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【前年同月比】         
           
 

令和5年3月の景況
 ……中小企業団体情報連絡員より…… 

特記事項
                   
好 転 やや好転 変わらず やや悪化 悪 化
                   
業 種
(中分類)
業 種
(大分類)
売上高 在 庫
数 量
販 売
価 格
取 引
条 件
収 益
状 況
資 金
繰 り
設 備
操業度
雇 用
人 員
業界の
景 況
食  料  品 製造業
繊 維 工 業 製造業
木 材・木製品 製造業
印     刷 製造業
窯業・土石製品 製造業
鉄 鋼 ・ 金 属 製造業
輸 送 機 器 製造業
そ  の  他 製造業
卸  売  業 非製造業
小  売  業 非製造業
商  店  街 非製造業
サ ー ビ ス 業 非製造業
建  設  業 非製造業
運  輸  業 非製造業
そ  の  他 非製造業
                     
                   
【特記事項】
(3月の景況から)      
       
集計上の分類業種 具体的な業種
(産業分類細分類相当)
組合等及び組合員の業況等
(景況の変化とその原因・現状等、企業経営・業界での問題点)
食料品 製粉製麺 令和5年4月期の輸入小麦政府売渡価格は、政府による上昇幅の一部抑制があったものの、5.8%の引上げとなった。今後、業務用小麦粉価格の上昇が見込まれる状況である。また、小麦粉以外の原材料価格や包装資材、物流費、エネルギーコストの上昇で厳しい経営環境が続いている。
調理食品 組合員の出荷量推移は前月対比125.6%、前年同月対比で115.7%(1月分)であった。
冷凍食品 日本冷凍食品協会による1月の冷凍食品生産数量は昨対89.6%となり、大きく減少する結果となっている。カテゴリー別ではフライ揚げ物類が85.2%、フライ類以外の調理食品が90.2%、菓子類が98.9%となり、全カテゴリーで前年を下回った。また、業態別では市販用が87.5%、業務用が93.5%となっており、コロナ禍での内食拡大の反動によって市販用は大きく落ち込む結果となっている。そんな中、3月は比較的天候もよく、後半は3年振りの花見をされる方も増えてきたと思われる。量販店のオードブルや外食のテイクアウトなどの需要増によって少しは業績が上向いてくることを願いたい。
醤油 当組合は3月期決算で出荷数量の前年度比は96.5%という水準で推移している。売上高については、昨年から2度の製品単価の値上げを行ったため、前年度比で21%程度増加した。したがって、現在決算締切の作業中ではあるが、剰余金がある程度見込める見通しである。しかし、原材料の高騰や円安のため、輸入物が高値で収益を圧迫した厳しい年度であった。
繊維工業 手袋 売上面では皮革手袋についてはほぼ前年並みであった。繊維製手袋については生産の遅れによる供給面でのマイナスも解消しつつあり、前年比強含み傾向は続くが低価格帯の商品の受注増が顕著で利益率の良化には至っていない。
木材・木製品 家具 原材料価格の高騰は未だ続いているが、海外木材の値上がりは止まり、先行き落ち着く感じはある。国内木材は、SDGsの一環として利用促進、需要が高まっており、品薄状態で、値上がりは今後も続くと思われる。一方、販売先は安価な商材(輸入材)へのシフトが目立ち状況を注視していく必要がある。
製材 物価高、住宅価格の値上がりが原因の一つと考えられるが、住宅需要が極端に減っており、製品の流通が相当悪くなっている。
木材 住宅建築に関わる資材全般が高騰したまま推移しているため、住宅建築着工を見合わせている状況が続き、業況は低迷している。4月は新年度となり、公共工事の発注に期待したい。
印刷 印刷 3月は年度末ということもあり駆け込み需要もあるが例年より少ない。観光客が動き始めている影響で多少売上が戻ってきている。材料費、光熱費の増加に対する価格転嫁が思うように進まない。
窯業・土石製品 生コン 前回の原材料(セメント等)のコストアップ分の価格転嫁は完了したが、今回アップ分の転嫁・価格改定を6月に予定しており、短期間に2度の大幅な価格アップとなるため、慎重・丁寧な対応が必要となっている。
石材加工 当組合の組合員のほとんどが原材料を仕入れ、加工後に販売する加工業の業種であるが、その原材料の業界も高齢化や後継者不在で原材料の入手先選択肢が絞られ始めた。経費の上昇とあわせて事業継続に立ちはだかる壁は高くなる一方である。
鉄鋼・金属 鋳物 原材料の値上がりは一段落した。客先との値上げ交渉は継続中である。販売価格は緩やかに上がっているが十分ではない。
鍍金 業界にとって、電気料金の値上げは原材料費の改定と合わせてダブルパンチである。また、新卒はおろか中途採用もままならず、コロナ禍後の受注量回復をこなす事が出来るか悩みは尽きない。しかし、2類から5類への変更は3年間耐えた甲斐があったというべきで、営業・拡販、情報等、組合員の相互連携等、挽回の機会と捉え新年度を堂々と迎える所存である。
建設用金属 建築鉄骨の県内状況は、全体的に工場稼働率は高水準をキープしているが4月以降の県内見積もりは少なく県外物件が増えている状況にある。鋼材は高止まりしているものの副資材や消耗品の値上がりが続いている。従って、自社の原価管理をしっかり把握し価格交渉をする事が重要となる。また、人材面でも特定技能外国人の確保が必要とされる。
輸送機器 造船 前月と変わらず業況に変化はない。工場内の組織変更(作業工程の担当名称や異動)があったが操業は安定している
その他 団扇 従来の受注案件は一部復帰しているが、数量は減少している。また、今期は製品単価を値上げしているがこの影響が心配される。
漆器 売上は少しずつ回復してきているが販売価格の改定が進まず採算が悪化している。価格は4月以降に順次改定される予定である。
綿寝具 3月の業況は昨年同月と比べて売上高は大きく減少した。月初めからどんどん売上が悪化し、とうとう雇用人員を減らしてしまった。同業他社も同じ状況で土曜日は休みで平日も半日仕事になり大変な状況になった。
小売業 青果物 全国旅行支援も落ち着き春の恒例行事が普通に行われている中、物資等の値上げや玉子の不足など販売促進にブレーキがかかった様子である。
石油 県外安売業者の進出により周辺地域SSへの収益悪化の影響がある。離島(広島)のSS廃業問題は地元自治体(丸亀市)と協議中であり、現在確定情報はない状態である。
電機 組合員の廃業が増えているのが気がかりである。M&Aの仲介ダイレクトメール(民間も公的機関からも)が頻繁に来ている。日銀短観に以前は個人消費で家電も情報が出ていたが、最近ここ1年くらいは乗用車は出ているのに、家電は出なくなった。このことが業界そのものの状況と推察される。先日の新聞に小学生に将来どんな職業に就きたいか報道されていたが男女ともトップは「会社員」。これでは流通業はなくなってしまう恐れがある。
商店街 高松市① 昨年3月は新型コロナ感染者の増加を受けてまん延防止措置が21日まで発出していたことから通行量も少なく措置の解除後も再びの感染拡大の不安といつも隣り合わせの状況にあり、安心して外出、買い物をする環境にはなかった。それに対し、今年は感染第8波も収束しつつあり、マスク着用が任意となり、それ以外の行動制限もほぼなく、自由に行動できるようになった。百貨店での物産展等の催事や街中でのイベントも数多く開催されるようになり、多くの人出があり、どこも久しぶりの賑わいを見せている。今のところ、感染第9波の懸念も無いことから今後も感染対策は図られるものの、このままコロナ禍以前の生活や消費環境に徐々に戻れるものと考えられる。ただ、このところの物価高や光熱費の高騰もあり、消費者の財布のヒモは固いと言わざるを得ない。多くの消費者が生活防衛を念頭に堅実な消費を心掛けている。昨年に比べ、商店街の通行量は2割近く増えているが売上は平均的には1割増に満たない。旅行支援の追い風で観光客が依然多く、またインバウンド客も日増しに増えており、通行量に占める観光客(インバウンドを含む)の割合は2割程になると見られ、宿泊、お土産、観光地は活況が続いている。時計や宝飾品、美術品等の高額品需要は相変わらず、堅調に推移しているが国内外問わず高額な旅行も既に選択肢に入ることから、今以上の需要増は難しいと考える。今年の3月は暖かい日が多く花見や旅行、外出をする人も多かった。それに伴い衣料、雑貨、レジャー用品、弁当及び食品、飲料等は昨年以上に需要があった。今後も気温の上昇に伴い、季節性の高い商品が好調に推移するものと期待している。
高松市② 3月初旬気温の寒暖が人出に影響を受けたと思う。中旬からは人流が多くなっているようである。県外客・訪日客も見受けられるようになり、賑やかになってきていると思う。飲食店など待ち客で列が出来ている店舗も数ヶ所見られるようになった。
坂出市 コロナ禍により法要等への参加人数が減少し、売上高が低下している。
丸亀市 新型コロナの影響が薄れ、3月は人とモノが動く月だが、消費動向は「極めて悪い」のひと言に尽きる。生活者は、お金を使うものと引き締めるものを明確に分けていて、余計な消費は一切しないという傾向を感じる。飲食関連は全体的に好調なようだが、原材料や光熱費・燃料などすべてが値上がりしていて、価格転嫁できずお客が多くても業績は良くないとの声を聞く。
観音寺市 通行するほとんど全ての人はマスクを付けているが、日常習慣になっていて、コロナの話題や行動の制約はもう意識の中に無いのではないかと思われる。マスクは付けているものの切迫した危機感のない日常にすでに戻っており、コロナ禍が過ぎても消費・購買意欲は相変わらず低迷すると思うのが現実的である。多くの地方零細、主に小売やサービス業者にとっては好転の目途が立っていない。
サービス業 ディスプレイ 年度末工事の完成に伴い売上が大幅に伸びている。材料単価の上昇が続いており収益を圧迫しだしている。
情報 コロナの影響を軽減していく方向に向かっており、各社通常営業に戻れるよう努力中である。
美容 この度、厚生労働省より令和3年度末現在の美容所数と美容指数が発表となり、全国で美容所数が減少したのは、香川県42店と長崎県の8店の2県のみで、他府県は相変わらず増加が続いている。また、美容師数は全国では増加傾向にある中、減少した県が、茨城1,578人、熊本226人、福井27人、秋田11人、香川が4人減少している。また、総務省発表では、美容の技術料金で、香川県がパーマ料金9,820円、カット4,080円、カラー7,513円とともに料金が高い順位ベストテン入りしている。これはちなみに技術力の高さと、消費者のオシャレ度の高さが出ているのかと思われる。
建設業 総合建設 若年者の入職の促進・定着が以前から課題としてあげられるが、新年度若年者の入職を実施できた企業は、比較的規模の大きい所に限定されるようである。ほとんどの企業が人手不足・高齢化を課題に持っているが、新規入職者の受け入れができていない企業の割合は大きい。ただ、コロナ禍の影響もあってか、離職者数の割合は減少傾向にあるようだ。
運輸業 タクシー 令和5年2月の対前年同月比は、営業収入168.5%、輸送人員170.3%と増加している。しかしながら、コロナ禍以前の令和元年同月比は営業収入78.3%、輸送人員76.9%と新型コロナウイルスの影響は大きく、非常に厳しい経営状況が続いている。
トラック 令和5年2月分高速道路通行料金利用額の対前年同月比は、2.4%減となり、対前月比では1.6%増となった。また、2月分利用車両数の対前年同月比は5.0%減となった。
貨物 3月14日に国土交通省からプレスリリースされた情報では、2024年4月からは、トラックドライバーの「働き方改革」の法律が適用され(2024年問題)、現状のままの運び方が難しくなっている。それまでの残り1年となるのを機に本年4月を「再配達削減PR月間」とし、再配達削減に向けた取組を実施する。
     
 

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