集計上の
分類業種 |
具体的な業種 |
組合及び組合員の業況等
(景況の変化とその原因・現状等、企業経営・業界での問題点) |
食料品 |
調理食品 |
出荷高は対前年同月比86.5%。 |
冷凍食品 |
PED(豚流行性下痢)の影響による原料価格の上昇は一旦落ち着きつつあるが、いまだ高値で推移している。北米における出荷頭数の減少は6月以降に深刻な状況となってくることが予測されているため、状況は不透明である。 |
醤油 |
組合員の業況については消費税増税による駆け込み需要の際の在庫調整の影響で、4月5月はその対応に尽力している模様であると推測される。当組合の4月〜5月の出荷数量は前年同期比85.7%と大きく低下している。過去の経緯から推測すると上半期の出荷量の低下は年度末(来年3月末)まで持ち越されることが予測される。6月〜7月のお中元向けの需要量が上半期の回復のポイントとなると考えられる。 |
素麺 |
夏商戦に増税の影響が大きいと思われる。組合員の高齢化に歯止めがきかず今年度冬製造の素麺の生産が減少する。 |
繊維・同製品 |
手袋 |
平成25年度の組合員の販売実績は厳冬にもかかわらず厳しい状況であり、円安のため収益状況も圧迫されている。 |
木材・木製品 |
家具 |
当組合の組合員の構成は規模の大きい事業所は製造卸、小さな事業所は製造小売となっている。5月については規模の大きい事業所は4月に消費税が増税となったため、従来の商取引が出来ていないのが現状である。4月5月は従来の6〜7割程度で、小規模な事業所についても4月5月は8〜9割程度であり、6月になり徐々に回復してきているが厳しい状況下にあることに変わりない。 |
製材 |
5月は消費税増税前の駆け込み需要の反動で2〜3割の減少であり、6月もこの傾向が予想される。プレカットは対前年比80%の稼働率。 |
木材 |
資材等の需要が減少、見通しが立たない。 |
印刷 |
印刷 |
3月の駆け込み需要の反動もなく、4月に引き続き今月も堅調に推移したとの組合員からの報告がある一方、3月の売上増加分を5月に入り取り崩しつつあるとの報告もある。ただ、同様に6月からの売上動向に対しては不安視している現況。コスト面では大きな変動なく推移。 |
窯業・土石製品 |
生コン |
砕石等原材料の値上げ分を含め値戻しを実施しているが他地区への荷の流出がどの程度になるのかが懸念材料として出てきている。 |
石材加工 |
4月までは休日操業の事業所が多数見られたが、5月のGW明けから通常稼働になり、いつもの日常に戻った。これからが不安な時期に増税の影響が落ち着くのを待っていた原材料や資材の業者が値上げを通知してきており、不安因子は増えるばかりである。 |
鉄鋼・金属 |
鍍金 |
消費税増税の影響はさほど無く、在庫調整による減産も見受けられなかったようであるが、燃料費、電力費、各種資機材のコストアップはじわじわと経営を圧迫しかねない状況であり、売上高増で影響を最小限にするより他に道無しといったところである。 |
一般機器 |
一般産業用機械・装置 |
財政出動により公共工事の受注量が昨年同期に比べ大幅に増加している。特に建設用の構築物製造事業者においては徐々に回復基調にあった昨年に比べ今期は高操業が継続しており、時間外による仕事量の消化が常態化した。ただ、雇用面は増員までは考えておらず、現有の要員にて凌ぐこととなる。背景としては民需への波及効果が疑念されており、且つ消費税増税の影響も考えての判断である。建設用クレーンは前期に続き海外では北米を中心に資源開発が活発なため生産増の影響を受け、大型クレーンの受注が好調に推移し生産量は拡大を続けている。これら大手製造メーカーの順調な生産に支えられて中小下請事業所も受注は継続し、フル生産体制にあり、人手不足感はあるが増員までは踏み切れない。2014年造船不況と言われていた舶用圧力容器、荷役付帯設備等造船関連事業は南米におけるエネルギー資源の需要増と円安の影響によりLNG船を中心に受注が伸びており、受注環境は今後とも順調に推移するものと思われる。ただ、建造単価が安いために造船関連事業製品は従来の値引きに加え安値受注の影響により、価格は一層厳しい状況にある。 |
輸送用機器 |
造船 |
メインドッグの工期が2ヶ月延びたため、工事量は少なく人員も変わらない。 |
その他製造業 |
団扇 |
業界全体に受注状況は良くないと言える。注文が遅れている等の理由もあるが新規の受注が減少していると思われる。 |
漆器 |
毎年恒例の「香川の家具とぬりもの新作見本市・家具と漆器フェア」を開催した。前半のバイヤーを対象とした見本市は前年より10%程度少ない来場者、また一般を対象としたフェアは10%アップの来場者となった。バイヤーの減少は消費税増税の影響もあるが翌週に広島県の福山市を中心とした中国地方の見本市が予定されていて来場者の分散があったと思われ、今後は開催時期の調整が必要かと思われる。 |
綿寝具 |
5月の業況は前月と同様の前年同月の売上から減少。しかし1〜2割程度の減少幅で月末にかけて少し売上が上がってきた。増税後の買い控えから少し反発してきたのではないだろうか。 |
小売業 |
青果物 |
ようやく景況がもどってきた感がある。しかしまだ前年並でこれからの売上の上昇を期待している。 |
石油 |
消費税増税後の消費者の節約志向が強まり、売上が10%程度の減少となっている組合員が多い。価格面も3〜5月にかけて5円程度卸価格が値上がりしたが、競争激化から価格転嫁できておらず厳しい収益状況が続いている。 |
電機 |
消費税率アップ前の駆け込み特需の反動で5月も前年に比べ大きく売上、収益がダウン、4〜5月は大幅な売上のダウンである。6月12日からサッカーのワールドカップが開催されることから4Kテレビに期待するしかない。また、今年も猛暑になると予想しているがある程度は駆け込みで販売しているので、エアコンがどこまで売れるか予想できない。 |
商店街 |
高松市 |
日用品や高級ブランドバッグ、宝飾時計を除きGW頃から消費が回復してきているように思われる。秋頃までかかると考えていた回復が思ったより早く6月には前年並みまで数字が戻ってくるのではないか。閉店した南部の百貨店の需要が近隣に流されてきていることもあると考えられる。 |
高松市 |
GW期間中のこどもの日に商店街で昨年に引き続き理容組合と共同でイベントを行った。イベント費用は商店街にとって少額ではないが、回を重ねていくことに意義があるのかもしれない。商店街は個々の店は休業が多く、組合員の参加が少ないことが残念。 |
丸亀市 |
連休期間中に「丸亀お城祭り」が行われ、天気も良く商店街にも大勢の人が繰り出したが、売上に結びついたという話は聞かれなかった。5月には各商店街で総会が開催され、役員改選も行われたが役員のなり手がないという話を各先で聞いた。 |
サービス業 |
ディスプレイ |
消費税の駆け込み需要が一段落するとやはり仕事量は県内でははかばかしくない。中央との結びつきのある企業も金額面で出しおしみにより利益が減少している。 |
ホテル |
5月は対前年比で13%のダウンであった。消費税アップのあとの回復基調の兆しが見えず、苦戦中である。 |
情報 |
将来の拡大に備えて人材投資、設備投資を行っている会社がある。 |
運輸業 |
タクシー |
地方の景気回復の遅れのため運送収入、輸送人員の減少が続いており厳しい経営状況である。また、燃料であるLPG価格の高止まりが経営を圧迫している。 |
トラック |
平成26年4月分高速道路通行料金利用額の対前年同月比は32.6%増となった。これは利用車両数の対前年同月比は4.1%の増加に止まっていることから、本年4月からの新割引制度の変更による影響かと思われる。 |
貨物 |
5月に入り輸送量が落ち込んでおり、僅かではあるが昨年を割り込んでいる。消費税増税の影響で、ストックできる商品はまだ動いていない。またドライバー不足、車両不足は改善されておらず、他の業種でも人材不足を耳にする。高速道路料金は7月1日より平日朝夕割引の適用が決定したので、少し期待できる。燃料価格については値下げの兆しはない。 |