集計上の分類業種 |
具体的な業種
(産業分類細分類相当) |
組合等及び組合員の業況等
(景況の変化とその原因・現状等、企業経営・業界での問題点) |
食料品 |
製粉製麺 |
原料、資材の値上がりはあるが、業務用の売上は増加傾向にある。コロナによる行動制限はでていないものの、コロナ感染者が大幅に増加している中で、観光、ビジネス客の減少等が心配される。 |
調理食品 |
出荷ベースでは前月対比108.7%、前年同月比102.1%(6月分)原料高騰、商品値上げのタイミング、外国人労働者等人材確保の問題がある。 |
冷凍食品 |
日本冷凍食品協会による5月の冷凍食品生産数量は昨対97.9%となり、令和4年の累計は昨対101.3%となった。カテゴリー別ではフライ揚げ物類が93.7%、フライ類以外の調理食品が98.3%、菓子類が99.8%と全てのカテゴリーで前年を下回った。直近の7月はコロナの第7波や物価高騰などの影響からか3月〜6月に比べて荷動きは減少傾向にあるように感じられる。そのような状況下、冷凍食品メーカーでも値上げ交渉が進んでいるが、第2弾・第3弾の値上げも必要になりつつあり、しっかり価格転嫁を行えなければ今後の経営環境にも大きな影響が出る可能性がある。 |
醤油 |
組合員のお中元商戦での売上高は伸び悩みの状況下にあるものと推測される。当組合の出荷量についても前年同月比95%程度で推移している。原料及び生産資材等の価格高騰が出荷量の減少に伴い、経営のマイナス要因として収益を圧迫している状況にある。 |
生麺 |
業況(観光関連業)としては、昨対で20〜30%売上アップの予測。コロナ患者の急激な増加が不安材料となっているが、公的な制限もなく、人流は昨年とは比にならないくらい多い。ただ、今年に入って始まった原材料の高騰が、やっと製品に価格転嫁でき始めた状況なので、売上がアップしても利益率は昨対と比べても5〜10%下がっている。固定費も20%ほど上がっており、業況は好転していると考えられるが、収益状況は必ずしも好転したとは言えない。 |
手延素麺 |
インボイス対応について、組合員に向け会計士を招いて勉強会を9月に実施予定である。 |
繊維工業 |
手袋 |
中国など主な生産国では、日本国内の受注減少を受け、操業度が下がっている。コロナ感染症による影響を受けて積出港上海の通関・船積みが滞っていたが、徐々に改善され通常に戻りつつある。また、原材料の高騰や円安による製品への価格転嫁は、食料品などの生活物資等の価格転嫁が全国的に広まる中、手袋についても、ようやく改善しつつある。 |
木材・木製品 |
家具 |
あらゆる資材・燃料の高騰の影響は今後さらに厳しさを増し、値上げ(価格転嫁)もしづらい。 |
製材 |
昨年7月は、需要に対して入荷量が少なかったため、価格が上昇している状態だったが、今年は、需要の減少により荷動きが鈍く、輸入材が高値で推移しているため、見積もりをしても契約に結びつかない状態で、先行きの見通しがたたない。 |
木材 |
ウッドショック、ロシアのウクライナ侵攻の影響は収まらず物流の遅延、資材不足、コスト高と悪条件・悪循環となり景気回復は厳しい。 |
印刷 |
印刷 |
用紙の値上げがまた発表され価格の転嫁が進まない中、収益を圧迫している。 |
窯業・土石製品 |
生コン |
例年10月に価格改定をしていたが、セメント等、主原材料の再度の値上要請が近々に見込まれる為、その対応が緊急の課題となる。 |
石材加工 |
工具・資材関連の値上げに対して、業界内外より理解を得ることができ、加工賃に反映できた事業所もあるが、値上げに踏み切れていない事業所は利益が圧迫されており、事業継続が厳しい状況である。 |
鉄鋼・金属 |
鍍金 |
概ねコロナ禍に在っても、売上高は一定量確保できているものの、コストアップは度を過ぎている感がある。ユーザーへの価格転嫁はとても敏感な作業であり、順当には進まない苦悩を抱えつつも、状況が好転する日を夢見て、次世代の採用、設備投資準備に各社余念が無いといったところである。 |
建設用金属 |
鉄骨需要は、県内見積もりも若干増加傾向にあり、組合員格差はあるが、全体的には工場稼働率は高水準で推移している。しかし、鋼材・副資材・塗料などが高騰しており、また、現場着工の遅延もあり、長期計画を立てるのが非常に難しく先行き課題は多い。 |
輸送機器 |
造船 |
親会社の工事量は来年まで確保されている。安定操業を期待している。 |
その他の製造業 |
団扇 |
業界全体として、昨年よりは、注文数は増加しているが、従来どおりの注文数にはほど遠いと思われる。 |
漆器 |
円安、電気やガソリン等の値上がりの影響で資材はかなり値上がりしてきているが、販売は低迷している為、販売価格の値上げ要請のタイミングが難しい。 |
綿寝具 |
7月の業況は、前年同月と比べて悪化している。香川県、愛媛県とコロナが増加して、小売店の売上が減少した。従業員の子どもの学校でのクラスターにより、従業員が休むなど生産性も低下している。令和4年度新型コロナウイルス感染症による小学校休業等対応助成金の申請書類を作成する余分な仕事が増えて困る。 |
卸売業 |
農薬 |
降雨不足により農作業が停滞している。 |
小売業 |
青果物 |
急速なコロナウイルスの広がりから飲食店の予約キャンセルが増えつつある中、家庭消費が増えてきているため、量販店の売り上げが好調である。梅雨時期の雨が少なかった為、果実への影響があったものの、後半には例年並みの大きさの実がついてきた。また、来月以降の多くの食品の値上げが気になるところである。 |
石油 |
県外安売業者の進出により、過当競争地域が発生している。地下タンクの50年(40年)問題と、低収益が見込まれること、また、後継者がいないこと等の複合要因から、廃業するSSが例年より多く発生している。 |
電機 |
猛暑が到来し、マスコミや政府が使用を促したのでエアコンの販売に拍車がかかった。しかしコロナによる中国の生産止まりで商品流通がスムースでなく販売可能なものが限定的であった。一部洗濯機が流通に乗り出した。コロナが収まらず役員会などがやりづらい。やりづらいから執行部としては議案を考えづらい。というスパイラルになっている。 |
商店街 |
高松市@ |
6月下旬からコロナ感染者数が過去にないペースで増加し、感染第7波になった。しかしながら行動制限も今のところ無いことから観光客も含め、ある程度の人流もあり、感染者数の割には多くの人出があり日によってはにぎわいも感じられる。ただし、連日1000人を超える感染者数であることから警戒心を持ちながらの外出となり、消費には勢いは感じられない。旅行やレジャー関連は中でも好調であるが、このまま感染者数が高止まりとなると、徐々に市場は縮小する。既に遠出や帰省は影響が出始めている。また、酒類を伴う飲食店は6月中頃をピークに、その後低迷しており、回復のきざしは見られない。物販では夏物のセールが好調(〜7月上旬)であったものの、勢いは途切れている。相変わらず高額品(時計、宝飾、絵画)は好調が続いており、中古価格が高いものの、勢いは衰えしらずであり、市場全体の底上げに貢献している。今後はイベント、スポーツ、催事において、出来るもの、出来ないもの、制限を受けるもの、受けないものに分かれ、一進一退の消費環境におかれると思われるが、第6波の影響が消費に4ヶ月程、ダメージを与えたことから、第7波の影響も長期化すると思われ、第8波、第9波もあると仮定すると本年内の本格的消費回復やインバウンド受け入れは難しく、何かとウィズコロナの社会、経済、消費を早急に確立させなければならない。 |
高松市A |
上旬は昨年と違いコロナ禍でも政府は経済を動かす方向性を示し、医療の立場でも場合によってはマスクをしなくてもよい等の提言があり、人通りは減少したが売上は前年の180%、中旬も180%となった。連休が終わり、コロナ感染者数が1000人台に登り始めた頃から人の往来が無く、下旬の売上は70%であった。 |
丸亀市 |
新型コロナの感染の再拡大で、若者は平気に動いているが、高齢者は用心して街に出てくる人数が減っていると実感する。節約意識もいっそう高まっていて、一部の飲食をのぞいて「数字の悪さ」を聞く。 |
観音寺市 |
「出ない、合わない→外見に気を使わない、消費しない→特に不自由はない。」こういう生活感が、あたりまえになると、小規模の事業者はさらに沙汰される事になる。そうなるとそこから多少でも吸い上げる所得税や消費税、営業活動に必要な諸々の経費支出やそれから発生する消費税の上納額の減少等、社会への影響は少なくない。 |
サービス業 |
ディスプレイ |
少しずつではあるが受注額が回復している。しかし、材料単価の値上がりが激しく、売値に転嫁せざるを得ない状況になってきている。 |
美容 |
先般、デジタル化推進検討委員会の第1回が連合会で開催され、新型コロナウイルス感染症による社会経済構造の変化を余儀なくされている現在、IT技術を活用した新たなプラットフォームを模索する動きは美容組合に限らず各産業に活発に行われており、美容組合でも、これまでの訪問による勧誘や公庫の窓口での勧誘等、対面による活動に制限が加わり、従来の勧誘方法の他、新たなチャンネルを確立し、これまでの勧誘の補てん的なツールや新たな勧誘活動へのアクションに繋がるコンテンツの検討を行っていく必要性を確認し合った。 |
建設業 |
総合建設 |
エネルギー価格の高騰等による物流コスト上昇などの要因により急速な採算悪化、また、ロシア、ウクライナ情勢を背景としたエネルギー価格の異常な高騰や急速な円安の進行などによるコスト上昇が続いており、特に、民間工事を請け負っている企業は、自助努力で吸収できる水準を超える勢いである。持続化、安定化に重きを置く必要がある。 |
板金工事 |
資材高騰に対する受注価格への反映がされていない。 |
運輸業 |
タクシー |
令和4年6月分の営業収入の対前年比は23.8%増、輸送人員は19.5%増となっているが、令和元年比は、営業収入71.4%、輸送人員は68.0%と新型コロナウイルスの影響は大きく、非常に厳しい経営状況が続いている。 |
トラック |
令和4年6月分高速道路通行料金利用額の対前年同月比は、3.0%増となり、対前月比では8.3%増となった。また、6月分利用車両数の対前年同月比は、1.6%増となった。 |
貨物 |
新型コロナウイルス感染拡大による輸送量の減少が、事業経営に大きな影響を及ぼしている中、昨今の燃料価格の高騰を受け、徹底した省エネをはじめとする必死の自助努力にもかかわらず、経営状況は悪化の一途をたどり、今や多くの事業者がまさしく事業存続の危機に直面している。また、原産国による原油供給の不足に加え、ロシアによるウクライナ侵攻により、原油価格は7年振りの高値水準になり、加えて円安が高騰に拍車をかけている。 |