集計上の
分類業種 |
具体的な業種 |
組合及び組合員の業況等
(景況の変化とその原因・現状等、企業経営・業界での問題点) |
食料品 |
製粉製麺 |
例年1月2月は動きが鈍いが、3月に入りうどん店で、小麦粉の出荷量が動き出した。 |
調理食品 |
出荷高は、前年同月比89.1%であった。 |
冷凍食品 |
ブラジルの食肉(鶏肉他)不正問題により、大きな影響が出ている。日本の輸入鶏肉の7〜8割を占める最大の輸出国であり、供給面と価格面で大きな影響が出ている。情報の正しい取得と把握により、情報に流されることのない正しい判断を行うことが必要だと考えられる。 |
醤油 |
組合員の業況については、全体的に売上減少傾向にあると推測される。当組合は、3月期決算にあたり、生揚出荷数量は前年比94.8%と連年減少傾向が続いている。決算見通しによれば、原料である脱脂大豆、小麦の価格水準が、それぞれ10%程度下落したために、利益状況は好転しているが、あくまで単年度の現象と観測している。 |
繊維・同製品 |
手袋 |
昨年の冬物商戦は、最終のバーゲンも終わり、総合的には企業格差はあるものの、売上は前年並みに終わりそうである。しかし、生産調整を行ったため流通在庫は減少した模様である。春〜秋物のUV手袋は異業種の廉価製品のため出荷量、金額とも受注状況は厳しい状況である。 |
木材・木製品 |
製材 |
製材、市場は昨年並みであるが、やや上向きである。プレカットは、昨年並みであるが、やや弱気である。 |
木材 |
地方では、人口減少に伴い、住宅着工数も下降気味であり、住宅メーカーに太刀打ちできず、売上も減少し景況は悪い。また、住宅資材が、合板、集成材に変わりつつあり、従来の「木」の需要も減少している。 |
印刷 |
印刷 |
売上増の組合員は数社のみで、他社においては概ね現状維持もしくは売上減である。平成28年度は、売上の上昇下降の幅は少ないが、周期が長いように思われる。紙の値上げ情報は、主要メーカーが打ち出している状況であり、県下組合員には、まだ依頼はない模様である。 |
窯業・土石製品 |
生コン |
地区内の市況が適正になるように改善を進めている。県内の他の協組においても、協組共販を維持して市況改善に取り組んでいる。今後の課題は、設備更新と人材確保(運転手等)の早急な実施である。 |
ブロック |
平成28年度末を終え、売上、原材料ともに前年、前々年と変わらなかった。平成29年度からは、原材料の値上げが既に4月1日より決まっており、不安材料山積みである。 |
石材加工 |
例年繁盛期の当月は、土曜日に稼働する事業所が多い時期であるが、今年は土曜日に稼働していた事業所は1割もなかったように思われる。昨年よりも苦しい1年になりそうである。 |
鉄鋼・金属 |
鍍金 |
日銀短観に回復傾向とあるが、「足踏み」状態が継続しているようである。ただ、それほどの落ち込みはなく、むしろ年度末の駆け込みがあり、各社来るべき日のために、人員確保に注力すべきとの認識である。 |
一般機器 |
一般産業用機械・装置 |
中小企業のうち建築用鉄骨の加工、組立業は、住宅、賃貸アパート、マンション建設及び公共工事の継続により、本年度末までは順調な稼働が続いた。ただ、新年度に入り、先行きは不透明である。震災復興、首都圏の整備工事は一時、関西圏を経由して受注が伸びていたが、徐々に仕事量が減少、当地方にもその影響が及びつつある。建設用大型機械の製造は、欧米の景気不透明により円高が進行して、輸出に陰りが生じ、海外向けは減少した。国内は東京五輪関連などの公共工事や復興需要が伸びて、業績も改善している。生産品目全般に活況を呈していた中小、零細の機械加工、組立工場は、ここに来て繁閑を繰り返しながらも平時の仕事量は確保している。船舶用製品関連事業及び荷役付帯設備製造は、世界的な景気後退による海上荷動きの鈍化と船腹過剰により、海運界の低迷を受け、建造量の大幅な減少が見込まれて、業績の悪化が予想される。現時点では、先行受注分の生産の消化があり、この間で新たな受注先や関連事業として新規部門への参入により取引を進める。フェンス類、環境処理施設製造は、公共事業に占める割合が高く、受注に関しては他の業種に比べても時間的、地域的なズレから回復は遅れてくる。一般工事では、短期、短納期の製造品が多いが、今後、五輪、復興に付随する受注が見込まれる。 |
輸送用機器 |
造船 |
大手造船会社の坂出工場では、ガス関連船を主体に建造していく方針と発表された。 |
その他製造業 |
団扇 |
この時期は、大口受注の引き合いがあるのだが、今期は少ない状況にある。 |
漆器 |
昨年に比べ小物商品の動きは少し悪い位で、あまり変化がないが、座卓等大物商品は低調であった。恒例の香川の漆器まつりも人出は昨年並みだが、売上は少し悪かった。 |
綿寝具 |
3月の業況は二極化している。小売業専門に商売している所は、かなり売上が落ち、逆に大手の問屋を専門にしている所は入札で落札し、残業して商品を納め、間に合わない分は同業者に仕事を割り振っている。 |
小売業 |
青果物 |
前月の価格の安定を受け、上旬頃までは良好な環境にあった。中旬以降は、春野菜への切り替えを受け、価格の上昇(特に山菜類)が目に付いた。 |
石油 |
卸商価格の2円上昇分が過当競争から小売価格に反映されておらず、組合員の収益は悪化している。3月末で廃業という組合員が2社、3SS発生した。今後とも廃業が続くと予想される。 |
電機 |
4K関連放送の骨格が固まった。現状の4K対応テレビの世帯普及率は4%程度のようだが、少しでも早く、チューナーの付いた4Kテレビが発売されれば、地域店にとって追い風になる。しかしながら、4K関連放送に対する消費者の捉え方は、依然としてシビアな部分がある。やはり地デジに切り替わった時のように買い替えなければならないものという見方が根強い。はっきり言えば、見たくない人は見なくていいし、関連機器も買う必要はないが、わざわざ買い替える必要がないという感覚を強く持っているのも事実である。これを払拭するのは、やはり地域店だろうと思う。 |
商店街 |
高松市 |
インバウンドの集客も見慣れた光景となり、街への人通りも多く、週末を中心に活気がある。しかしながら、肌寒い日が多く、アパレルや婦人雑貨において春物の動きが悪く、消費には明るさが見られない。商店街には次々と飲食店を中心に新規開店が続いており、消費実態とは別に期待度の高まりは感じられる。実際、最近オープンして好調を維持している店も出てきている。商店街を歩く中で楽しみや消費対象を見つけるコト消費も増えてきており広場でのイベントや店の催事が来街者を惹きつけている。2回目のプレミアムフライデーは報道や仕掛けも縮小しており、盛り上がりに欠いた。官民の取り組み方にテコ入れが必要である。 |
高松市 |
3月の中旬まで人通りも少なく、高校入試の合格発表があった16日頃から、なんとなく人も増えてきたように感じた。飲食店も苦戦している。新しく出店した所も最初の頃ほどではなく、サービスも低下しているとのこと。経営者の病気、死亡が、町内でここ半年の間に2〜3件あった。若い人達が親の死に遭い、大変苦労している様子が分かる。がんばって欲しい。 |
坂出市 |
本通り商店街に続き、元町名店街の道路舗装が終了した。これから本町商店街を工事する。商店街近辺の住宅密集地の土地区画整理を坂出市・坂出商工会議所に要望して、商住共存を提案している。 |
丸亀市 |
消費の力は依然弱く、相変わらず街は閑散としている。3月中旬に一軒の空き店舗にパン屋がオープンした。焼きたてパンを提供していて、店内で食べると珈琲が100円になるイートインコーナーもある。主婦や高校生に好評で賑わっている。商業も総じて環境は厳しいが、「やり方・売り方」の工夫で、生き延びる余地はあるという見本だと思っている。 |
サービス業 |
ディスプレイ |
職人及び現場管理等技術職の人間が不足している。春休み商戦及び新年度に向け受注が増加し、生産や製作、工事が追い付かない状況にある。 |
旅館 |
3月の宿泊は、前年より落ち込みを見せた。全般的にビジネスは1割程度増加しているが、中国からのインバウンドが少し落ち込んでいる。香港と台湾は、順調である。ただ、団体から個人客にシフトしつつあり、香港は、中国本土の影響か、No Show(ホテルで予約客が連絡もなく現れないこと)が多く、当ホテルでも、多くの損害を被っている。残念である。 |
美容 |
美容師法に関する規制の見直しの主立ったものの報告として、同一場所での理美容業の開設、兼業が可能となった。出張美容の見直しでは、施術対象者の範囲が広がった。理美容車の位置付けと取扱基準が示された。理美容師の養成のあり方については、理美容いずれか一方の資格者が他方の資格を取得しやすくなった。国家試験及び養成施設の教育内容について、現場のニーズにより即したものとなった。 |
運輸業 |
タクシー |
地方の景気回復の遅れ等により、長期的に運賃収入、輸送人員が減少しており、非常に厳しい経営状況が続いている。中讃地区で1社が事業を廃止した。経営不振が原因である。また、乗務員不足が深刻化するとともに、高齢化が進んでおり、事業継続が懸念される状況にある。一方で、輸送需要が集中する時間帯に、十分に対応できていない状況にある。 |
トラック |
平成29年2月分高速道路通行料金利用額の対前年同期比は、0.9%増となり、対前月比では3.0%増となった。また、2月分利用車両数の対前年同月比は、1.5%増となった。 |