所と、そうでない事業所に分かれた。小売りを主体していると事業所は駆け込み需要があったが、製造卸部門の事業所はあまりなかった。全体的に寝具業界は3月の状況は前年同月と比較して変わりがない。 |
小売業 |
青果物 |
3月は4月からの消費税増税のため、在庫量を増やした店が多かったが、4月からは価格が2〜3割ダウンしている。 |
石油 |
3月は消費税増税に係る駆け込み需要があり、売上高は増加した。一方収益面ではガソリンの卸値が3月に2円上昇したものの、小売価格に転嫁しておらず粗利は減少している。4月以降の消費税増税に伴って節約意識がさらに進み、取扱量が減少することが懸念される。 |
電機 |
消費税増税前の駆け込み需要はやはり大きかったようだ。地域店は相乗個展などの成果が如実に表れている。家電量販店に目を転じると単月度で前年同月比で120〜150%といった具合に大きく伸びており、久しぶりの年間2桁台のアップも意識している。それでも平成21年3月期頃の売上水準に戻るのがやっとというのが現況で、4月からは駆け込み需要の反動が心配。 |
商店街 |
高松市 |
消費税増税前の駆け込み需要が顕著で週末のみならず、中旬以降は平日も人通りが多く売上が伸びた。4月は反動により厳しいと思われるが、消費の萎縮は夏前には回復すると考える。時間型消費のレジャー、旅行等には春も堅調に推移すると思われることから、この需要に向けた働きかけは有効となる。 |
高松市 |
3月中旬頃から一段と人通りが減少している。特に午後からがひどいように思われる。百貨店の閉店セール、消費税率の引き上げ前の駆け込み需要で郊外の大型店に集中していたように思う。悪条件が重なり、人通りが減少して売上には繋がっていないようだ。 |
丸亀市 |
消費税増税前の駆け込み需要は商店街ではほとんどなかった。生活必需品などのまとめ買いはスーパーや大型店で行われ、金銭消費はそちらに移行して、商店街はかえって悪影響を受けたという意見すらある。小売業の値札の付け替えなどの負担も聞く限りでは全く無い。 |
サービス業 |
ディスプレイ |
消費税増税による価格表示の変更に関わるディスプレイ表示関連業務の増加と駆け込み需要による売上増が見られる。一時的に収益は好転しているが、続くかどうかは疑問。 |
情報 |
引き続き概ね好況である。先行受注も消費税増税の影響も少ない。 |
美容 |
消費税転嫁対策に試行錯誤している様子。 |
建設業 |
総合建設 |
売上高、収益状況、雇用人員、景況ともに好転しているものの、今まで悪化の状況が長期間続いていたためどん底より若干上向いただけであり、決して楽観できる業況ではない。 |
運輸業 |
タクシー |
地方は景気の回復が遅れているためか、運送収入、輸送人員とも減少傾向に歯止めがかからず、依然として厳しい経営状況が続いている。燃料のLPG価格の高止まりが経営を一層厳しくしている。 |
トラック |
平成26年2月の高速道路通行料金利用額の対前年同月比は10.5%増と11ヶ月連続で増加した。年度累計での対前年比は11.7%の増加となった。 |
貨物 |
消費税アップによる駆け込み需要の影響で、例年になく荷動きが落ち込んでいない。どの運送事業者もドライバー不足のため動かしたくても動かせないトラックが増えている状況。消費税増税により高止まりしている燃料価格の更なる上昇、消費税完全転嫁問題、高速道路料金制度の見直しで消費税と併せて10%以上の値上げになると推定しており、事業存廃の危機である。一般企業の業績アップの影響かどうかわからないが、今年の引越件数は大幅贈となった。 |