集計上の分類業種 |
具体的な業種
(産業分類細分類相当) |
組合等及び組合員の業況等
(景況の変化とその原因・現状等、企業経営・業界での問題点) |
食料品 |
製粉製麺 |
令和5年10月期の輸入小麦政府売渡価格は、11.1%の引下げとなった。3年ぶりの麦価引下げを小麦粉の需要喚起に生かしたい。 |
調理食品 |
組合員の出荷量推移は前月対比99.9%、前年同月対比で97.9%(8月分)であった。 |
冷凍食品 |
日本冷凍食品協会による7月の冷凍食品生産数量は昨対92.4%となり、昨年の9月以降11か月連続で前年実績割れとなった。カテゴリー別ではフライ揚げ物類が93.8%と健闘したもののフライ類以外の調理食品が92.0%、菓子類が81.9%と菓子類の低迷が著しい。業態別では市販用が91.0%、業務用が94.9%と両業態ともに昨対割れとなった。9月も為替円安や海外各国の好調な内需の影響などから主原料が高騰している。そんな中、大手企業の商品を中心に10月からの値上げが発表されている。我々中小零細企業も様々な外部環境を確認しながら価格転嫁(値上げ)を検討・実施していかなくてはならない。 |
手延素麺 |
新商品手延素麺「島の夢」は、製造体制が整い次第、順次販売する予定である。 |
繊維工業 |
手袋 |
記録的な暑さの8月であったが、UVケア手袋は実売では好調だった。在庫過多への危惧も若干好転しそうな気配である。皮革・合成皮革手袋についてはほぼ前年並みかやや悪化している。繊維製手袋については強含み傾向は続くが低価格帯の商品の受注増が顕著なのは変わりなく、また円安が進む中で利益面は厳しい状況である。 |
木材・木製品 |
家具 |
円安による原材料価格高騰に対し、やむを得ず若干10%程度の値上げをせざるを得ないが、市場は安価な商材にシフトする傾向が強く、10月以降の受注不安、市場の動向に注視する。一方、当組合が取り組む県産広葉樹を利活用する「100%MADE IN SANUKI PROJECT」は今秋~冬に人工乾燥し、商品開発に取り組み来春リリースを目標に進めている。 |
製材 |
新築着工数の減少、建築資材の高騰に伴い、木材製品の流通が悪化し、価格が値下がり傾向にある。 |
木材 |
新築住宅建築に必要な木材、資材などの値上げによる着工の見送り、着工への不安等新築住宅着工数が減少する要因が解消されない状況が続いており、景況は好転していない。 |
印刷 |
印刷 |
売上が戻りつつあるが利益は相変わらず減少気味である。広告媒体はWebやSNSに移行しており紙媒体への現像が著しく減っている。人材不足が続いており、募集をかけても人材が集まらない。10月から始まるインボイス制度で、個人事業主や小規模事業主からの返答が少なく、まだまだ戸惑いが多い。 |
窯業・土石製品 |
石材加工 |
インボイス制度の導入にあたり、産地内の対応を聞き取っていた際、複数の事業所から聞こえてきたのは、「あと数年で事業を閉鎖するのでインボイスには対応しない」という声だった。今回の制度がきっかけになり、事業を早めにたたむという状況が起こりそうである。 |
鉄鋼・金属 |
鍍金 |
相変わらず電力料金を含めたコストアップに対し価格に反映して頂けるかが最大課題となっている。また、最低賃金が40円アップということもあり、併せて新卒・中途に振り向いてもらえる待遇面の改善もまた各社の課題となっており、仕事があるのに人がいないことだけは避けたいのが共通認識である。 |
建設用金属 |
建築鉄骨業界の業績は前年並みで推移しているものの、鋼材価格の上昇・図面決定の遅延・人材不足による働き方改革などの取り組みなど経営課題は山積している。 |
輸送機器 |
造船 |
前月同様に安定操業が続いている。業況に変化は無い。 |
その他 |
団扇 |
受注状況は徐々に回復しているが、製品単価が上がっている関係で、受注数量は減少している。 |
漆器 |
4~6月にかけて販売価格の改訂受注を行い、ようやく一巡したが9月頃からまた木材や漆等資材が値上がりの傾向になってきている。 |
綿寝具 |
9月の業況は前年同月と比べて少し増加していた。防衛省発注の布団は前月で前期が終わっているので売上が落ちると思っていたが、意外にも小売店の売上が月を通して好調のため前年同月と比べて良かった。10月後半頃に防衛省用の資材が入ってくるようだ。 |
小売業 |
青果物 |
台風と暑さの影響で北海道産の野菜や関東方面の野菜・青果類の高騰が著しかった。 |
石油 |
燃料油激変緩和補助金の継続が行われ、8月の小売価格より下がってきた。10月までに全国平均価格175円を目指すとの発表があったが、175円という数字が一人歩きしている。SSでは値下げ前に仕入れた在庫もあり、価格反映のタイミングに苦慮している。県外安売業者の進出により、周辺地域SSへの収益悪化の影響があり、不当廉売がある場合は全石連への報告を行う予定である。 |
エルピーガス |
LPガスの料金高騰により影響を受けている県民、県内事業者の負担を軽減するため、LPガス販売事業者を通じて値引きによる支援を行う「香川県LPガス料金高騰対策事業」が令和5年9月検針分から始まった(11月分までの3か月分)。家庭向け1世帯当たり1カ月最大1,000円(税別)、事業者向け1事業者当たり使用量に応じた定額支援(1,000円~15,000円(税別))になる。 |
電機 |
業界全体の閉塞感や主要メーカーの家電縮小で流れは悪い。人出もよくない。高松市省エネ家電補助金のお客様からの申請の出足が悪かったのは市・電気店の広報不足と思われる。 |
商店街 |
高松市① |
9月に入っても酷暑は続いたが、コロナ感染に用心していた高齢者層もようやく多くの人が外出を楽しむようになり、高齢者層向けの商品構成の店や外出に伴う関連商品(身の回り品)の消費は上向いた。街中はマスクをつけない人の数の方が多くなり、会話や生活、買物をストレスなく楽しめているように見える。各物販店は夏のセールが好調に終わった店も多く、秋物が立ち上る時期だが、残暑が厳しくすぐの売上に繋がっておらず気温の下がることが待たれる。また、高額品需要は一時期の過熱感はないが、安定して続いている。昼営業中心の飲食店は客足が戻っており好調なところが多く、大型の新規出店も発生している。夜の酒類を伴う飲食店は好不調がはっきりしており、コロナ禍前と同じに回復した店もあれば客足が戻らず閉店を余儀なくされた店も見られる。国内の観光客は一服したもののインバウンド客は日に日に多くなる印象で、宿泊関連は好調である。インバウンド客は夜遅くまで商店街を回遊することから、21時でもドラッグストアや総合ディスカウントストアは賑わっている。週末を中心に人通りも増え、賑わいが回復してきたが、コロナ禍前の通行量にはあと少し戻っていない。また、長引く物価の高騰により消費者の財布のヒモは相変わらず固いと感じさせられる日々が続いている。 |
高松市② |
9月に入っても猛暑日が続き一般客購買意欲は増しているとは見えないが、インバウンド効果はあると他町の飲食店からも聞こえてきた。特に韓国からのお客様が複数のショッパ-を持ち歩いている場面も多く見られた。飲食点はどこも盛況のようだった。連休を挟んで前後日は、当商店街でも2重3重と行列ができるお店があった。時期的に夕方からはビジネススーツ姿の人たちの往来が増えてくるようになった。 |
丸亀市 |
電気代はじめあらゆるものの値上がりで、消費者の生活防衛意識は、ますます高まっていると感じる。9月も異常な暑さで、高齢者などの外出控えも感じられて、街の人通りは一段と減っている。「いい話」を聞かない。 |
観音寺市 |
市議会の混迷ぶりが、ニュースの無い毎日の中で注目を集めている。活性化どころか、悪宣伝で迷惑だ。多くは諦めか体力温存のためか、組合単位や同好会的グループで、他の先進地や成功事例の研修に行く事が数年前に比べ少なくなった。それこそ補助金を使って、懇親を図る意味でも少しずつ復活するべきだと思う。 |
サービス業 |
美容 |
ここ最近、社会・経済活動が少しずつ再開されてきているものの、長期化したコロナ禍の影響により、お客様の来店間隔の長期化や美容のセルフ化が進行している中、秋に向け諸物価の立て続けの値上がりが続いており、美容室の経営は今なお厳しい状況が続いている。 |
建設業 |
総合建設 |
インボイス制度施行直前講習会を、中央会ご協力のもと開催することができ、多数の組合員が参加された。また来年施行される改正電子帳簿保存法に関する講習会も11月に開催する予定である。また、物価高騰の話題を耳にしない日はなくなったが、建設業界においても例外はなく、資材等の高騰や遅れが急速に拡大している。公共工事予算も限られている中で、資材の高騰が続けば、発注件数の減少に繋がる事が懸念される。 |
運輸業 |
タクシー |
令和5年8月の輸送実績は、対前年同月比で、営業収入130.2%、輸送人員107.9%と増加した。 |
トラック |
令和5年8月分高速道路通行料金利用額の対前年同月比は3.3%減となり、対前月比では4.5%減となった。また、8月分利用車両数の対前年同月比は4.1%減となった。 |