集計上の
分類業種 |
具体的な業種 |
組合及び組合員の業況等
(景況の変化とその原因・現状等、企業経営・業界での問題点) |
食料品 |
製粉製麺 |
6月20日出荷分から麺用小麦粉価格が25kgあたり220円、また12月20日出荷分から45円の値上げが予定されているが、製品への価格転嫁は大変難しいようである。 |
調理食品 |
出荷量は前年同月比106.8% |
豆腐 |
9月に1事業所が廃業したことにより操業中の事業者において売上高の増加がみられるが、総量的には季節の変化に伴い伸びていない。 |
醤油 |
組合員の業況は売上高の微減傾向が続いていると思われる。11・12月の御歳暮商品の売上を期待しているが、増加は難しいと予測される。当組合の平成23年4月〜10月期の出荷量は前年同期比は96%と減少傾向となっている。これは長期的な傾向であり、今後も減少傾向は続くと予測される。 |
繊維・同製品 |
手袋 |
冬物用手袋はここ数年続いていた製品の供給不足も改善されている。販売は企業にもよるが概ね対前年比で上回っている様子、今冬の寒さに期待することが大きい。 |
木材・木製品 |
家具 |
組合では官公庁発注業務の共同受注の実現に力を注いでいるが、当組合は等級ではB級で1件当たり250万円以下といった規制があるため受注が難しい。協同組合等の組織に対しては規制を緩和する等の措置を行ってもらわないと受注は困難である。 |
製材 |
東日本大震災のため繰延になっていた新築物件も一巡して、先行きは不透明である。住宅エコポイントの再開も決まったようであるが、あまり効果は期待できない感じがする。 |
木材 |
住宅着工数が増加する目途もなく先行き不透明のまま。業況はまだ悪化している。 |
印刷 |
印刷 |
経費節減の影響か受注量が減少している。受注単価の引き下げなど顧客よりのニーズは厳しくなっている。景況は低調安定傾向かと思われる。 |
窯業・土石製品 |
生コン |
売上高、操業度共にアップしているものの主原材料等コストもアップし、今年度大型物件を受注するが収益性は悪い。販売価格の低価格への対策が今後の課題。 |
石材加工 |
受注の落ち込みから、さらなる雇用人員の削減が始まっている。 |
鉄鋼・金属 |
鍍金 |
円高をはじめとした、6重苦は依然として業界を直接・間接的に影響を与えている。また、タイの洪水もその一つになる懸念がある。リーマンショック・震災で低迷した生産もやや持ち直した感があるが、今は足下を固める時期だと認識している。 |
一般機器 |
一般産業用機械・装置 |
舶用・陸上圧力容器製造は手持ち仕事があり、仕事量は確保されているが2012年以降の商談は進まず先行き難しい状況にある。建設機械、高所作業用クレーンは北米向けを中心に輸出が伸びており、下請関連会社の仕事量も増加している。鉄骨加工、金属製品製造業は公共投資の減少に伴う建設業界の低迷による影響が続いており、売上、採算ともに厳しく企業内コストの削減に一層努力している状況。造船及び造船関連事業においてもここにきての急激な円高と欧州の信用不安、米国の景気後退により商談から受注への成約が進まず、今後低価格受注に対応できるような企業への体質強化を図っている。 |
輸送用機器 |
造船 |
10月中旬に他の地域との情報交換会を行い、今後の業績、収益面等について具体的に話し合った。外国の技術も進み、人件費等の問題もあり困難が予想されるがコツコツとやっていくいしかない状況。 |
その他製造業 |
団扇 |
竹うちわの見積もりが最近目立ってきているように感じる。来年は竹骨(中国製)が15%程度値上げになるが、どこまで製品単価に転嫁できるか心配である。 |
漆器 |
10月中旬に栗林公園で開催した「香川の伝統工芸品まつり」は天候に恵まれ来場者も多く、前年よりも売上は増加したが全体的な売上は相変わらず厳しい。その中で冬の省エネ、節電対策として家具調コタツの売上げが伸びている。 |
綿寝具 |
10月のお祭り前と気温の冷え込みのおかげで前半の売上も増加してきたが、お祭りが終わると売上も落ちてきた。来年の3月末納品(備蓄用の毛布)も見積もり依頼が出てきたが、国内のメーカーは少なくどこもパンク状態で受注できない。 |
小売業 |
青果物 |
取引価格が下がり、取引量も減少している。 |
石油 |
SSは重要な役割を果たしているが、採算に合わない価格で競争している。重要な物資を安定供給していける様な業界にしたい。また、今冬は暖房用の灯油ストーブの需要が増加することが予想されるため、灯油復権のチャンスと捉え積極的に取り組んでいきたい。災害時には深刻な供給不安が起きるため、対策の必要性や平時から緊急時に備え情報を資源エネルギー庁に集中し、緊急時に石油製品を最適配分する仕組みを導入していきたい。 |
電機 |
アナログ放送終了と同時に業界に逆風が吹いてきている。オール電化と太陽光発電に注力すべく対策をたててきたが反応は今ひとつである。特にテレビの売上の落ち込みと価格の低下は目に余るものがあり、販売しても利益がないといった状況である。 |
商店街 |
高松市 |
10月は前半の秋祭り、運動会と郊外での行事が多かったせいか商店街の人通りも少なかったように思う。中旬には百貨店の北海道展があり人通りも増えた。各種団体の全国会議の開催で、高松に人が集まった日は特に夕方はざわざわ感があったように思える。なんとなく後半は少し良かったのではと感じた。 |
丸亀市 |
どの業種でも、「秋からの落ち込みがひどい」という声を聞く。消費不況とデフレは深刻だと思う。10月29日に、高松市常磐町商店街と共催でアニメイベントを行い最近にない賑わいがあった。イベントは、来てくれたお客さんに「楽しんでもらうこと」が基本だと改めて感じた。 |
サービス業 |
ディスプレイ |
過去の例からみても東京と香川では産業界、経済界の影響が3〜5年遅れてやってくる。東京にある一部上場企業が下げ止まって、それから3〜5年後に香川の企業が下げ止まるはずであるが、東京はいまだに下げ止まっていないように思え、好転するのは10年先でないかと思う。 |
旅館 |
出張は減少しているが各種大会開催の影響もあり10月は当社として対前年比で5%売上が上昇したが、業界としては例年通りである。内容としては宿泊人数対前年比20%に対して売上は5%の微増であり、大きく収益を圧迫している。ネットの宿泊サイトでもわかるように宿泊の低価格化が著しく、安い時は1人1,900円となっているところもある。価格を上げている全国ホテルチェーンもあるが、当日限定で朝食付3,980円、日によっては3,480円と稼働率を上げる手段をとるホテルもあり、他のホテルは価格で対抗するしかなくデフレスパイラルを引き起こしている。 |
情報 |
大きな変化はないがスマートフォン関係のイントラネット(販売・顧客管理等)のシステム要望が新たにでてきている。今年度前半の設備投資に絡んで製造業の生産管理システムの拡充が一部に見える。 |
建設業 |
総合建設 |
公共工事がこの2年間で30%の減額となっている。来年度予算は全体として前年度と同様でも、被災地への重点配分により実質的にはマイナスとなる。 |
運輸業 |
タクシー |
景気の低迷により営業収入、利用客数とも以前として減少傾向が続いている。 |
トラック |
9月分の高速道路通行料金支払額の対前年同月比は98%と6月以来4ヶ月連続のマイナスとなった。6〜8月は東北地方無料化による影響が予想されるが、9月分についてはその影響もないので純粋の落ち込みである。この原因としては9月に2度にわたる台風の影響も少なからずあったのでないかと思われる。 |
貨物 |
11月あたりから輸送量が増加しないと12月も期待薄である。現在も関東圏向けの貨物はあるが、関東圏から四国向け貨物は減少傾向のままである。 |