集計上の分類業種 |
具体的な業種
(産業分類細分類相当) |
組合等及び組合員の業況等
(景況の変化とその原因・現状等、企業経営・業界での問題点) |
食料品 |
惣菜 |
最低賃金の上昇により、収益が目減りしているように感じる。 |
製粉製麺 |
地域のイベント等もコロナ前と同様に開催されるようになり、業務用商品は以前の水準までほぼ戻っている。 |
調理食品 |
組合員の出荷量推移は前月対比110.6%、前年同月対比で107.3%(10月分)である。 |
冷凍食品 |
日本冷凍食品協会による9月の冷凍食品生産数量は昨対95.0%となり、昨年の9月以降13か月連続で前年実績割れとなった。カテゴリー別ではフライ揚げ物類が100%と前年同月比に達したもののフライ類以外の調理食品が94.0%、菓子類が99.4%となり、フライ類以外の調理食品を除いて回復が見られた。業態別では市販用が91.6%、業務用が101.8%と業務用は前年を上回った。11月は年末にかけての商品の作りこみ時期となり、稼働状況も好転してきていると思われる。また、直近では多少ではあるが円高の傾向にあり、為替の影響によって仕入れ価格の抑制につながることを期待したい。 |
繊維工業 |
手袋 |
11月は平年より高い気温で推移した結果、手袋の需要は遅れており、皮革・合成皮革手袋についてはやや悪化した。繊維製手袋についても低価格帯の商品の受注増は変わりないが高額商品の出足は遅く総じて悪化傾向となっている。 |
木材・木製品 |
家具 |
円安、物価高の影響は続いており、家具小売業界の業況は回復していない。原材費高騰は落ち着いているが、下がることはなく価格転嫁した商品はやや落ち込んでいる。来期に向けての新商品開発は、コスパも重要だが、県産木材を活用したSDGsを意識させる取り組みは必須と考えている。 |
製材 |
物価高が続き生活が圧迫されている状態等の影響で、昨年より新設着工数は減少しており、荷動きが鈍くなっている。業界の悪化状況は続いている。 |
木材 |
円安により輸入材、建築資材の値上がりで新設住宅着工戸数も減り、全ての動きが鈍く、利益率も悪化している。 |
印刷 |
印刷 |
11月は年度末の案件が増えているがコロナ前には戻っていない。インボイス制度で未加入の個人事業者への対応が個人対応になり経理処理が煩雑になっている。 |
窯業・土石製品 |
生コン |
6月時の価格改定が12月分の積算に反映され、連合会共販の全県1本化が今後の課題とされる。 |
石材加工 |
大企業では、賃金の上昇が続いているようであるが、中小零細企業には、他人事の話である。組合員の事務所にとっても、賃金を上げることなど出来そうにない。賃金を上げることができず、人材の確保も難しくなってきている。 |
鉄鋼・金属 |
鍍金 |
電気料金、物価高騰が経営に及ぼす影響、賃金世間相場と借入金利が上昇傾向にあることから、採用と資金調達のパラダイムシフトの転換を余儀なくされる。時代の流れを痛切に感じる。コロナ禍は収束したようにも見えるが、会合自体も懇親会が「様子見」のところもあり、様々な懸念が払拭され、令和元年頃をふと懐かしむ今日この頃である。 |
建設用金属 |
建築鉄骨需要は、前年割れで推移しており依然として地場の中小物件は少ないが、商社物件の受注や同業他社の加工協力など各社の工場稼働率は一定程度確保している。しかし、図面の決定遅れ・工程のずれなど課題もあり価格面でも競争が厳しいものも出てきている。 |
輸送機器 |
造船 |
親会社(川崎重工業)は水素燃料船の建造に向けて動き出している。 |
その他 |
団扇 |
来期用の原材料(骨、紙、運賃)等が値上がり傾向にある。 |
漆器 |
毎年開かれてきた地元百貨店での地場の伝統工芸品店がなくなったり、商工会開催のフェスタが会場の都合で高松商工会議所所属の事業者の出店ができなくなるなど、行政の補助による催事が今後どうなっていくかが心配である。 |
綿寝具 |
11月の業況は前年同月と比べて増加した。前月からの売上が上昇したまま、とても忙しく雇用人員を2人増やした。これによってやっと防衛省発注の仕事がはかどった。同業他社も忙しくて人員確保に奔走している。 |
小売業 |
青果物 |
国内外の旅行時にインバウンド需要が景気の後押しをしている。また、様々な物の値上げに重ね、野菜の高騰が続いたが、中旬頃から少しづつ落ち着きをみせてきた。今年の秋は、地物松茸が不作だったためか盛り上がりに欠けた。 |
石油 |
高松市内に県外安売業者のSSが開業し、周辺では過密競争が発生している。また、燃料油激変緩和補助金の延長が2024年4月末までとなった。これによる販売価格の決定に苦慮している事業者が多くなっているのが現状である。 |
電機 |
設備工事や官庁の空調工事があり売上は良かった。PC関連も先月に引き続き好調だった。インボイスに対応することに注力して通常事務作業が疎かになってきている。 |
商店街 |
高松市① |
11月上旬は暖かくなる日もあり、季節物の売上に影響が出るかと思われたが、後半はしっかり気温が下がり季節らしさが戻り、セールまでに多く販売できる環境となり、例年以上に冬物の売上に期待が高くなっている。インバウンド客も変わらず多く、今までドラックストアか総合ディスカウントストアでの買上げがほとんどだったものが、高級ブランド衣料品にも購買の影響が出始めた。新型コロナウイルス感染が、今後大きな波になる可能性は低いと感じており、ようやく収束への流れとなりそうである。商店街の通行量もコロナ禍前に並ぶほど増えており、年齢層に関係なく、復活したイベントや季節の行事、人との集まりを楽しんでおり、物価高が消費に影を落としてはいるものの、ほとんどの業種において数字は上向いてきている。また、中高齢者や団体のお客さんが酒類を伴う飲食店に回帰しており、夜の街も復活しつつある。11月22日にイタリアンファミリーレストランが丸亀町グリーンにオープンし、年末へ向けて賑わいに貢献してくれている。また、他にも商店街の空き店舗にテナントが入居する動きが顕著で、来春にかけては、新規オープンの店や施設が増えそうである。来春、JR高松駅の駅ビルが増床オープンの予定であるが、今のところ、商店街の強力なライバルとなるテナント等はラインナップされていないが、オープンから一定の期間は商店街への客足のダメージとなると考えている。ただし、来春には今以上にインバウンド客が増加していると思われることから、通行量自体には大きな影響はないとも考えている。 |
高松市② |
ようやく季節が感じられるようになり、シーズン商品が動き出したように思う。ただ食料品をはじめ全てにおいて値上がりしているのでお客様からは悔やまれ、買い控えの様子も見受けられる。インバウンドで欧米諸国からかなり増えていたと見えたが、何人かのお客様から高松は素晴らしいと喜んで頂いた。新聞では、あらゆる地域でのイベントが満載の日々。高松中央商店街でも、「たかまつ元気DAY」で大いに賑わった。また12月にかけ「まちへ行こう!高松商店街がおもしろい!」として各商店街特別企画が発表された。8町で切磋琢磨し取り組んでいる。 |
坂出市 |
組合員の業況は厳しく、各店の営業が難しくなっている。 |
丸亀市 |
もともと11月は、消費が低迷する月だが、今年は特にひどく悲惨な状況と言えた。消費者の「余計なものは買わない」という引き締め姿勢が続いている。天候も気温の寒暖差が厳しく不順で、街へ出てくる人が一層減ったと感じた。 |
サービス業 |
旅館 |
現在、活況を呈しているように見えるが、OTAじゃらん、楽天トラベルなどに評価されているように、客室が供給過剰になっている。例えば高松でいうと、コロナ前に対して、40%近く客室が増加している。ここに、民泊が急増し、平日は完全に供給過剰になり、ダンピングに走る施設が多い。新築VS民泊の感を呈している。また、急増した客室に対し、リネン業者の設備、清掃業者の人員が追い付かず、価格の高騰が発生している。円安で、海外からの技能実習生も減少している。例えばフロントスタッフの代替としてチェックイン機の導入などで対応できるが、清掃は、実際に人手で対応するしかない。電気、ガスの高騰にさらに前述のことが追い打ちをかけ、厳しい状況である。高松ではさらに2棟からなるビジネスホテルが近々にオープンに向け工事が始まっている。今後更に高級ホテルもでき、激戦状態は、さらに続くものと推定される。 |
美容 |
我が国で最も大きな規模と、高い技術水準で競われる権威ある第51回全日本美容技術選手権大会が、「Gサミット」が開催された地、広島グリーンアリーナに於いて開催された。当組合の組合員が見事優勝し、日本一の優勝旗を手にした。組合始まって以来の快挙を成し遂げ、内外に香川県の技術力を大いにアピールすることができた。 |
建設業 |
総合建設 |
インボイス制度が施行され、組合員も全社登録済であるが、施行前に取引先の登録状況を事前確認したのは数社のみだったようで、施行後も免税事業者との取引も継続して行っている所がほとんどで、免税事業者との取引を終了したという声はあがってきていない。段階的に仕入税控除が減少する経過措置の影響もあるかもしれない。 |
運輸業 |
タクシー |
令和5年10月の輸送実績は、対前年同月比で営業収入121.0%と増加し、輸送人員は99.7%と減少した。 |
トラック |
令和5年10月分高速道路通行料金利用額の対前年月同月比は、2.8%減となり、対前月比では3.5%増となった。また、10月分利用車両数の対前年同月対比は、3.3%減となった。 |
貨物 |
公益財団法人日本トラック協会が11月13日発表のトラック運送業界の景況感(令和5年7月~9月期)によると、業界の景況感は、一般貨物の輸送数量は増加傾向にあるものの、高止まりした燃料等の輸送原価を適切に転嫁できていないことを反映し、業界の景況感は▲33.5(前回▲32.1)と1.4ポイント悪化した。今後の見通しは、輸送数量等が改善する見込みから、▲25.0(今回▲33.5)と8.5ポイント改善の見込みである。 |