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【前年同月比】         
           
 

令和4年5月の景況
 ……中小企業団体情報連絡員より…… 

特記事項
                   
好 転 やや好転 変わらず やや悪化 悪 化
                   
業 種
(中分類)
業 種
(大分類)
売上高 在 庫
数 量
販 売
価 格
取 引
条 件
収 益
状 況
資 金
繰 り
設 備
操業度
雇 用
人 員
業界の
景 況
食  料  品 製造業
繊 維 工 業 製造業
木 材・木製品 製造業
印     刷 製造業
窯業・土石製品 製造業
鉄 鋼 ・ 金 属 製造業
輸 送 機 器 製造業
そ  の  他 製造業
卸  売  業 非製造業
小  売  業 非製造業
商  店  街 非製造業
サ ー ビ ス 業 非製造業
建  設  業 非製造業
運  輸  業 非製造業
そ  の  他 非製造業
                     
                   
【特記事項】      
 (5月の景況から)      
       
集計上の分類業種 具体的な業種
(産業分類細分類相当)
組合等及び組合員の業況等
(景況の変化とその原因・現状等、企業経営・業界での問題点)
食料品 製粉製麺 昨年度に比べれば、観光地、飲食店に人が戻り始め業務用等の売上は上昇しているが、コロナ禍以前には戻っていない。
調理食品 出荷量ベースでは、前月対比 98.9%、前年同月対比 106.6% (4月分)である。各社とも値上げ(対象商品、告知タイミング等)について苦慮している。また、原材料高騰や主力商品販売戦略についても対応を練っている。
冷凍食品 日本冷凍食品協会による3月の冷凍食品生産数量は昨対105.3%となり、令和4年の合計数量は昨対100.4%と前年を上回った。3月以降は少しずつ荷動きも増えてきており、4月はGWの観光需要増加の影響によって久々に好調に推移したが、5月はその反動もあり落ち着いた荷動きに転じた。6月以降は原材料価格の上昇に加えてエネルギー費の値上げが続き、荷動きと共に製品価格への転嫁が重要になってくると思われる。
醤油 組合員の4月・5月の売上高は、前年同月比で減少傾向にある。6月・7月のお中元商戦及び新型コロナ禍が終息した後の消費者動向に注目したい。醤油原材料の大豆、小麦、食塩などの前例のない価格高騰が、売上高や販売価格に及ぼす影響が現時点では予測できない状況にある。
生麺 製粉製麺組合と同様に輸入小麦価格の上昇、他エネルギー価格等の値上げに組合員は頭をかかえている。その為、組合員数の減少傾向がみられる。組合として、少しでも組合員の店舗にお客様が増えるよう努力したいと思っている。
繊維工業 手袋 中国上海のロックダウンは一部解除されてきたが、積み出し港湾では通関待ちの商品が多く、未だ状況は改善しておらず、UV手袋の納品に影響を与えている。ゴルフ・バッティング手袋等のスポーツ用手袋の主な生産国インドネシアにおいては、ロックダウンも解消され通年通りの展開に戻ってきた模様である。国内商況は全体的に低調で先行きが不透明である。
木材・木製品 家具 巣ごもり需要は落ち着き、やや受注減の傾向である。今後は、新しいスタイルのオフィスユースに対する提案力、デザイン、機能など、業界的に取り組む傾向である。原材料の高騰はさらにもう一段上がる予定で(7〜10月あたり)価格転嫁も非常に難しい。
製材 住宅部材の値上がりと工事の遅れ、外材の急な価格上昇が続いており、コロナ禍の不安定感が依然と続く中、これから梅雨に入るので需要は伸びないと思われる。
木材 コロナ感染症、ロシアのウクライナ侵攻による影響が大きく、住宅機器、建築資材等の輸入が厳しく、住宅着工にも大きく影響し、売上不振となり景況は悪い。
印刷 印刷 印刷業界全体の売上が回復しない中、ロシアのウクライナ侵攻による世界情勢の不安定さから原材料費高騰に更に拍車をかけ利益を圧迫している。
窯業・土石製品 生コン 材料費の高騰に伴い、例年4月に行っている価格改定の10月の実施が近々の課題としてある。
石材加工 材料や工具類等の経費が上がっているが、製品価格に反映できず、利益を圧迫している状況が続いている。受注数は、微増しているが、業況回復には繋がっていない。
鉄鋼・金属 鋳物 原材料の値上がりが、販売価格に十分反映されない。
鍍金 原材料、副資材の異常とも思える高騰と、電気・電子部品の大幅納期(入荷の)遅れが、各社の経営に影響を及ぼしている。コロナ禍が収束していない事に加え、上記事象、円安が複合的に絡み合い先が見通せない現状である。
建設用金属 県内建築鉄骨需要は若干上向き傾向感が出ているが、依然として鋼材・副資材・錆止め塗料などの高騰が続いているが、受注単価に転嫁されないケースが多い。更に初夏頃からボルト需要のひっ迫が予想され、今後も厳しい状況が続くと思われる。
輸送機器 造船 親会社の工事量は確保されており、業況は安定している。
その他の製造業 団扇 各組合員、昨年よりは注文状況は良いと感じる。なお、雇用調整助成金が9月末まで延長されたのは大変助かる。
漆器 5月恒例の家具とぬりもの展示会は組合員の減少により、出展者が少なく予算の都合で例年4日間の開催を3日間に短縮して小売と見本市を併催で開催したが、来場者は業者、一般共にかなり少なく今後の開催に課題が残った。
綿寝具 5月の景況は前年と比べてほぼ同じになった。月の初めから売上が上昇していたが、月の半ばから減少してきた。同業者も天気が良く気温が上がってくると売上が上昇するが、気温が低いと売上が下がる。これから梅雨に入ると売上に響くので心配である。
卸売業 農薬 野菜・果樹の消費の減少と価格が低迷している。
小売業 青果物 規制なしのゴールデンウィークで人の動きもよくなっているが、値上げラッシュで購買の方は少し伸び悩みの様で、インバウンドの経済効果を期待する。
石油 原油価格の高騰の影響もあり、節約志向から、対前年比5%減。県外安売業者の進出もあり、廃業する組合員が増加している。
エルピーガス LPガス相場は、原油価格に釣られて高水準で推移している。しかし、今後は気温の上昇とともに徐々に極東の需要が減退し、米国からの順調な輸出が継続する場合は需要バランスが緩和される可能性がある。
電機 5月26日に3年ぶりの対面による総会が出来たが出席は4割弱であった。モノ不足、入荷遅れ、価格・物価高騰、電気代・ガス代値上げなどが影響して「売上が好調である」という言葉は使いようがない。マスコミ記事でインバウンド復活とのこと、多少期待をしているが、いずれにしてもコロナが終息しないことにはすべての事柄が上手くいかない。
商店街 高松市@ オミクロン株による感染拡大は今年の1月以降、過去にないペースで広がりを見せ、数ヶ月に亘り猛威を振るったが、ここにきて感染者数が減少に転じ、第7波の流行も考えにくいことから収束に向かうと思われる。政府もマスク着用等の感染防止対策の緩和やインバウンド客の入国枠拡大等の経済活性化策に力を入れ始めており、リベンジ消費に期待が高まっている。昨年は4〜5月に感染が拡大し、行動自粛の流れに対し、本年は感染者数高止まりの中にあっても重症化しにくかったり政府の行動制限緩和に方針を受けGW前あたりから人流も増え、消費も上向いている。5月は通行量も2割、売上平均も2割以上のアップとなった。前年の数字が悪かったので、大きな伸びとなったがリベンジ消費と言えるほどの勢いはまだない。やはり、日々の感染者数が減少し、高齢者層も安心して外出できるようになると本格的な消費回復に向かうと思われる。一方でウクライナ情勢等の地政学的リスクに起因し、国内物価の上昇が今後は消費の大きなブレーキとなる可能性もあり、予断を許さない。高額品需要は続いているがここに来て購入後の中古価格が高値となっているものは依然として堅調であるが、そうでないものは陰りが出てきている。ただ、中低価格帯の商品にも良い動きは出ているので、消費全体としては悪くはない。
高松市A 5月に入って人流動向が入れ替わっているようにトラベルバッグを運ぶ人たちが増え、同時に人の流れがわずかながら減少した。コロナ感染者数が増えた中旬には瀬戸内国際芸術祭春会期を感じない人の流れであった。ただ、金曜日、土曜日の夕方からは若い人たち・子供連れの家族が賑やかに来街している。おもちゃ美術館がオープンした影響も考えられる。下旬になると政府の方でマスクを含める経済関連の話が出るようになるタイミングで地元のビジネスマンの方々も増えてきたが、子供連れが少し減っているように思われる。業界の悪化は送料はじめ全てに関しての値上がりが原因と思う。
坂出市 コロナによる、人出・売上の減少が続き、戻りそうにない。原材料の値上げ分の販売価格への転嫁はできない。
丸亀市 モノの価格上昇が続き、生活者の「必要なもの以外は買わない」という姿勢が、いっそう強くなっていると感じる。光熱費の上昇が激しく、各店の収益を圧迫している。飲食関係は、原材料価格の上昇も深刻な様子である。コロナへの警戒心は確実に減っているが、次の難題が発生している。
観音寺市 5月の連休は確かに人の往来は増加した模様である。私方も含めて、都会に出ていた若者の帰省者が多く見受けられ、それもあって県外ナンバーの車が増えた。その点は街中で変化が見られた。今後もその流れで、誰が何かを仕掛けるわけでなく、なんとなく人流は戻る事になると思うが、この2年半の間の生活や仕事環境の大きな変化は止められず、何となく街全体が回ってゆく社会には戻らないと思う。棄てられない刷新できない店が多いのが現実である。
サービス業 ディスプレイ 4月に比べると多少売上は増加している。材料価格の上昇が続いており、収益に影響が出始めており、収益を圧迫しだしている。
情報 ガソリンの高騰や円安の関係で、その他先々の方向性が不透明である。
美容 国家戦力特区の外国人美容師育成事業で、東京都が認可になり、今秋スタートする事から、この度、外国人美容師育成事業制度概要が発表になった。
建設業 総合建設 当組合でも、インボイス制度の登録を済ませた。組合員においては、すでに登録済み、今後登録予定等、様々である。建設業において懸念される問題として、下請事業者が免税事業者である場合には、元請事業者が消費税を控除できなくなる為、適格請求書等発行事業者になる事を選択させ、さもなければ取引をしない」といった対応をとる事業者も危惧される。特に一人親方などは大きな転換期といえる。
板金工事 材料の価格高騰が止まらず、契約に難航している。
運輸業 タクシー 新型コロナウイルス感染症拡大により、営業収入、輸送人員ともに減少しており、非常に厳しい経営状況が続いている。5月は対前年比で営業収入150%、輸送人員141.3%となっているが、令和元年比は営業収入69.7%、輸送人員64.1%と回復の兆しが見えない状況にある。
トラック 令和4年4月分高速道路通行料金利用額の対前年同月比は、1.3%増となり、対前月比では△5.6%減となった。また、4月分利用車両数の対前年同月比は、△1.1%減となった。
貨物 国土交通省5月31日発表のトラック輸送情報(2022年3月分)によると、四国における一般貨物の状況は対前月比111.3%、対前年同月比102.7%であった。品目別では、「鉄鋼」及び「食料工業品」の輸送量が増加したと回答する事業者があった。一方、建設関連の需要減により「砂利・砂・石材」の輸送量が減少したと回答する事業者があった。今後の輸送見通しについては、次月以降も減少傾向が予想される。
     
 

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