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【前年同月比】         
           
 

令和5年10月の景況
 ……中小企業団体情報連絡員より…… 

特記事項
                   
好 転 やや好転 変わらず やや悪化 悪 化
                   
業 種
(中分類)
業 種
(大分類)
売上高 在 庫
数 量
販 売
価 格
取 引
条 件
収 益
状 況
資 金
繰 り
設 備
操業度
雇 用
人 員
業界の
景 況
食  料  品 製造業
繊 維 工 業 製造業
木 材・木製品 製造業
印     刷 製造業
窯業・土石製品 製造業
鉄 鋼 ・ 金 属 製造業
輸 送 機 器 製造業
そ  の  他 製造業
卸  売  業 非製造業
小  売  業 非製造業
商  店  街 非製造業
サ ー ビ ス 業 非製造業
建  設  業 非製造業
運  輸  業 非製造業
そ  の  他 非製造業
                     
                   
【特記事項】
(10月の景況から)      
       
集計上の分類業種 具体的な業種
(産業分類細分類相当)
組合等及び組合員の業況等
(景況の変化とその原因・現状等、企業経営・業界での問題点)
食料品 製粉製麺 10月から輸入小麦が5銘柄平均で11.1%引下げとなり、大手製粉業者から業務用小麦粉の値下げ発表(令和6年1月10日納品分より)があった。値下げ額は、業務用(25㎏あたり)で強力粉は225円、中力・薄力粉は310円、国産小麦粉は335円である。
調理食品 組合員の出荷量推移は前月対比104.1%、前年同月対比で92.7%(9月分)である。10月定例会においても原料高騰と人材不足の問題が取り上げられた。
冷凍食品 日本冷凍食品協会による8月の冷凍食品生産数量は昨対89.4%となり、昨年の9月以降12か月連続で前年実績割れとなった。カテゴリー別では、フライ揚げ物類が89.9%と検討したもののフライ類以外の調理食品が89.7%、菓子類が75.4%となり、特に菓子類の低迷は著しい。業態別では、市販用が88.5%、業務用が91.0%と両業態ともに昨対割れとなった。10月から香川県冷凍調理食品製造業の最低賃金(地域別最低賃金と同額)も前年から40円上昇した。原材料をはじめ、様々なものの値上がりに人件費上昇も加えた価格転嫁の実施により、事業継続と人材確保を行っていかなくてはならない。
繊維工業 手袋 記録的な暑さの8、9月であったが、UVケア手袋は実売では好調であった。また、あまりに暑い9月が故に、納期の後倒し依頼が発生し、10月への出荷のずれ込みが発生している。よって、9月末の在庫は瞬間的に増えたところもある。皮革・合成皮革手袋については、ほぼ前年並みかやや悪化であった。繊維製手袋については強含み傾向は続くが、低価格帯の商品の受注増が顕著なのは変わりない。
木材・木製品 家具 観光、外食、イベント等への消費の変化及び円安、物価高の影響が続いており、家具業界全般に悪い状況が続いている。当組合のうち数社はBtoCの強化や、新しい(今までとは別の)市場開拓に取り組んでいる。
製材 木材需要の減少により、一部の製品について価格が値下がり、前年の急な高騰から安定価格に戻ったが、業界の悪化状況は続いている。
木材 建築資材の流通価格の変動は、素材や地域により差異が生じるが、先般より高値止まりだった価格が値戻りしてきている。しかし、まだ住宅着工戸数には反映されず伸び悩みが続いている。
印刷 印刷 10月の売上は全体的に鈍く低調であった。インボイス制度が始まったが、まだ様子が掴めていない状況である。
窯業・土石製品 生コン 6月の価格改定が浸透しており、連合会共販においても、2年後を目途に請求入金等の1本化が進んでいる。今後の課題として、輸送等の人員確保、輸送の効率化がある。
石材加工 気温が下がり始め、市場が動き始めたが、新規の仕事は少ない。リフォームやクリーニング等、既存の仕事に対する追加案件ばかりで、収益性は低い。このままでは組合員の事業存続や技術継承が難しくなる。
石材 インボイス制度、物価高の影響を受けて、大変厳しくなっていると聞いている。産地全体で加工賃の値上げに踏み切る時期にきているのではとの声が多く、検討している状況である。
鉄鋼・金属 鍍金 採用は特に弊組合・組合員の永遠の課題であり、他県ではTVCF、初任給の大幅な引上げ等を実行している。顕著な改善、成果までには繋がっていないようであるが、「続ける」事が肝要として、大いに参考としているところである。同市場は、女性、高齢者、外国人技能実習生等が叫ばれて久しいが、真剣に環境整備を進める事こそ大切である。
建設用金属 建築鉄骨業界の業績は前年並みで推移しているが、鋼材価格の上昇・図面決定の遅延、人手不足など課題も山積である。従って、働き方改革などの取り組みに加え、物流の2024年問題も大きく影響し課題は山積である。
輸送機器 造船 前月と同じく業況は変化ない。人員も仕事量も大きな変化はなく、低調に推移している。
その他 漆器 落ち着いていた漆等の原材料が、また値上がり傾向になり、収益は悪化している。10月と11月は、各地で催事があり、売上増を期待しているが、物価高騰により不要不急の消費財に対する買い控えが心配である。
綿寝具 10月の業況は前年同月と比べて少し増加した。月初めから小売店の売上が少し減少したが、だんだん忙しくなり売上が増加した。11月から防衛省発注の仕事があるので、来月は楽しみである。
小売業 青果物 業務用関係はイベントの効果があり、そこそこの売上を出しているが、全国的な野菜高により消費者は買い控えの傾向にある。
石油 燃料油激変緩和補助金が継続されており、販売価格は9月よりも下がっている。組合員は一般的に価格を下げるのは早いタイミング、上げるのはなかなかできないところが多いため、適正利益を確保するためにも、今後の石油価格に注意していく。丸亀市の広島にある給油所を運営していた会社が廃業したが、その後をNPO法人が引き続き事業継承を行っている。県外安売業者の進出により、周辺地域SSへの収益悪化の影響がある。不当兼売がある場合は、全石連への報告を行う予定である。
電機 パソコン本体やIT関連周辺機器の動きがよい、家電はいまいち。組合員の脱退に歯止めがかからない。テールゲートリフト車の運転者講習、アスベスト調査、電子帳簿保存、加えてインボイスなど商売の邪魔をするような制度を御上が出してくるのに対応が間に合わない。
商店街 高松市① 10月に入り、急に朝晩の気温が下がり、しのぎやすくなり、秋物商戦には追い風となった。物販店は総じて前年売上を超えるところが多かったものの、通行量の伸びに対しては、売上は追いついておらず、街の賑わいが店舗の売上には比例していない。(サービス系や飲食は賢調が維持されている。)マスク生活を続ける人がまだまだ残る中にあっても、コロナウイルス感染リスクは、かなり低減された印象で、多くの人が気兼ねなく外出や交流でき、催しや会合に参加したり、旅行、レジャーを楽しめ、従来の生活を取り戻しかけていると感じられ、関連の商品やサービスの需要伸長に期待をしている。ただ、長引く物価高により、10月も生活必需品等の値上げは留まるところを知らず続いており、消費者が財布の紐を固くせざるを得ない状況も変わらず継続している。8月にオープンした総合ディスカウントストアは、商店街に従来ない客層を取り込んでもらっており、特に夜の集客に力を発揮し、オープン効果も続いている。また、一時期止まっていた商店街への新規出店希望も再び増加しており、今秋から来春までの間に多くのサービス、飲食、物販店が商店街内でのオープンを予定しており、頼もしい。来春には、JR高松駅の駅ビルも増床オープンする事から、相乗効果が期待され、今から楽しみである。インバウンドは10月も長期休暇があった中国を中心にヨーロッパの方も含め、多くの人が訪れているが、ドラッグストアか観光関連施設、一部の飲食等にしか恩恵はなく、商店街の需要の取り込みには課題が残る。
高松市② 初旬から日中の人通りは少なく、飲食関係も良くない話を耳にすることが多かった。物価高騰により、送料等諸経費高騰で利益幅が薄くなってきている。消費者側の目線では、買い控える結果になっており、気温も影響したと思われる。対照的にインバウンドのお客様の明るい笑顔は、円安で嬉しいのか、楽しい接客に癒やされる時間もあった。下旬に入り、マスメディアで「11月頃の気温」について流れた一瞬は買い物袋を持っている人達が増えているように見えた。夜の人通りは相変わらず若者達で賑わっている。祭り等あちらこちらで数多くのイベントが繰り広げていて、人々の動きが大きく流れた。県外客も多かったようにみえた。インボイス制度も始まり、慣れない雑務にも追われて大変な10月であった。
丸亀市 異常に暖かい10月で雨も少なく、高齢者などは外出しやすい環境だったが、「消費の意欲の低さ」を引き続き感じた。最終土曜日(10/28)に街の有志団体が「ハロウィンイベント」を行い、この日だけは人があふれて賑わった。このようなイベントを頻繁に行える、人的・金銭的な環境作りが必要だと思う。
観音寺市 当店の形態(化粧品チェーン店)の、他市町販売店の閉店(廃業)が複数聞こえてきて、年末か年度末に、後継者不在で閉店する店舗がある。この業界は、顧客は接客販売員に付くので、簡単に平行移動とはならないが、販路拡大のチャンスではある。どの業種も同じ様な局面はあるのではと思う。
サービス業 美容 コロナ禍以降の売り上げが低迷する中、社会の風潮を受けてのジェンダーレス化が進む美容業界では、お客様の男性、女性と言った性別ではなく、一人一人のお客様の個性に合う接客へとシフトしている店舗が増えて来ていて、女性の刈上げスタイルや、男性のフェーシャルエステなど、垣根を越えた技術商品を増やし、売り上げ増への技術開発を進めている店舗が増えてきた。
建設業 総合建設 建設資材等の高騰が急速に加速する中、仮に公共工事予算が前年並みだとすると、必然的に発注件数は減少に繋がる。また、時間外労働の上限規制の猶予期間も間もなく終了となるが、人手不足は相変わらず解消されず、一人当たりの負担は依然大きい。限られた時間の中で、大きな改革が必要とされている。
運輸業 タクシー 令和5年9月の輸送実績は、対前年同月比で、営業収入121.8%、輸送人員110.9%と増加した。
トラック 令和5年9月分高速道路通行料金利用額の対前年同月比は4.1%減となり、対前月比では1.8%増となった。また、9月分利用車両数の対前年同月比は3.8%減となった。
     
 

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