集計上の
分類業種 |
具体的な業種
(産業分類細分類相当) |
組合等及び組合員の業況等
(景況の変化とその原因・現状等、企業経営・業界での問題点) |
食料品 |
惣菜 |
新型コロナウイルスの影響により、学校、食堂が営業停止になり、売上が減少。雇用の維持が厳しい状況である。 |
製粉製麺 |
新型コロナウイルス感染症の影響により、乾麺は売れているが、お土産品が全く販売不振である。90%減となっている会社もある。 |
調理食品 |
新型コロナウイルス感染拡大の影響により、土産物卸関係は大きな影響を受けている。当面、休業日を増やすなど、人件費、固定費関連の削減に取り組んでいる。その中でもネット通販部門はまずまず好調のところもあるようだ。各行政から対策として打ち出されている助成金、給付金等の活用を考えている。 |
冷凍食品 |
日本冷凍食品協会による2月の冷凍食品生産数量は、前年対比99.2%となり、累計で100.4%となった。3月以降に新型コロナウイルスの影響が反映されると考えられる。先月と変わらず、量販店などの市販用は数量増、外食の業務用は数量減で推移している。また、海外の生産工場での新型コロナウイルス発生により、原料や商品の供給に影響が出ている。 |
醤油 |
組合員の令和2年4月単月の売上高は、ほぼ前年同月並みと推測される。しかし、食品業界全般に新型コロナウイルスによる物の流れの完全封鎖(経済封鎖)の停滞状況が悪化している国内状勢の中では、5月、6月までの第1四半期には、どのような売上状況になるかは予測できないと考える。醤油の原料(輸入原料)は、完全に停止しているため、製造が困難な状況が目前に迫っている。 |
繊維工業 |
手袋 |
新型コロナウイルスによる影響で首都圏への出張、商談ができず、今冬の販売予測、生産予測が全く立たず、大変厳しい状況が続いている。加えて2月まで堅調であったゴルフ手袋もプレーの自粛で急ブレーキがかかった状態である。また、バッグ、革小物についてもインバウンド客の大幅な減少や新型コロナウイルス対策で百貨店等の休業もあり、生産、販売とも大変難しい状況のため、従業員の一時休暇を取り入れている企業がほとんどである。組合員企業全ての業種において対策、対応に苦慮している。 |
縫製 |
6月以降の仕事がなく、マスク、防護服の生産をするか、休業するか、組合員企業もいろいろ考えている。 |
木材・木製品 |
家具 |
新型コロナウイルス感染症緊急事態宣言以降、得意先の休業、休館が急増し、受注は激減。各社、資金繰りに苦しんでおり、人員削減を行った事業所もある。緊急事態宣言延期により、さらに業績は悪化すると見込んでいる。 |
製材 |
新型コロナウイルスの影響により、全体の景況が落ち込み、新築物件の減少で注文も少なくなっている。非常に厳しい状態になっている。 |
木材 |
新型コロナウイルス感染症拡大による緊急事態宣言のため、あらゆる流通が滞り、木材需要も減少。売上は前年度比30〜40%の落ち込みとなった。 |
印刷 |
印刷 |
新型コロナウイルス感染症の蔓延に伴う印刷業界の4月期の影響は、決算期の駆け込み需要も落ち着き、受注が低下し続けている。売上が前年度比20〜40%減の事業者が多々あるようだ。 |
窯業・土石製品 |
生コン |
4月度売上は、前年度大口契約残消化にて前年度比2割増となった。前期は若干増で推移すると見込んでいるが、後期は新型コロナウイルスの影響がどこまでなのか、売上がどの程度減少するのか全く分からない。 |
石材加工 |
出来上がった製品の納品を待つばかりの状況が続いている。新型コロナウイルスの影響で、製品は出来ているにもかかわらず、納品待ちとなっている中、仕入先からは入金の催促、納品出来なければ売上が立たないため、資金繰りは逼迫している。 |
鉄鋼・金属 |
鋳物 |
売上、生産、共に前年同月比の60〜80%と新型コロナウイルスの影響は甚大である。 |
鍍金 |
幸い、コロナ禍を免れているものの、受注残を越えた向こうには生産調整、計画停止等の措置を講じる必要がある。各組合員とも公的支援制度の情報収集、その他対策をスタートさせる。 |
建設用金属 |
県内物件が減少傾向にある中、新型コロナウイルス対策の影響でさらに先行きが不透明な状況となっている。また、そのような状況下において価格が低下しており、今後、安値競争になる可能性もある。 |
輸送機器 |
造船 |
仕事量が減少している。連休中も出勤率は低い。新型コロナウイルスの影響ではないが、業界の景況は良くない。 |
その他の製造業 |
団扇 |
続々と毎年実施されている祭りやイベントが中止になっており、業界として生産が大幅減になる事が実感される。 |
漆器 |
新型コロナウイルスの影響により、3月下旬から各地のイベント開催が中止となり、デパートでの店頭催事も中止。そのため、事業者によっては前年比で20〜30%に落ち込むところも出ている。とりあえずは政府の無利子融資や給付金でつなぐとしてもその後の経済動向によってはかなりの影響が出そうである。 |
綿寝具 |
4月の業況は、前年同月と比べて40%の売上減少。社員の仕事のため、マスク製造を始めた。そこそこ仕事になり、売れているが単価が10分の1以下の商品を売っても売上高増加にはならない。同業者もマスク製造をしているが、今後も売れるのか分からず、その後の仕事が心配である。 |
小売業 |
各種商品 |
物販店、飲食店共に今までに経験した事がないくらい最悪の状態である。補助金だけでは全然足りない。 |
青果物 |
新型コロナウイルスの影響で量販店の売れ行きは好調と言えるが、業務用中心の組合員は崩壊状態で終わりのない戦いがまだ続きそうだ。 |
石油 |
ガソリンの卸売価格は、4月中に△6.5円と大幅な引き下げがあった。小売価格は、県外安売業者の進出もあり、それ以上の値下がりになり、都道府県別に見ると日本一安いのが香川県という状況である。販売量についても自粛要請等もあり、20%余り減少しているという組合員が多い。ガソリンスタンドは、インフラということで営業を継続しているが、厳しい経営が続いている。 |
電機 |
新型コロナウイルスの発生により、家電市場も大きな影響を受けている。商品の入荷にも影響があり、さらに展示会関係は軒並み中止。今後の販売策等に新しい展開が求められている。また、東京オリンピック・パラリンピックの来夏への延期も今後の市場にも大きな影響を与えそうだ。先行きの不透明感が増してきている状況である。 |
商店街 |
高松市 |
緊急事態宣言が発令され、ほとんどの業種で休業を余儀なくされており、倒産や廃業を考えざるを得ない事業主が多いと思われる。未曾有の出来事でなす術がない。政府や行政の支援策も複雑であったり、手間や時間がかかったりと未来を描けそうにもない。コンビニ、スーパー、ドラッグストア、百円ショップ、クリニックがなんとか採算が合う程度で、その他の業種はすべて死活問題であり、緊急事態宣言や自粛がさらに長期化すると事業として持ちこたえられない。政府の明確な出口戦略が求められており、元には戻れないとしてもある程度の社会活動や消費が行われる状態が待ち望まれている。 |
高松市 |
緊急事態宣言が発令され、商店街も23日よりシャッターを下ろした店が多く見られた。当商店街において夫婦で27年間続けた居酒屋が廃業。高齢であった事も理由の一つであるが、収入が途絶え、固定費が重く、助成金も焼け石に水ではないだろうか。今まで経験したことがない事態にどう向き合ってゆけばいいのか、今後は経済的な事情が生き残りに左右されると思う。そんな中、商店街の数カ所で中国製のマスクが売られ、値段は上がったり下がったり、人の弱みにつけ込み、商売している人の姿があった。 |
坂出市 |
前月同様、新型コロナウイルスのため、売り上げは減少している。 |
丸亀市 |
「コロナ騒動」は、言うまでも無いが街に大きな影を落としており、月を追うごとに深刻になっている。物販はもともと悪く、これ以上落ちないレベルまで落ち込んでいるため、生き残っている店から悲壮感はあまり感じない。「とことん悪い」という免疫ができていて、ほぼ全てが家賃不要の持ち物件で固定費削減など経営のスリム化ができており、自分の資産をあわせてどうにかやっていける体制が整っていると感じる。問題は飲食で、自分の努力や頑張りでは解決できない現実にあり、「いつ終息するのか?」に運命がかかっている。借り入れがあるところは大変だろうが、融資制度も新設され、今すぐ倒れる雰囲気ではない。商店街のコミュニティスペースの閉鎖が続き、商店街が担うサービスをはじめ、イベントが出来ず、大きな痛手となっている。 |
観音寺市 |
当店近隣の自営業者からは来店、売上が6割以上減とのことである。当面は自前の店舗のためなんとかなっているが、パート、アルバイト等は減らさざるを得ない。地方とニュースで見る全国の危機感とに温度差はあるが、今後もっと厳しくなると、一体いつまで、どれほどという事が想像つかない。この際、閉店、廃業し、来年以降の社会保障の負担から逆に給付を受ける側に変わろうという自営業者も多くみられる。 |
サービス業 |
ディスプレイ |
新型コロナウイルスの影響が大きく、顧客であるお店も売上が大幅に減少したため、新規の出店、改修の延期、中止が増え、収益が大幅に落ち込んでいる。また、いつ終息するかも分からず、終息しても回復の時間がかかると思う。 |
旅館 |
業界として、対前年比10%にも及ばないであろう緊急事態時である。ゴールデンウィークに顧客がいないなど未だかつてなかったことである。業界では、ウイルスの収束に1年かかり、海外客が戻ってくるのは数年を要すると推測している。ほとんどの業種が痛みの中、当業界が一番早く打撃を受け、一番遅く回復方向に向かうと推測される。多くの中小企業の息切れ、すなわち、倒産廃業がとても心配である。 |
美容 |
新型コロナウイルス感染症対策に関する緊急要望書を生衛業12業種で4月30日、浜田県知事宛に行った。 |
建設業 |
総合建設 |
昨年度の公共工事の事業量は、県、市ともに若干ではあるが増加したものの、土木関連の事業量については減っている。本年度の投資的経費は、県においては大型事業の収束に伴い、令和元年度に比べて当初予算は7.6%減、高松市においては6.7%増を見込んでいるが、県立体育館整備用地購入費や総合センター等整備事業といった建築関連予算が大きなウエイトを占め、土木関連事業については、引き続き厳しい状況が想定される。 |
板金工事 |
4月は3月に比べ、あまり変化はないが、徐々に悪化傾向である。 |
運輸業 |
タクシー |
香川県内のタクシー業界は、緊急事態宣言が本県にも拡大され、外出自粛などにより営業収入が対前年同月比で約60%以上激減し、危機的な経営状況になっている。タクシーは鉄道、バスとともに国民生活・国民経済の安定確保に不可欠な業務を行う事業者として、緊急事態宣言下においても事業の継続が要請されているが、営業収入がほとんどない中での事業の継続は極めて困難になりつつある。 |
トラック |
令和2年3月分高速道路通行料金利用額の対前年同月比は、1.7%増となり、対前月比では10.7%増となった。年度累計では、対前年度比2.7%増となった。また、3月分利用車両数の対前年同月比は、0.3%増となった。年度累計は、対前年度比1.1%増となった。 |
貨物 |
(公社)全日本トラック協会の新型コロナウイルスによるトラック業界への影響調査(令和2年1月〜3月)によると「運送収入」の状況は、1月は平均△487万円(対前年同月比△3%)、2月は平均78万円(△0%)、3月は平均△1,413万円(△5%)の収入減となっている。「輸送トン数」の状況は、1月は平均△1,931トン(対前年同月比△6%)、2月は平均△1,343トン(△4%)、3月は平均△3,033トン(△10%)の輸送量減となっている。荷主からキャンセルされた「金額」と「輸送量(トン数)」の状況として、キャンセルされた「金額」は、1月は平均770万円、2月は平均1,167万円、3月は1,681万円、キャンセルされた「輸送量(トン数)」は、1月は平均484トン、2月は平均993トン、3月は平均890トンとなっている。また、国土交通省は4月24日にトラック運送業に係る標準的な運賃を告示した。持続可能な物流の実現に向けて、取引の適正化、労働条件の改善促進が目的である。 |