集計上の
分類業種 |
具体的な業種 |
組合及び組合員の業況等
(景況の変化とその原因・現状等、企業経営・業界での問題点) |
食料品 |
製粉製麺 |
12月20日製粉工場出荷分から業務用小麦粉価格が麺用30円、パン用菓子用145円、国産小麦粉200円の値上げとなる。 |
調理食品 |
出荷高は、前年同月比92.9%であった。 |
冷凍食品 |
10月の冷凍食品の数量は、対前年比104.2%と高い実績となった。また、1〜9月の数量においても104.4%とニーズの高さが見られる。当業界では、冷凍機の自然冷媒への転換、廃棄物対策として再資源化、容器包装のプラスチック容器包装使用量の削減が進んでいる。クリーンな業界となっていきたい。 |
醤油 |
組合員の業況は、前年同月比で、お歳暮商品の売上が伸びていると推察される。当組合の生揚出荷量は、第3四半期が終了した時点で95%と減少傾向にあるが、12月の前年同月比では、116%に伸長している。第4四半期の業況を注視したい。 |
繊維・同製品 |
手袋 |
本年の冬物手袋の販売も終盤に入り、クリアランスセールに突入しているが、記録的な寒波の影響も有り、久しぶりに販売数も上昇に転じてきている。しかし、あくまでも6年前の通常営業状態に戻りつつある程度であり、大きく販売が伸びた訳ではないため、少子高齢化や販売に対する抜本的な対策が必要である。 |
木材・木製品 |
製材 |
製材は、昨年と比べて少し強含みである。原木が不足している。市場は、昨年と同じである。プレカットは、昨年より少し良い。 |
木材 |
戸建住宅の減少、住宅に占める木材の割合も減少し、地域の大工、工務店は苦しい状況である。リフォームでの木材需要で持ちこたえている感がある。 |
印刷 |
印刷 |
12月は、景況にバラツキがあるものの、全体的には収益状況も含めて低調で低め安定維持というところである。 |
窯業・土石製品 |
石材加工 |
後継者を持たない事業所が組合を脱退した。今後も同様の脱退者が増加するであろうと考えると、組合本体が立ち行かなくなるのは時間の問題であろう。 |
鉄鋼・金属 |
鍍金 |
12月は業種の宿命で、お預かり品を錆びさせないためにも、めっきを完了させておく必要性から各社、在庫、仕掛品を減らすべく日夜健闘しているところである。中途、新卒を問わず、人手もぎりぎりである。 |
一般機器 |
一般産業用機械・装置 |
造船関連の一部業種は、原油価格の低迷と船腹過剰のため建造量の下振れから売上高は、10%減少した。ただ、3月以降は、徐々に受注が確保されつつある。造船関連以外の鉄工業は、順調に生産を伸ばしている。建設鉄骨、鋼構造製造は、首都圏を中心とする建設投資により、ゼネコンの活況は当地方にも波及し、ビル建設、道路網の整備、新規工場建設等、工事量は十分確保されている。採算面では、輸入部材の値上がりと人件費の高騰により経費負担は増加したが、受注単価はリーマンショックから20%程値上がりとなり収益は伸びた。当分生産量は高水準で推移するものと思われる。建設用機械及び関連部品加工は、前年同期に比べ、国内需要は旺盛で五輪施設の建設をはじめインフラ再構築工事の本格化により、小型建設クレーン高所作業車の需要が増大、売上高も順調に推移している。 |
輸送用機器 |
造船 |
年間工事予定の発表もなく、今後の動向が読めない状況が続いている。 |
その他製造業 |
団扇 |
現在のところ、各組合員の目立った動きはない。 |
漆器 |
売上については、前々年より少し良くなっている。収益状況、資金繰り等は、なお厳しい状況にある。 |
綿寝具 |
12月の業況は、前年同月比で売上高はほぼ同じ。年末にかけて小売部門の数字の減少が激しく、自衛隊の布団の売上をもってしても上昇はしなかった。平成29年度末で閉店する店がある。確実に業界の景況は悪化している。 |
小売業 |
青果物 |
冬野菜特に地場物の品不足が目立ち、高値が続いた。量販店の出店が増えて、組合員の店の営業にひびき、廃業する者が出て来た1年であった様に見える。 |
石油 |
12月下旬に卸売価格が1円アップしたが、小売価格に反映していない。原油価格が上昇基調にあるため、早めに小売価格に反映させたい。あい変わらず人手不足が深刻な状況である。アルバイトを募集しても応募がないという組合員が多い。 |
電機 |
2017年の家電業界は、冷蔵庫、洗濯機等の白物家電は好調な動きを見せたものの、AV関連商品は今一つの状況だった。特にボリューム商品のエアコンは、天候に左右され、販売現場では出荷台数ほどの動きは見られなかった。テレビは4K対応テレビが求めやすい売価になったものの、本格的な買い替え需要は起こらず、軟調気味のまま推移した。このような状況下、平成30年度は、期待したいと願っている。 |
商店街 |
高松市 |
12月は天気も良く気温が低く推移したことから、今夏まで厳しかったアパレルが持ち直したり、季節商材は好調であった。街の人通りは多く、株価も上がっており、消費マインドも高まっていると思われる。ただし、消費はコストパフォーマンスのある低価商品か高級ブランドの貴金属、宝飾、時計が伸びており、2極化が顕著となっている。多くの海外ブランド商品(雑貨、バッグ等)に売上が返ってきた年末であった。また、化粧品はインバウンド需要が続いている上に高級化粧品の日本人需要が伸びており、売上に拍車がかかっている。家族や友人同士もしくは、お一人様のコト消費には予算も時間もかける傾向が続いており、コト消費と連動させたモノ消費の企画や仕掛けは、ますます増えることになると思われる。 |
高松市 |
厳しい年末だった。当商店街の魚屋さんが休業して駅前が寂しい風景になり、近隣の商店街でも組合員の郊外移転があった。また、飲食店では、忘年会の予約が減り、次々とお店が新規オープンして、高松市内で1,800席も客席が増えたことが予約減少の原因と考えられる。 |
坂出市 |
値上げが不可能な中小企業では、従業員の人件費が負担になっている。 |
丸亀市 |
「12月はかき入れ時」という言葉は、「今は昔の話」で、街はあい変わらず閑散としている。「年末だから」という季節感がなくなり、「いつもと同じ月」という雰囲気が漂っていた。商工会議所商業部会主催の「歳末感謝祭」が例年通り開かれたが、店の売上に結びついているかは不明である。しかし、このような販促イベントは継続することが大切だと思う。 |
サービス業 |
ディスプレイ |
年末・クリスマス商戦も終わり売上は落ちている。春先への工事に対して下請け等の確保が困難で、特に軽天工事等の人が少なく仕事が受注できない場合がある。 |
旅館 |
12月も微増ながら、ほぼ前年比をクリアできた。ただ、1月は、例年言われるが、厳しいと想定される。1月に高松市内のホテルが1社撤退する。新規に来年度3社程度、既存ホテルも増床が予定されている。来年度は瀬戸内国際芸術祭効果も期待されるが、今後厳しいホテル戦争が想定される。 |
運輸業 |
タクシー |
地方の景気回復の遅れ等により、長期的に運送収入、輸送収入が減少しており、非常に厳しい経営状況が続いている。12月は繁忙期であるが、今年も夜のお客様が少なかったため、売上が減少している。また、乗務員不足が深刻化しており、輸送需要が集中する午前中の時間帯を中心に、十分に対応できていない状況にある。 |
トラック |
平成29年11月分高速道路通行料金利用額の対前年同月比は、0.9%増となり、対前月比では3.3%減となった。また、11月分利用車両数の対前年同月比は、0.8%減となった。 |
貨物 |
11月に燃料が高騰したが、その後微高傾向にあるが、下がる気配はなし。貨物量は、年末で多少増えている感があるが、平年と変わらない。 |