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【前年同月比】          
           
 

平成30年3月の景況
……中小企業団体情報連絡員より…… 

特記事項
                   
好 転 やや好転 変わらず やや悪化 悪 化
                   
業 種
(中分類)
業 種
(大分類)
売上高 在 庫
数 量
販 売
価 格
取 引
条 件
収 益
状 況
資 金
繰 り
設 備
操業度
雇 用
人 員
業界の
景 況
食  料  品 製造業
繊 維・同製品 製造業
木 材・木製品 製造業
印     刷 製造業
窯業・土石製品 製造業
鉄 鋼 ・ 金 属 製造業
一 般 機 器 製造業
輸 送 用 機 器 製造業
そ   の  他 製造業
卸  売  業 非製造業
小  売  業 非製造業
商  店  街 非製造業
サ ー ビ ス 業 非製造業
建  設  業 非製造業
運  輸  業 非製造業
そ  の  他 非製造業
                     
                   
【特記事項】      
 (3月の景況から)      
       
集計上の
分類業種
具体的な業種 組合及び組合員の業況等
(景況の変化とその原因・現状等、企業経営・業界での問題点)
食料品 製粉製麺 輸入小麦が4月から、主にパン用の強力小麦が、1トン当たり3.4%、主に麺用・ケーキ用の中力粉、薄力粉が3.5%の値上げとなった。これに伴い7月頃から小麦粉価格が値上げとなる。
調理食品 出荷高は、前年同月比94.1%であった。
冷凍食品 1月の冷凍食品の数量は、前年対比96.9%となり、2017年後半2ヶ月の流れを受けた結果となった。3月は為替が円高に振れたが、原材料価格に大きな変動は見られず、包装資材や運賃、人件費上昇などをカバーできる状況には至っていない。春以降大手メーカーの値上げの状況に注目していきたい。
醤油 平成30年3月単月の組合員売上は、前年同月実績を下回っているものと推測される。醤油業界全般に見られる状況と考えられる。当組合の3月期決算においても、生揚出荷量は、前年度比93%程度に下落している。組合員への利用分量配当及び出資配当金の還元を計画しているが、厳しい決算内容である。新年度は、業界全般でHACCP義務化への取組みとなるが、その実践を通して安全、安心で品質の良いおいしい生揚造りに全力投球したい。
繊維・同製品 手袋 クリアランスセールも終わり最終返品の時期になったが、昨年末からの大寒波も販売には大きく影響を及ぼさなかった模様で企業により明暗が分かれている。また、2018年秋冬の受注も最終に入っているが、依然として小ロットで得意先からの発注も減少傾向である。
製材 製材は、昨年とほぼ同様。出材量は若干増加している。市場は昨年と大差なし。買い付けがやや弱含みである。プレカットは、昨年と変わらず、全体として弱含みである。
木材 新築住宅における木材需要の減少に伴い荷動きも鈍くなっている。
印刷 印刷 年度末の繁忙期を迎え、各事業所とも順調に推移している。売上、販売価格、取引条件、収益状況等は、いずれも不変である。
窯業・土石製品 生コン 平成29年度実績は、対前年比1割増であり、販売価格も年間を通して、ゆっくりではあるが上昇している。今後の課題は、企業維持のための設備更新、人材確保に要する収益維持である。適正価格への更なるステップアップと市況環境の維持が望まれる。
ブロック 今年度を終えた状況は、前年度と同様に上半期低調、下半期好調であった。来年度はどう推移するのか不安もあるが、期待したい。
石材加工 近年、繁盛期と閑散期の差が無くなってきているものの、本来、当月は繁盛期であることから考えると、当組合としては、同月比で過去最低の売上となり、新年度が不安である。
鉄鋼・金属 鍍金 経営リスクのトップに「採用難」が挙げられたとのことで、仕事があっても人がいないことには始まらず、各社新卒に限らず中途も積極的に募集している。原材料値上げは、アルカリ、研磨材等が販売元からの要請があり、コスト吸収に苦心しているところである。
一般機器 一般産業用機械・装置 建設用鉄骨、鋼構造物加工は、賃貸住宅、企業の工場増築及び改築工事が確保され順調に推移した。価格はデフレの収束感から人件費、諸資材の上昇が値上げにつながってきた。採算的にも良好な状況にある。陸舶用ボイラー及び各種用途の熱交換器は、電子機器工場、自動車産業の新規工場の設備が増強される中、ボイラー、冷蔵庫、エアコン、発電装置などの設備に導入され順調に生産を伸ばしている。フェンス類、歩道橋防護柵等の製造業は、全国的な販売網であるが、売上、収益ともに下降傾向にあった昨年同期に比べて良くなってきている。建設用クレーン製造は、海外向けの製品が中東、北米向けを中心に原油等の資源安から減少しているが、国内需要は引き続き、震災復興、首都圏のインフラ整備、製品の買い替え需要により、生産、販売ともに順調である。一般機械加工、部品組立中小工場は、国内の大型公共工事が建設機械製造、自動車産業部品メーカーからの受注が続いており、平時の生産量が続いている。舶用関連製品、舶用高圧タンクは、船腹過剰から用船料の安値により受注が激減しており、昨年同期を下回った。ただ、陸上部門の港湾橋梁構造物製造は、首都圏を中心に地下高速水路整備事業の受注を受けて、仕事を確保している。先行き厳しい中でも2018年度の下期より、世界的な景気上昇から鉄鋼原油等資源の需要増が見込まれる。その兆しが商談、引き合いの動きにある。引き続き、中小零細規模の鉄工業の雇用は、技能労働者を中心に人手不足が深刻で、高齢化により技能労働者がリタイアすると受注があっても納入ができず縮小するケースも生じている。現状は有期契約社員等の受入れを進めている。
輸送用機器 造船 親会社からは、まだ明確な方針の説明がなく、先行きが不安な状態が続いている。仕事量はあるので、目の前の仕事を安全第一で頑張っていく。
その他製造業 団扇 各組合員共に大口案件の引き合いは、今のところないようだ。
漆器 3月24日〜25日、恒例の象谷忌茶会と漆器まつりを玉藻公園で開催した。好天に恵まれ多くの来場者があり、売上も昨年並みで、まずまずの成果であった。
綿寝具 3月の業況は、前月と同じで二極化している。3月末での仕事が終わり、4月分の契約が少なく心配。小売りは月末から少し回復。以前は、年度末には就進学で需要が多くあったが、近年では、それも無くなった。
小売業 青果物 春野菜と冬野菜が重なる時期であり、3月後半は安値安定傾向にあった。
石油 原油価格が少し安定してきて、小売価格も安定した推移となっている。販売数量は、3〜5%減少中である。相変わらず人員確保が厳しい。新卒者の採用がゼロという組合員がほとんどである。
電機 家電製品の買い替えも、多少調子が悪くなっても購入を先延ばしする傾向があるようだ。それだけに地域店としては受け身型ではない積極的な働きかけを意識し、実践していかないと後れを取ることになる。積極策の重要性を再確認し、行動することが第一である。地域店の利用率は全体的に減少しているが、理由としては価格や品揃えで量販店との差が大きいことが挙げられる。4〜5年前の商業統計で規模別に家電販売店の販売構成比を見ると、地域店の絶対数が大幅に減少しているとは言え、2割弱の販売構成比は何とか保っている現状である。
商店街 高松市 2月とは一転し、気温の高い好天の日が続き、多くの人が買い物やレジャーを楽しんだ。株価が下がり富裕層の堅調な高額商品(宝飾品、ラグジュアリーブランド雑貨、アパレル)の消費に水を差さないか心配しているが、今のところ大きな影響はなく、好調さは続いている。おそらく日経平均株価が2万円を割るようなことがなければ富裕層の消費が衰えることはなさそうだ。中間所得者層は、相変わらず所得の改善に実感がなく、生活防衛の色が濃く、モノ離れの堅実な消費が続いている。今後も消費が伸びる要素は少ないと思われる。また、相変わらず中小企業の求人には人は集まらず、多くの企業が雇用に苦しんでいる。人手不足が企業業績を悪化させる悪循環が続いている。
高松市 人通りが激減。後半は天気も良く、お花見が早かったせいか郊外へ人が流れたよう。飲食店も新規オープンした店に流れ、老舗も歓送迎会が減少し、一段と厳しい3月となった。
丸亀市 2月に比べれば売り上げはマシだが、消費や景気の回復とは思えない。単なる季節要因だと考えている。ただサクラの開花が早く、丸亀城へ行く観光客などは多かった。商店街もこれらの人たちが満足して感激する飲食店や仕掛けなど、様々な受け入れの整備を考えていくべきだと思う。
サービス業 ディスプレイ 年度末及び春休みに向けて受注が増加し、売上が増加した。やはり下請け等の確保が困難である。また、営業、デザイン、現場管理等の人間の採用も困難である。新年度の営業活動に傾注している。
旅館 3月も微増ながら、ほぼ前年比クリアできた。ただ、今後多くのホテルの新築オープンラッシュが予想される。高松駅前に250室規模でオープンすると、当社の60室など、一気に飲み込まれてしまう。全組合員が稼働率の低下を憂慮するところである。また、人手不足も顕著である。サービス業の有効求人倍率は、ここに記載するのも、うんざりするほど上がっており、人手不足は深刻である。
美容 期末を迎え平成29年度を振り返ると、高齢化が進む中、技術の提供だけでなく、美容室が美と健康のパブリックコミュニティーの場として位置づけ「女性は何歳になってもきれいでいたい。生涯美容を楽しみたい」と言う要望に応えるべく店舗が増えつつあると感じる。
運輸業 タクシー 地方の景気回復の遅れ等により、運送収入、輸送収入が減少しており、非常に厳しい経営状況が続いている。また、乗務員不足が深刻化しており、輸送需要が集中する午前中や夕方の時間帯を中心に、配車依頼に十分対応できていない状況にある。この結果、30分〜1時間待ちとなっている。
トラック 平成30年2月分高速道路通行料金利用額の対前年同月比は、1.4%増となり、対前月比では3.8%増となった。また、2月分利用車両数の対前年同月比は、0.3%増となった。
貨物 最近の燃料(軽油価格)のスタンド買い価格については、6週連続で値下がりが続いているが、ほんの微減である。収受運賃について、今のところ大手事業者が中心のようだが、一部改善したとの情報が聞かれる。まもなく中小企業者にも波及して欲しいとの声が聞かれる。
     
 

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