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【前年同月比】         
           
 

令和5年12月の景況
 ……中小企業団体情報連絡員より…… 

特記事項
                   
好 転 やや好転 変わらず やや悪化 悪 化
                   
業 種
(中分類)
業 種
(大分類)
売上高 在 庫
数 量
販 売
価 格
取 引
条 件
収 益
状 況
資 金
繰 り
設 備
操業度
雇 用
人 員
業界の
景 況
食  料  品 製造業
繊 維 工 業 製造業
木 材・木製品 製造業
印     刷 製造業
窯業・土石製品 製造業
鉄 鋼 ・ 金 属 製造業
輸 送 機 器 製造業
そ  の  他 製造業
卸  売  業 非製造業
小  売  業 非製造業
商  店  街 非製造業
サ ー ビ ス 業 非製造業
建  設  業 非製造業
運  輸  業 非製造業
そ  の  他 非製造業
                     
                   
【特記事項】
(12月の景況から)      
       
集計上の分類業種 具体的な業種
(産業分類細分類相当)
組合等及び組合員の業況等
(景況の変化とその原因・現状等、企業経営・業界での問題点)
食料品 製粉製麺 12月2日、3日にサンメッセ香川で開催された全国年明けうどん大会でうどん(乾麺)を販売したが、売上はコロナ禍前の半分以下であった。
調理食品 組合員の出荷量推移は前月対比97.0%、前年同月対比で99.1%(11月分)である。
冷凍食品 日本冷凍食品協会による11月の冷凍食品生産数量は昨対91.9%となり、昨年の9月以降14か月連続で前年実績割れとなった。カテゴリー別ではフライ揚げ物類が94.4%、フライ類以外の調理食品が91.2%、菓子類が97.3%となり、全カテゴリーで昨対割れとなった。業態別では市販用が87.8%、業務用が100.0%と業務用は前年同水準となったが、市販用が大きく前年を下回った。12月は年末需要の高まりが期待されるため、稼働状況も好転すると思われる。円高による仕入環境の改善に期待したいところだが、海外の原料コストも高く、多くを期待できないと思われる。
繊維工業 手袋 12月は寒波到来により寒い日もあったものの、早くから今年は暖冬と報道されているため、手袋の購買チャンスを逸したかのような市場動向があり、防寒商品の需要は鈍い状況である。皮革・合成皮革手袋については悪化した。繊維製手袋についても価格帯は下がっており皮革ほどではないが悪化している。
木材・木製品 家具 家具業界の低迷は長引いており、来春も変わらない様子であった。当組合では「100%MADE IN SANUKI PROJECT」林業(川上)から家具製造(川下)の連携によって、これまで活用されなかった讃岐産広葉樹を使った家具(ははそストーリーズ)を1月開催の福岡県大川新春展にてリリースし、PRと販売活動に取り組む。
製材 昨年より新設着工数は減少しており、プレカット稼働率が50%に落ちている。リフォーム等修理依頼はあるが、依然として業界の悪化状況は続いている。
木材 新築住宅着工戸数は変わらず減少しているが、今までにない動きとして、売上高に影響するほどではないが、機械製造業の在庫の保管に使用するため、木製パレットや桟木のような安価な部類の注文が増えた。
印刷 印刷 12月は例年より全般的に動きが少ない。人の動きは多くなったが、仕事量はまだ戻ってきていない。
窯業・土石製品 石材加工 12月単月のみならず、一年を通して過去に類をみない業績悪化だった。コロナ禍を経て、世の中の動きは戻ってきていると報道されるが、我々の業界には動きが感じられない。世の中の要望を捉え、現状を改善するきっかけを探らなければならない。
鉄鋼・金属 鍍金 インボイス制度は各社なんとか対応できたように見えるが、仕入先への振込手数料負担要請があるも、販売先への要請が後回しになっている。加えて、1月からの電帳法対応は、「電子の取引は電子で、検索性を持たせ保管」と承知はしているものの、思案しているのが実情である。この遵法精神が、企業活動に通じるものとして、取り組む所存である。
建設用金属 建築鉄骨需要は、県内物件が昨年秋以降やや減少傾向であり四国エリア外の物件受注により工場稼働率は90%~110%を確保しているが来年度は不透明な状況が続くと思われる。一方、令和6年度の取組みとしては人材採用・デジタル化やDX化・働き方改革・物流2024問題への対応・工期遅延などのテーマに取り組まなければならなく課題が山積している。
輸送機器 造船 前月同様に業況に変化はなし。12月8日LPG船の命名式が行われた。
その他 団扇 受注状況はコロナ前の60~70%程度回復したように思われる。ただ、各種原材料の高騰により来期は製品価格を値上げする必要がある。
綿寝具 12月の業況は前年同月と比べてほぼ全てにおいて良かった。売上高も2割以上増加した。防衛省発注の仕事も順調に進んでいる。同業他社も同じで、とても忙しくしている。
卸売業 農薬 農業が衰退している。食料供給が満足に行えることが難しくなっているように思う。世界各地の紛争でいつ輸入が止まるかもわからない中、戦時中から戦後の食糧危機が起こりそうな気がする。今まで国はお金を出せば手に入るとの戦略だったが、もうお金だけでは手に入らなくなる。食料自給できる政策が必要になってきた。
小売業 青果物 コロナが5類になり、宴会も増えて飲食業も昨年に比べては売上も上昇した様である。
石油 12月の販売価格の変動はあまりなく、ここ数ヶ月にはない安定した月となった。また、高松市内の一部地域では、県外安売業者のSS進出があり、周辺地域での過当競争が発生している。
電機 アスベスト調査、リアゲートリフト車、電子帳簿保存法、悪法インボイスなど通常業務に支障が出るような新ルールで混乱中。こんな制度はやめるべきだ。
商店街 高松市① コロナ禍の中で中止となっていた歳末イベント、催しや抽選会も今年は次々と復活しており、街中はコロナ禍前の賑わいを取り戻している。商店街の人通りも増え続けるインバウンド客と相まって、年末らしさが返ってきたと言える。月初は寒い日もあり、季節商品も伸長したが、月末に向け暖かい日も増えて、季節関連商品の消費にとってはマイナス要素となる気候となり、年末に向けて商戦は失速した。物販店の多くは前年並みの数字での着地となった。ここ数年、過熱感のあった高額品(時計、宝飾、雑貨他)需要は秋頃から購入後にも価値が下がらない(高額転売可能な)一部特定のブランドを除き、ほぼコロナ禍前と同等の需要水準となり、落ち着きを見せてきた。やはり、人との交流機会、レジャー、旅行需要の増加に伴い、お金の使い道が分散したことや、物価の高騰、円安による何度かの値上げ等がじわじわと消費動向を変えてきたと言える。この流れを受けてか、数年かけて市場に出回ったブランド品をあてにしてか、商店街内にはブランド品の買い取り店も増えてきている。ただ、買い取り店があまり利用されていないようにも見受けられるので、需要の成り行きには興味のあるところである。一方ではコロナ禍で厳しい状況が続いていた飲食店にも客足が戻り、数字も安定してきている。資源価格の安定や為替も円高へとの動きから、しばらく続いてた物価高騰も落ち着く兆しもあり、2024年はようやく消費回復が鮮明になるかもしれない。
高松市② 高松中央商店街では11月から始まった「まちへ行こう!高松商店街がおもしろい!」のイベントで8町商店街特別企画が開催された。各商店街独自企画なので、お客様にはそれぞれ楽しんでいただけたのではないかと思う。当商店街では物価高騰の折、迷うことなくプレミアム商品券を販売し、大変好評だった。入学する子供の制服を購入、年末年始の宴会費や食材・衣料品等々、楽しみながら購入されるお客様の笑顔を沢山いただき、次回販売のリクエストもされた。商店街にとって益々厳しい時代になると推測される。このような時だからこそ、お客様に寄り添う「無くてはならない商店街」を熟考しなければならないと思った。
丸亀市 ここ数年、12月は「かきいれ時」とは言えない月になっていたが、今年は特に深刻で目も当てられない状況だったと言える。閉塞感が極まりないと、受け止めている。廃業の時期の検討に入り、それを前提に経営や活動に当たっている店も多く存在している。
観音寺市 地区内の変化や動向について。昨年(令和5年)1月中旬に閉店した、当店向かいの中規模喫茶レストラン後に、地域1番店の和菓子店の工場が今年3月頃に稼働する事は、ひとつのプラス材料になる。市民の大多数の中小企業従業員や零細事業者の可処分所得は確実に減少している。
サービス業 ディスプレイ いつもこの時期は売上が減少する時期である。しかし、顧客の動向を観察すると、今後設備投資を増やしていくという情報がある。人材紹介を出しているがここ数年希望者が皆無の状態である。
美容 新型コロナウイルス感染症も感染法上の位置づけが5類に移行して年末を迎え、会計レジとカルテを結びつけ、施術事項や施術後の髪形顔写真を収録する等のデジタル化を進めたり、LINEやInstagram等のSNSを活用して認知度向上を図っている店舗が出てきているが、全体的には、以前の年末の賑わいは戻ってきていない。
建設業 総合建設 雇用動向調査で建設業の状況を見ると、補充の為に労働者を募集している「未充足求人」は12万4,400人で、前年同期比で2万6,500人増加しており、人手不足が悪化している。入職者の方が離職者よりも多かったにもかかわらず未充足求人が拡大しており、業務量の増大に人手の確保が追い付いていないといえる。建設業の労働者全体に対する未充足求人の割合は4.5%で、前年同期より0.9ポイント拡大。欠員率の高さは、全産業中、コロナ禍から急速に回復して人手不足に陥っている宿泊業・飲食サービス業に次いで2番目に高かった。業界をあげて様々な対策に取り組んでいるが、結果に直結する施策は不発と言われても仕方のない状況である。
運輸業 タクシー 令和5年11月の輸送実績は、対前年同月比で営業収入121.5%と増加し、輸送人員は95.5%と減少した。
トラック 令和5年11月分高速道路通行料金利用額の対前年月同月比は3.3%減となり、対前月比でも1.1%減となった。また、11月分利用車両数の対前年同月対比は3.3%減となった。
     
 

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