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【前年同月比】         
           
 

令和4年11月の景況
 ……中小企業団体情報連絡員より…… 

特記事項
                   
好 転 やや好転 変わらず やや悪化 悪 化
                   
業 種
(中分類)
業 種
(大分類)
売上高 在 庫
数 量
販 売
価 格
取 引
条 件
収 益
状 況
資 金
繰 り
設 備
操業度
雇 用
人 員
業界の
景 況
食  料  品 製造業
繊 維 工 業 製造業
木 材・木製品 製造業
印     刷 製造業
窯業・土石製品 製造業
鉄 鋼 ・ 金 属 製造業
輸 送 機 器 製造業
そ  の  他 製造業
卸  売  業 非製造業
小  売  業 非製造業
商  店  街 非製造業
サ ー ビ ス 業 非製造業
建  設  業 非製造業
運  輸  業 非製造業
そ  の  他 非製造業
                     
                   
【特記事項】
(11月の景況から)      
       
集計上の分類業種 具体的な業種
(産業分類細分類相当)
組合等及び組合員の業況等
(景況の変化とその原因・現状等、企業経営・業界での問題点)
食料品 惣菜 材料費の高騰が非常に堪えている。値上げは行ったが、バランスがとれていない。
製粉製麺 コロナ禍前までには戻っていないものの、旅行支援等もあり観光客も増加傾向である。外食も客足は戻りつつある。
冷凍食品 日本冷凍食品協会による9月の冷凍食品生産数量は昨対99.9%となり、令和4年の累計は昨対101.0%となった。カテゴリー別ではフライ揚げ物類が94.0%、フライ類以外の調理食品が100.3%、菓子類が106.9%とフライ揚げ物類のみが前年を下回った。コロナの第8波が報じられる中ではあるが、足元では荷動きが良くなってきている。12月は人流も更に増えることが予想されるため、荷動きの伸長にも期待したい。また、原材料の仕入れ価格については、為替が多少円高になってきたことで価格上昇の抑制につながることを期待したい。
醤油 年末商戦を中心に組合員の業況は、ほぼ前年並(4月から11月の前年同期比)で、売上高が推移しているものと考えられる。当組合の出荷量においても前年同期比で98%程度の出荷状況である。ただ、円安等による輸入原材料の価格高騰は続いている。製造コストの電力費や原油価格の値上がりが企業利益を圧迫している現状である。
手延素麺 2023年6月3日~4日の2日間、「第3回全国そうめんサミット2023in小豆島」と題し、全国の素麺業界が集まり、大々的なイベントを開催することが決定した。そのため、先日実行委員会設立総会を開催した。
繊維工業 手袋 11月は気温が高い日が多く、商況は依然として好転の気配がなく、昨年並みの状況(通常の70%)。アウトドア関連商品等、好調に見えるジャンルの商品はあるものの、円安の影響は非常に大きく、利益面では厳しい状況。売り上げ面では皮革手袋については依然厳しい状況ではあるが、繊維製手袋については、対前年比105%程度の推移となっている。
木材・木製品 家具 材料価格高騰を受け、7月~10月に製品価格の値上げを行った結果、予想通り受注は減少気味。特にネット販社は価格帯が合わず、売上減少幅が大きい。国内材、県産材価格も上がっており、年明けの状況次第では、再度値上げも考えざるを得ない。
製材 昨年はウッドショックによる急激な値上げと品不足があったが、今年に入ってまだ高値の横ばい状態で推移しており、新設住宅着工数が伸びずに製材メーカー・製品市場ともに在庫数が増加している。そのため製品価格に影響がでており木材製品は全体的に値下がり傾向にあるようだ。相変わらず業況は悪い。
木材 輸入木材の価格は落ち着きを見せ始めているものの、流通コスト等はまだ解消されておらず、資材などの入手困難、値上がりは続いており、消費者がまだ建て控えている状況が続いているため、住宅着工戸数は減少し、業況は厳しい模様。
印刷 印刷 売上が戻らない中、材料費の高騰、光熱費の高騰に対する価格の転嫁が追いついていない。インボイス制度の詳細がまだ把握出来ていない企業が多い。
窯業・土石製品 生コン 原材料の値上げ対応の価格改定を実施しているが、更なる原材料の値上げの対応及び組合員外社との価格差拡大への対応が急務となっている。急激に変化する市場動向のもと、組合の結束力が重要となっている。
石材加工 安定した受注数が見込めず、先行きに不安を感じている。製品価格の値上げについて容認されつつあるが、原材料や資材類の度重なる値上げに対して、業界内でも困惑している。
鉄鋼・金属 鍍金 電力費の値上がりは相当なものであり、収益状況は原材料価格の高騰も相まって深刻な影響を及ぼしている。コストダウン活動も限界があり、価格転嫁もままならぬ状況が続き、それらを克服できる本格的な受注増が望まれる。
建設用金属 県内鉄骨業界は、市場経済の不安定化、長期化するコロナ禍の影響などにより、建築資材は高騰・品不足・納期の長期化が続いている。また、民間企業の設備投資や建築工事の中止や延期案件が散見され県内の仕事量は減少している。但し、県内外の協力により組合員全体の工場稼働率は90%から110%と高い水準にあるが、今後も案件によっては延期などの課題もあり、長期計画の立案が非常に難しく予断を許さない状況にある。
輸送機器 造船 理事長が親会社と単価交渉をし、来年4月より工事代金をアップする予定。業況は変化がない。
その他 漆器 全国的に人の交流が増え売上は少し戻って来た。一方で資材の高騰により採算は悪化。販売価格の改訂は各社とも来春を予定している。
綿寝具 11月の業況は昨年同月と比べて減少した。原因は昨年11月から自衛隊受注の布団作りが始まっていたが、今年は原料が入ってこないため、まだ取りかかれていない。同業他社も同様で納期が2月なので困っている。総数も昨年の半分位しかないので、売上高は期待できない。
小売業 青果物 コロナ第8波入口と言われ消費の動向が気になるが、今月は変動なくスムーズに流れた。このまま年末年始を迎えることができるとよいのだが。
石油 高松市内に新たな県外安売り業者が進出し、周辺では過当競争が発生している。コロナ禍前に比べて、取扱量が5%程度減少している組合員が多い。
電機 引き続き物不足・部品不足で売上が先送りになっている。為替差益で年明けからエアコンの価格が上がるとのメーカー情報があり全国電機商業組合連合会のカーボンニュートラルキャンペーンで、この年末はエアコン・冷蔵庫の付加価値商品を推し進めているが、物価や公共料金の値上りでお客さんの財布の紐が固く、なかなか売り上げにつながらない。四国電力電気代値上げで景気がさらに落ち込みそうである。
商店街 高松市① 感染状況は第8波と呼ばれるレベルにまで拡大しているが、行動制限もなく、全国的な旅行支援も継続されていることから、人流は増え、街は連日多くの人で賑わっている。10月後半から秋らしく気温が下がり、秋物の衣料品、雑貨、小物は旅行・レジャー熱の伸長に合わせ需要も増えた。一方で冬物は11月が比較的例年より気温の低下が少なかったことと、感染者の急激な増加により高齢者層の一部が外出を控えたことにより苦戦することとなった。引き続き高額品(時計、宝飾、美術品、婦人服等)は好調が維持されているが、ここに来て富裕層の消費先として高額な旅行(国内海外とも)が選択肢として加わったことでモノからコトへと消費が分散されていく傾向にあると言える。政府の旅行支援やインバウンドの解禁に伴う旅行客の増加により人通りも増えてはいるが、土産品的な物の売上は伸びるものの従来品の売上はそれ程でもない。これから増えるインバウンド客への受け入れ体制を整え売上をしっかりとっていきたい。現在、商店街ではしばらく凍結されていた政府の商店街支援事業(旧GOTO商店街)補助金を使って開発した商店街アプリが、ようやく利用承諾になったことから、このアプリを使って約20年振りに年末のガラポン抽選会を開催することになった。久しぶりに年末商戦らしい雰囲気が整いつつある。
高松市② 昨年11月はコロナも収まっている状態で、市の補助金で20%お得なプレミアム商品券を発売した結果、当商店街全体の賑わいが戻り各店舗売上増と12月の期待も持てるようだった。今年は逆にコロナ感染者数の増加、水道・ガス・電気料金等を含め物価高騰等の負の話題が渦巻いているように思われ、人通りも少なくなった。下旬過ぎ頃からは地元企業の忘年会と思われるグループが見られるようになった。
坂出市 コロナの影響が長引き売上が増えないうえ、小麦粉等の原材料の値上げが響く。店の運転資金が厳しくなっている。
丸亀市 物価上昇・節約志向などにより、物販を中心に相変らず「消費は悪いの一言」にある。忘年会も自粛するところがあり、飲食も多くが本調子ではないと聞く。全国旅行支援のお陰で宿泊業は好調だが、「人手不足」で「満室での旅客対応」ができない先もあるようで、難しい時代局面にある。「創業」を検討する人も多く相談を受け結構なことだが、資金など経営計画や、業界知識の欠如など一抹の不安をおぼえるケースもあり、持続という面での課題を感じている。
観音寺市 地域振興券が発行されたが、その効果も散発的・一時的で消費喚起には微力である。いわゆる生活全般に関わる必需品の値上げ予報が現実の問題となり、生活防衛や維持のため消費がより慎重に小規模に縮小しているのははっきりしている。老化が進み「街」や「店」の「鮮度+面白み=魅力」が落ちているのは、事実でそれでも当面維持しようとすれば、「水面下の水かき」のごとく、自己満足であっても仕掛けを続けるしか無いと思う。
サービス業 ディスプレイ 大口物件の数は少ないが受注出来るようになり、見積案件も増えている。材料単価の上昇が続いており、収益を圧迫しだしている。
情報 相変わらずの状況だが、徐々に活動が活発になりつつある。
美容 11月は生活衛生同業組合の活動推進月間の実施月で、全日本美容業生活衛生同業組合連合会が作成の「BAマークは安心を提供するプロの証」のステッカーを全国の各組合加盟店で掲示し、香川県の四国新聞に11月12日付と読売新聞の11月12日付の広告欄に掲載され、香川県では、チラシの新聞折り込みと、チラシを各所へ配布し、一般消費者に対して組合加盟店は安心して利用できる事の周知活動を行った。
建設業 総合建設 依然、エネルギー価格の高騰等による物流コストの上昇、度重なる価格改訂等、打撃を受けている。コロナ感染者数も落ち着くどころか増加傾向にあり、様々なコロナ感染症対策の影響もあってか、そもそもの発注量が下降傾向な点は、懸念材料である。
運輸業 タクシー 令和4年10月の対前年同月比は、営業収入は115.1%、輸送人員は112.2%と増加している。しかしながら、令和元年比は、営業収入74.7%、輸送人員は68.8%と新型コロナウイルスの影響は大きく、非常に厳しい経営状況が続いている。
トラック 令和4年10月分高速道路通行料金利用額の対前年同月比は、1.6%増となり、対前月比では2.1%増となった。また、10月分利用車両数の対前年同月比は、0.7%増となった。
貨物 「トラック運送業界の景況感(速報)令和4年7月~9月期」より、トラック運送業においては、燃料高騰に対する「燃料油価格激変緩和補助金」及び「新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金」等が奏功し、損益状況が改善したことから、令和4年7月~9月期の景況感は▲36.6ポイントと前回より15.5ポイント改善した。なお、今後の見通しは、円安による燃料価格の高止まり、資材高などによる損益見通しを織り込み、▲38.1ポイント(今回▲36.6ポイント)と横ばいの見込である。
     
 

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