集計上の
分類業種 |
具体的な業種
(産業分類細分類相当) |
組合等及び組合員の業況等
(景況の変化とその原因・現状等、企業経営・業界での問題点) |
食料品 |
製粉製麺 |
小麦粉原料の外国産小麦が値下がりしたのに伴い、小麦粉が令和2年1月10日から、業務用25s当たり強力粉−130円、中力粉・薄力粉−100円、国内産小麦粉−35円となる。 |
冷凍食品 |
日本冷凍食品協会による8月の冷凍食品生産数量は、昨対98.9%となり、6ヶ月連続の前年割れとなった。その結果、本年累計は昨対98.3%となった。消費増税の影響は大きくなかったようであるが、相次ぐ台風による被害や一部のTV番組で視聴率が高まったことによる外食控えにより、冷凍食品製造にも影響があるようだ。 |
醤油 |
本年4月〜10月の組合員の業況は、ほぼ前年並みの売上状況と推察される。当組合においても、本年度の生揚出荷状況は、ほぼ前年並みの出荷状況である。10月からの消費税増税による消費者動向は、食品(特に醤油)関連商品においては、軽減税率制度の影響は小さいのではないかと推測される。今後の消費動向を観察したい。 |
繊維工業 |
手袋 |
春夏用UV手袋は、天候不順の影響や後半の朝夕の涼しい気候で売れ行きが悪く、対前年比80%程度と大変厳しい状況であった。加えて、異業種(靴下業界)の参入やホームセンター、100均ショップでの廉価商品の影響も多大で売り上げに大きく影響した。秋冬物の手袋は、おおよその受注が終わった感があるが、皮革手袋・繊維製手袋とも対前年比80%程度となっており、手袋全体の見通しは大変厳しい状況に変化は見られない。「寒くても売れない」状況は今後も続くと思われ、対策に苦慮しているが、それでも対策の一環として、これまで主体のOEM生産やライセンス生産から自社ブランドを立ち上げた企業が数社出てきている。 |
縫製 |
今までにないくらい10月はメーカーからの発注が少なかった。消費増税等の理由から冬物は生産しない又はブランド縮小等々の要因が考えられる。 |
木材・木製品 |
家具 |
消費税増税の影響に加え、台風15・19号による被災地域からの受注減も大きく、当月は売上減。当面、復旧復興が長引く事になると予想している。 |
製材 |
製材工場は、原木高が続いている。プレカット工場は、住宅新築の減少により、0.5%後退。木材市場は、夏の暑さと雨の影響により、原木に虫が多く入り、製品の出来が悪く、集荷量が減少している。 |
木材 |
新築住宅着工戸数の減少による木材需要の減少に伴い、業界も冷え込んでいる。 |
印刷 |
印刷 |
印刷業界におきましても「働き方改革」が推進されるよう努めております。しかし、法規制において、勤務時間、勤務日数、時間外労働の整備が進められておりますが、中小企業の賃金が増すような政策がなされておりません。まずは、中小事業所の売上が増加する政策、大企業に負けない技術・企画力UP、生産力UP等により、賃金格差がなくなり、雇用人員が増加するのではないでしょうか。つまりは、官公庁にお願いしたいのは、各地方の税金を納めている事業所に広く発注できるようにすることが専決事項と考えます。 |
窯業・土石製品 |
生コン |
10月度より積算価格が改定され、市場的にもさらに改善の方向で進む傾向になりつつある。今後の課題は、商流、価格の一本化と員外社の対応と思われる。 |
石材加工 |
今春、産地内加工賃の値上げを告知したが、実際、どの程度実行されているのか状況がつかめていない。おそらく多くの事業所が値上げできていないと思われるが、今回の消費税増税にあわせて値上げを実施した事業所もあるようなので、早い時期に値上げの実施状況を吸い上げたいと考えている。 |
鉄鋼・金属 |
鍍金 |
夏が過ぎ、秋風が吹く頃から受注量の一服感が各社見られるところとなり、この機会にメンテナンス等、春に向けての準備を進めていくことで意見は一致している。 |
建設用金属 |
前月同様、県内物件は少ないものの、仕事量は組合員平均3〜4か月を確保しており、足元は多忙感がある。しかし、材料手配が製品によっては通常の2倍程度の納期を要するものもあり、新規物件の受注を困難にしているケースもある。したがって、材料の早期確保のため早期工事発注、鋼材・資材入荷遅れを考慮した工期設定が必要である。 |
輸送機器 |
造船 |
親会社の手持工事量が減少している為、今後の行方が気になるところだが、今のところ操業は安定している。 |
その他の製造業 |
漆器 |
消費増税の影響か、10月売上は悪化した。また、例年開催している「香川の伝統工芸士まつり」も例年より20%程度売上が減少した。 |
綿寝具 |
10月の業況は消費税10%になり、月の前半は前年同月と同じくらいだったが、その後、減少。最悪の増税は、財政再建のためと嘘をついてきたが、まず、経済成長を図るべきの分析の前に最近、社会保障のためという風に看板を変更。これも嘘で年金・医療・介護は税方式でなく、保険方式で運営されるべき日本の基本制度で年金も同じ保険である事は法律にも記載がある。厚生年金は「厚生年金保険法」であり、頭の悪い財務省のおかげで税率が上がって、税収が下がってもまた、天候のせいにしそう。これからボディブローのように景況の悪化を予感させる10月の状況だった。 |
小売業 |
青果物 |
今年は台風の被害が西日本においては、ほとんど無いといっていいくらいで、そのため価格が安価だった。 |
石油 |
元売りの卸売価格は10月中に2.5円上昇したが、競争の激化により小売販売価格は、−3円と逆に下がっており、厳しい収益状況が続いている。県外安売業者の進出がまだ続くとの情報もあり、先行きは厳しい。 |
電機 |
省エネ家電に太陽光発電、燃料電池などの創エネ機器と蓄電池や電気自動車などの蓄エネ機器とを組み合わせて、エネルギーを無駄なく効率的に利用できる生活がスマートライフとなっている。特に省エネ家電への買い替えが一番の省エネで、エネルギーも使用料金も減らすことができ、この家電製品を上手に選び、上手に使うことがポイントとなる。最近の冷蔵庫は、10年前と比べると約43%の省エネで、照明器具はLEDに換えれば、消費電力は大幅なダウンになる。また、最近の液晶テレビは8年前と比べて約32%の省エネになる。省エネ家電への買い替え促進に力を入れた販促を推進していく。 |
商店街 |
高松市 |
9月後半に増税前の駆け込み需要が高額品(宝飾品、時計、雑貨、婦人服他)において大きく発生しており、その反動減が高額品のみならず、中低価格商品においても多かれ少なかれ起きており、全体としてのマイナス幅に驚くばかりとなった。また、駆け込み増はほんの半月ほどのことであったが、反動減は収束が見えず、不安が募る事態である。キャッシュレスによるポイント還元制度により、コンビニや制度対象のスーパーでは増税による売上減は最小限に留まっているものの、地方商店街ではポイント還元制度に参加している小売店が少なく、お客様にも参加店が散発的に映るため、積極的な利用がなされておらず、参加店においても売上はあまり伸ばせておらず、苦戦している。政府が想定(もしくは発表)した以上に9月に駆け込みはあった。また、現在、大幅な反動減や消費萎縮が起こっており、すみやかな実態把握と対策を求めたいのが小売事業者の切なる願いである。 |
高松市 |
消費税10%が10月1日より始まり、内税で値上げをした店も聞かれた。スーパーの買い物ではあまり上がったように感じず、とにかくややこしい。毎年10月はイベントの多い月。台風の影響もなく、百貨店の北海道展、石清尾八幡宮の秋祭り、商店街みこしの練り出し等でにぎやかだった。近隣商店街のハロウィンイベントの参加者の多さに驚いた。瀬戸内国際芸術祭も11月4日で終わるが、当商店街に影響はない。 |
坂出市 |
軽減税率に対する現場での不自由が生じている。 |
丸亀市 |
消費税が増税された月だったが、この影響を受けて販売不振になったという印象はなかった。「売れない」のは、節約志向・消費環境・消費者志向の変化など、別のところにあると思える。販売不振から来る業況の悪化は実感でき、町内会費の滞納が出ているほか、所有不動産の売却話を町内で聞く。
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観音寺市 |
10月は近辺の秋祭り月間であり、老若男女、祭礼への参加や見物に大変にぎわった。同時期に瀬戸内国際芸術祭もあり、他県ナンバーの車輌が多く見受けられた。月ごとにこの様なにぎわいがほしい。消費増税の影響は、もともと生活最低必需品の商売なので、街のほとんどの商店でそれによる上下はなく、例年通りだと思われる。 |
サービス業 |
ディスプレイ |
クリスマス商戦に対する店舗等の受注が増加している。依然として、下請け等の確保、営業・デザイン・現場管理等の人材採用が困難である。 |
旅館 |
昨年に比較し、全般的に低迷している。毎回、瀬戸内国際芸術祭の夏会期は、若い層の来場者が多く、民泊へ相当シフトしており、その他の層も宿泊には結びついていない。特に9月末は、各施設とも稼働が上がらず、低価格競争となった。厳しい状況である。 |
建設業 |
板金工事 |
10月は横ばい状態である。 |
運輸業 |
タクシー |
香川県内のタクシー業界は、長期にわたり低迷を続けている。営業収入、輸送人員とも減少し続けており、危機的な経営状況にある。乗務員不足が一段と深刻化しており、タクシーの稼働率が低下を続けている。また、10月1日から消費税率が10%となったことに伴い、タクシー運賃についても全組合員が運賃転嫁の申請、届出を行い、スムーズに転嫁できた。なお、高松地区については、初乗り短縮運賃を導入したが、大きな混乱もなく、推移している。 |
トラック |
令和元年9月分高速道路通行料金利用額の対前年同月比は、4.5%増となり、対前月比では、3.1%増となった。また、9月分利用車両数の対前年同月比は、5.1%増となった。 |
貨物 |
貨物輸送は、増税による消費の減速で荷動きが悪化しそうだ。ネット通販の買い控えで、宅配便の取扱個数が一時的に落ち込む可能性がある。人手不足で高止まりしているトラック運転手の賃金もさらに上昇する見通しだ。航空貨物は米中貿易戦争の影響で輸出量が前年実績を割り込む状況が続く。改善の兆しは見えていない。 |