集計上の
分類業種 |
具体的な業種 |
組合及び組合員の業況等
(景況の変化とその原因・現状等、企業経営・業界での問題点) |
食料品 |
製粉製麺 |
乾麺は天候不順で売れ行きが落ち、苦戦している。全般的に昨年より取引量が若干少ない。 |
調理食品 |
出荷高は対前年同月比99.9%。 |
冷凍食品 |
先月と変わらず主原材料、副原材料、資材、燃料費などが軒並み価格上昇となっている。新聞報道によると大手メーカーによる商品の値上げが実施されつつあり、原材料価格上昇に対する価格転嫁が見られる。中小企業においては、価格転嫁も急務であるが7月からの電気料金上昇による収益悪化が心配される。 |
醤油 |
組合員の御中元の売れ行きは悪いと推察される。当組合の生揚の出荷は6月、7月が上半期のピークであるが第1四半期(4〜6月)の出荷量は前年同期比で96%と低調である。本年4月以降生揚単価を5.25円(消費税込)値下げしたが、値下げによる経済的効果は現状では見えない。円安による輸入原材料と電気、重油価格の値上がりが経営を相当圧迫する見通しである。 |
繊維・同製品 |
手袋 |
春夏用UV手袋は、ホームセンター等の廉価商品が販売を伸ばしており、ますます価格競争が激しくなっている。 |
木材・木製品 |
家具 |
アベノミクスの三本目の矢である成長戦略であるが、給与等の値上げより、原材料の値上げが先でなかなか給与・賞与までには手が届いていないのが現状であり、我慢のしどころである。早くアベノミクスが成功すれば良いのだが。 |
製材 |
アベノミクスは地方の中小零細事業者には何の影響もなく、逆に石油化学製品の値上げ、為替レートの影響を受け大手メーカーと違って収益は悪くなるばかりで、販売価格に転嫁しにくい状況。 |
木材 |
大手の建売住宅、マンションの住宅着工数は増加しているが、小規模事業者の扱える木造住宅はまだ減少している。 |
印刷 |
印刷 |
売上高に大きな変化は無いものの製品価格は下落傾向にあり、利益率は低下している。受注もこの四半期は下げ止まっており、底打ち感はあるものの顕著な景気上昇状況にはない。 |
窯業・土石製品 |
生コン |
市況は低位置にて均衡している。共同販売事業再構築の動きとして県東部にて浮上の動きがあるが、他の地区は鈍い。 |
石材加工 |
6月8日、9日に開催した「あじストーンフェア」は来場者が途切れることなく集客は前回より増加した。出展者にとっても感触は良かったようだ。組合員も受注の増加で仕事量は増えている。 |
鉄鋼・金属 |
鍍金 |
アベノミクス効果も中休み時期の感がある。受注量の伸びが緩慢で、しかも円安等による原材料高により収益状況は必ずしも良くない。参議院選挙終了を機に好転してほしいと切に願うところである。 |
一般機器 |
一般産業用機械・装置 |
震災復興事業における瓦礫処理の終了と財政の投資緩和により、これまで低迷を続けていた排水処理設備機械、環境関連装置、フェンス製造、プラント配管工事等の業種においても4月以降受注は好転に向かっており、6月に入り工場はフル稼働の状況にある。受注残も26年3月まで確保できており、ここ数年の中では好調な部類である。舶陸用圧力容器及び荷役付帯設備製造は造船業の低迷により仕事量は激減していたが、円安の効果により小型、短納期の製品は発注先が韓国、中国から当地方のメーカーに生産が移行している。その結果、年末から来春にかけての仕事量の確保に繋がってきた。建設用クレーンは引き続き円安と海外の資源開発工事の影響から受注は順調に伸び、生産は拡大している。一方、クレーンメーカーの部品加工工場、関連子会社は高操業が続いている。造船並びに造船関連業の下請事業所は仕事量、単価共に減少、安値であるが、物流の基幹であり、今後の円の動向と船腹過剰及び海上荷動に明るさが見えつつあるので、当業界でも1年前後で回復する認識である。 |
その他製造業 |
団扇 |
今期は全般的に受注が遅れている。納期は変わらないので間に合わせるため各社とも苦労している。 |
綿寝具 |
組合員事業所で先月に中国人技能実習生が研修満了で帰国。新たな受入は中国国内での人件費高騰と外交問題で今回は見送った。 |
小売業 |
青果物 |
ここへきてようやく販売価格が上がってきたが、出荷量は大幅に減少している。いずれ、消費者は生の野菜を消費しなくなくなり、お総菜や加工した輸入野菜へと移行いていくのではないだろうか。 |
石油 |
円安の影響等から元売仕入価格は上昇しても、販売価格に転嫁できないことから利益を圧迫している。業者間転売品であるプライベートブランドを仕入れているSSは価格が安いことから地域のマーケット価格が下がっている。業界では元売ブランドによる仕入価格と業者間転売品価格との価格差は権利の濫用にあたるとの公正取引委員会の見解がでるのではと期待している。どちらのガソリンも同じ元売業者が製造したものであるが、一般のSSは元売からしか仕入ができない契約となっており、苦しい経営を強いるひとつの要因となっている。 |
電機 |
テレビ、BDレコーダーは苦戦しているも明るいニュースとして電気店店頭に4Kテレビの展示が始まっている。画質に興味がある顧客の関心が高いようである。50インチで50万円強ですが、ボーナス商戦での実売に期待したい。目立つ商品としてエアコンが好調だが、季節商品は天候に左右されるので7〜8月が勝負。また昨年好調であった扇風機が今年は低調で、家庭用太陽光発電も低調。 |
商店街 |
高松市 |
一部高級品に好調な動きが出てきているが、飲食では客単価の下落が続いている。今後は原材料高や消費税増税が懸念されることもあり、参議院議員選挙終了までは、消費活動は停滞が予想される。 |
高松市 |
6月後半は人出が少なかった。大きなイベントもなく雨にも影響されたのか静かな月だった。景気回復とはどこの話をしているのだろう。月末には中心商店街にコンビニが3店舗同時にオープンする予定で、暫くすると飲食店をはじめとする様々な業種に影響が出て来ると思う。商店街が大企業に飲み込まれてしまうのだろうか。 |
丸亀市 |
6月は土日以外の祝日がない月で、小売商業にとっても特別な要因のない月である。そんな中でジリ貧状態が続いた月というのが実感である。月半ばまでは空梅雨だったが、雨や天候が消費に影響を及ぼすとか以前の問題が商店街には存在する。 |
サービス業 |
ディスプレイ |
量販店の出店はあるものの、個人商店は相変わらず元気がないので店舗改装等に伴う受注が少ないようだ。量販店関係の仕事はゼネコンの一人勝ちが現状。 |
情報 |
企業内に前向きなIT投資の案件が出てきている。基幹系より情報系のシステムに焦点が移りつつある。 |
美容 |
県下美容業界でのヘアサロン化一辺倒から切り抜ける為のトータルビューティー化の動きが出始めたと思われる。 |
建設業 |
建築 |
建設業界においては昨年より技能労働者不足また若年労働者不足による影響が深刻になってきており、工事価格が上昇している。 |
運輸業 |
タクシー |
景気の低迷により営業収入、輸送人員とも減少傾向に歯止めがかからず、依然として厳しい経営状況が続いている。また、最近の円安により燃料のLPGが値上がりしており、さらに経営を圧迫している。 |
貨物 |
アベノミクス第3の矢が放たれたが、四国経済には影響を受けていないのが実感。燃料価格は当分の間落ち着いていたが、上昇に転じており、値上げを通告されている。交渉はこれからだが維持は難しい様相。運送業界の当面の関心事は、本四高速料金とNEXCOの一体化料金問題。割引財源の枯渇で、制度見直しが逆に値上げにならないか心配である。 |