集計上の
分類業種 |
具体的な業種 |
組合及び組合員の業況等
(景況の変化とその原因・現状等、企業経営・業界での問題点) |
食料品 |
調理食品 |
出荷高は対前年同月比96.4%。 |
冷凍食品 |
1月の外食売上が対前年比5.3%増となったようだ。2月は閏年の営業日数増加による売上増加も予想されることから、これらの影響による出荷増も期待できそうである。また、年明けからの為替変動による原材料価格の影響は、まだあらわれていない。 |
醤油 |
組合員の業況は売上高については前年同期比100%の状況で推移しているものと予測される。当組合の生揚出荷数量についても前年同期比でほぼ100%の状況である。ただ、原料価格(インド産脱脂大豆、輸入小麦)が高値で推移しているため、非常に苦しい経営内容になると予測される。平成28年3月期決算の状況を注視したい。 |
繊維・同製品 |
手袋 |
冬物のシーズンも終わり、今冬は暖冬の影響で産地が興って初めて経験した販売不振であった。一昨年、昨年とも販売は厳しい状況で流通在庫が多く残っており、生産計画が立てづらく、加えて3月よりの商談も発注量の減少、小ロット等先行きが不透明である。 |
木材・木製品 |
家具 |
売上が年々低下、増加の要素が見えない。 |
製材 |
製材は入荷・販売量が少し増加したが価格は変化無し。市場は昨年に比べて販売量は少し減少。プレカットは全体的に弱含み。 |
木材 |
季節的にも需要が冷え込む時期であり、厳しい状況は継続中。 |
印刷 |
印刷 |
ここ数年の受注状況は下層での現状維持を推移しており、好転の兆しはまだ見られない模様である。 |
窯業・土石製品 |
生コン |
中讃地区では販売価格の改善を徐々に行っているが、売上が前年比2〜3割減と厳しい状況である。西讃地区では共同販売の再構築が加速している。 |
石材加工 |
当月も組合員の廃業があった。将来への不安から事業継続の検討を始めた組合員が複数でている。 |
一般機器 |
一般産業用機械・装置 |
プラント機器、廃水・汚濁処理設備製造業は引き続き高操業を維持している。収益については輸入原材料、諸物価の高騰により減少傾向にある。建設用鉄骨加工は首都圏を中心にインフラ整備の投資が当地方にも及び短期工事を中心に3〜5ヶ月の仕事量は確保している。また、輸出産業や情報技術機械製造業の繁忙により地場の部品機械加工・組立関連企業、下請中小零細事業所はフル稼働の状況が続いている。雇用の面においては技能労働者を中心に人手不足が生じており、新規採用も難しいため有期契約社員の採用を進めている。造船関連工業である舶用エンジン製造・部品加工、液化ガス用高圧タンク製造は円安による建造量の急増により2017年度までの受注量は確保されており現段階では目先の仕事量をいかに消化するかの対応に追われている。ただ、中国をはじめとするアジア新興国の景気減速による海上荷動き減少の新規造船建造量に対する影響が憂慮される。 |
輸送用機器 |
造船 |
3月中旬に元請会社より今後の事業について組合員への説明会を行う予定。 |
その他製造業 |
団扇 |
業界内では現在のところ大口の引き合いは少ない状態である。また、竹うちわ(中国産)に関しては近頃の円高傾向にあるため少し良い状況である。 |
綿寝具 |
2月の業況は1月の2分化と違い全体的に売上不振で、前年同月に比べて10%のダウンでした。悪い中、唯一ガソリン代が安くなったことで運送コストが下がったのが明るい話題。 |
小売業 |
青果物 |
1月に比べると価格はやや落ち着いたように見えるが、前年に比べて野菜・果物が品薄のため、いまだ高値が続いており売上は前年を大きく上回った。 |
石油 |
小売価格は一進一退であり、収支も非常に悪く廃業する業者がでてきている。 |
電機 |
業界は冬眠のような状況。あるメーカーは粉飾決算で巨額の赤字、あるメーカーは海外に身売り。メーカーがしっかりとしていないことは我々小売業者にとっては計り知れない大打撃だ。 |
商店街 |
高松市 |
年始から金融市場が世界的に不安定であり、消費の先行きに影を落としている。暖冬で衣料品が全般的に振るわなかったり、プレミアム商品券の終了による反動減で雑貨や書籍が低迷したり悪い材料が多い。人通りは前年より多く、街にも活気があり、消費マインドが著しく悪いとは感じられない。貴金属や高級時計、一部の飲食では好調を維持しており、消費の下支えとなっている。3月から瀬戸内国際芸術祭も開催され、交流人口も増えることから消費の活性化に繋がればと期待している。 |
高松市 |
2月も景況感は更に厳しさが増したように感じる。人通りも寒さのせいか一段と少なくなったと感じた。商店街近隣にはショッピングセンター移転や激安スーパー出店の噂もある。 |
丸亀市 |
今年に入っての売上の悪さは、尋常でないと感じる時がある。消費者は完全に自己防衛に走っており、一部飲食は評判を呼んで好調だが、物販はどこもダメだと思う。 |
サービス業 |
ディスプレイ |
全般的に見て景況が改善されているとは思えない。 |
旅館 |
JR四国が、現在のクレメントに隣接して新たに400室程度のグレードの高いビジネスホテルを建設との報道があり、これが事実であれば多くの大会の宿泊は、これで収束する。JRは海外客のみならず、高齢化する日本人に対しても、例えば「京都から高松まで乗り換えなし」といったような、大きな交流人口増加への魅力づくりを本業として行って欲しい。金沢の例を見ても、高松はさらなる魅力創出で地域活性化ができるものと考える。 |
美容 |
組合の組織率は重要な指標の一つであるが、母数となる美容施設数について関係省庁調査の数字は既に廃業した業者が含まれている等信頼性に問題があるため、この度連合会が主導して各都道府県における保健所届出名簿を調査した結果香川県は平成27年発表の2,436件に対して2,157件であった。 |
建設業 |
総合建設 |
本年度の香川県における公共工事は全体(国、県、市町)では対前年比で若干のマイナスだが、内容を見ると県全体では若干のマイナス、市町では大幅なマイナスで特に高松市の場合30%超のマイナスではないかと思われる。来年度予算については若干の増加となると思われるが、内容的には大型の建築物件が予定されており、こと土木事業者にとっては厳しい状況が予想される。 |
運輸業 |
タクシー |
平成26年4月からの消費税率引き上げを運賃転嫁したことによる乗り控え傾向が依然として続いており、景気回復の遅れとも相俟って非常に厳しい経営状況にあり、高松市内の業者が1社廃業した。また、乗務員不足が深刻化するとともに高齢化が進んでおり事業継続が懸念されている。 |
トラック |
平成28年1月分高速道路通行料金利用額の対前年同月比は0.7%の増加となり、対前月比では15.7%の減少となった。また、1月分利用車両数の対前年同月比は0.1%の増加となった。 |
貨物 |
次世代ETC2.0の発売に伴って4月以降は高速道路利用者を中心に取替が始まる。これは国土交通省の方針であって次世代ETC2.0装着車に限り大口・多頻度割引50%が維持できる。旧ETC車では40%になる。つまり装着すれば経費が安くなるといったバーター契約的な処置。1台3〜4万円程度だが、保有車両数によっては多額の経費増となる。県下で5,000台前後が見込まれており、業界全体では50万台前後とも言われている。押しつけ的なところもあり、コスト削減がコスト増になりかねない。 |