集計上の分類業種 |
具体的な業種
(産業分類細分類相当) |
組合等及び組合員の業況等
(景況の変化とその原因・現状等、企業経営・業界での問題点) |
食料品 |
惣菜 |
地域性なのか米の仕入れが困難な状況になってきている。国産米の仕入れが在庫不足により納品量の制限が課せられて困っている。 |
製粉製麺 |
サンポート高松地区の活性化等により業務用需要が上向いているものの、人件費・資材費等のコスト上昇で経営環境は厳しい。 |
調理食品 |
組合員の出荷量推移は前月対比52.0%、前年同月対比で101.3%(1月分)であった。 |
冷凍食品 |
日本冷凍食品協会による12月の冷凍食品生産数量は昨対97.4%で前年を下回った。カテゴリー別ではフライ揚げ物類が96.7%、フライ類以外の調理食品が97.2%、菓子類が102.9%となり、菓子類のみ前年を上回るという結果となった。業態別では市販用は95.9%、業務用が100.1%であり、市販用が大きく前年を下回る結果となった。帝国データバンクによると3月には2,343品目の食品が値上げされ、冷凍食品でも米飯を中心として幅広く値上げが実施されるとのこと。これらの値上げ後の荷動きにも注目していきたい。 |
繊維工業 |
手袋 |
2月は長期の寒波に見舞われ寒い日が多かったが、もはや冬商戦は終わっており、店舗は売れてもメーカーの出荷は増えていないのが現実である。救いは流通在庫が減り、返品が減り、来冬の注文にも期待できるところである。 |
縫製 |
春物の生産で例年なら忙しい時期だが今年は制服も含め受注が少ない。 |
木材・木製品 |
家具 |
3月以降で、外国産木材価格の値上げとの情報がある。製造事業者は国産材・県産木材へのシフトが必要と感じつつも、未だ外国産木材への依存度が高い事業者は頭を抱えている。一方、県産木材利活用に取り組んでいる事業者はさらにメイドイン讃岐の家具づくりに注力する。 |
製材 |
例年この時期は需要が少ないが、極端に動きが鈍くなっており住宅需要の落ち込みが厳しく底が見えない状態で、やはり物価高、景気の悪化が主な原因だと思われる。 |
木材 |
業況は変わらず、住宅着工戸数の減少が続いているため木材需要も減少が続き厳しい状況が続いている。 |
印刷 |
印刷 |
1月に続き、2月も動きが悪い月であった。動きが活発になる4月に向けて、3月から徐々に動き出してくれることに期待している。 |
鉄鋼・金属 |
鉄鋼 |
概ね業界全体が悪くなっているようである。1月に持ち直しの動きも見られたが、長続きせず、売上の減少が続いている。 |
建設用金属 |
建築鉄骨需要の県内物件(50t以下)は前年比70%程度に落ち込んでおり、全体的にも前年割れが続いている。従って、商社・鋼材店などの依頼物件受注などで工場稼働率を一定程度確保しているが、価格面においても競争が厳しく下降傾向にあり適正価格での対応が求められる。 |
輸送機器 |
造船 |
前月と同じく業況に変化はない。人員も仕事量も大きな変化はなく、低調に推移している。 |
その他 |
漆器 |
香川漆器まつりを栗林公園奨励館で2月7日~9日に開催した。天気が悪く異常気象の大寒波で顧客もまばらとなり、昨年より悪い状況であった。 |
綿寝具 |
当組合で受けている仕事が年度末までとなるので、ピッチを上げている状態である。一般消費者向けの商品は低迷状況が続いている。 |
卸売業 |
農薬 |
仕入れ価格は12月から上がり、販売価格は1月から上がっている。 |
小売業 |
青果物 |
市場移転に伴い、事業を辞める組合員が出ている。高齢化と後継者不足が原因である。今後この問題は後を絶たないと思われる。 |
石油 |
現状の販売価格は概ね安定しているようであるが、政府の補助金の二階部分は継続されており、終了時期は示されていない。補助金終了時期を注視していく。県外安売り業者による周辺地域SSへの収益圧迫の影響がある。 |
エルピーガス |
令和7年3月分のプロパンガス料金は香川県LPガス料金高騰対策事業(第3次)で一般消費者は1,500円、業務用消費者は使用量により補助金値引がある。 |
電機 |
パナソニックが国内でのテレビの製造を縮小し、ソニーはゲーム機で業績好調ではあるが、家電にとって良いニュースはない。2027年12月で蛍光灯製造終了、LEDへの買い換え促進が一般消費者にまだ浸透していない。組合員の脱退が連鎖的に続いてる。原因は高齢による廃業である。儲けがないので後継ぎもないという状況だと思われる。 |
商店街 |
高松市① |
冬らしい気候になったものの、既に高級店では春物が揃っており、需要とはミスマッチが起きている。コロナ禍前は衣料の高級品市場は季節先取りの需要も多く見られたが、このところの物価高にあっては流行に敏感なだけでは商品に飛びついてはくれなくなっている。また、寒さが強い日は地元の高齢者の数はてきめんに少なくなる。そんな日はインバウンド客の多さが目立つが、インバウンド客の購買する商品は限定されるので、売上をとれる店は限られてくる。インバウンド客は変わらず増え続けており、県は本年、瀬戸内国際芸術祭が開催されることもあり、高松発着の国際便の販路拡大や便数拡大を積極的に行っており、今後も通行量にもプラスとなると見られる。県立アリーナが竣工し、オープニングセレモニーが開催され、その様子がニュース等で流れた。3月1日のこけら落とし公演への期待も高まっており、サンポート高松地区の風景が変わりつつある実感を市民の多くが受け止め始めている。県が力を入れてくれているサンポート高松地区の集客を商店街へ結びつける(回遊性向上)取り組みにも積極的に関わっていくつもりである。サンポート人気が商店街の活性化に繫がるよう県と連携して取り組みたい。商店街街路(参番街)でのカフェ運営(振興組合主催、40席規模)が試験的に月末の土曜日(昼~夜)に行われた。屋外(アーケードの下)での開催であり、まだ寒い時期でもあることから、客数も少なく、売上も限られていたが、まずは始動することを足がかりに試行錯誤を進めていきたい。暖かくなる季節には夜営業を中心に軌道に乗せていくつもりである。 |
高松市② |
前年2月の天候・気温と比べると、今年は気温が低く体調などにも気にかけてか人通りが少なかったと思う。インバウンド客の皆さんが寒そうに固まって歩いている光景を度々目にした。県立アリーナ開会のこけら落とし公演のチケットの話題でいっぱいの2月だった。3月から良くなってくれると願っている。 |
丸亀市① |
2月はとにかく寒かった。人出も少なく感じられ商況も悪く感じられるが、個々で事情が異なっているようであった。自店では売上が1月では1.15%増、2月では1.26%増と今後も上向きが予想される。 |
丸亀市② |
厳しい寒さで街に人が出て来ず、物価高による生活者の節約志向も加わって、「業況はとにかく悪い」の一言に尽きる。街の真ん中にあり営業停止していた、元大型書店の解体工事が始まった。工事期間は8ヶ月ほどを見込んでいるが、解体後の使途が不明で、街のなかで憶測が飛び交っている。 |
観音寺 |
1~2月は区別なく、特筆する催事もなく、1年中で最も実績なく、しかも日々の経過が早い時期である。人を雇用し、家賃を払っていたのではやっていけないだろうと感じる。地域の実情では、当店隣の老舗旅館が割烹を残して宿泊サービスを廃止した。待ち仕事の大変さは、大小の差はあれ、身にしみて理解できる。明日は我が身とならないように励みたい。 |
サービス業 |
ディスプレイ |
前月と比べると売上は減少しているが相対的には利益を確保することができている。人材不足が深刻であり、様々な手法を試しているが雇用が困難な状況が続いている。 |
情報 |
政治情勢等不安定さはあるものの営業的は前進している。 |
美容 |
この度、厚生労働省より「全国美容所状況」が発表になり、全国美容所数274,070店(前年比4,181店増)従業美容師数579,768人(前年比7,958人増)香川県は2,554店(前年比5店増)従業美容師数4,221人(前年比16人増)と、伸び率は鈍化しているものの依然として美容所、美容師数ともに増加傾向が止まらず、オーバーストア状況が続き、競争激化に歯止めが留まらない。 |
建設業 |
総合建設 |
今年度(令和6年4月1日)より、時間外労働の上限規制について、建設業でも施行され、公共工事では発注段階で工期設定等考慮されるようになった。各業者においても、長時間労働是正や生産性向上に向けた取り組みが加速し、4週8休の実現や、就業規則の改定を行い年間休日数の見直しを実施、現場への直行直帰、建設ディレクターの活用など、様々な方法に取り組んできた。しかし、建設事業を含む一部の業種では、猶予期間が設けられていたこともあり出遅れた印象がある。 |
運輸業 |
タクシー |
令和7年1月の輸送実績は対前年同月比で営業収入111.8%、輸送人員は114%と増加した。 |
トラック |
令和7年1月分高速道路通行料金利用額の対前年同月比は8.5%増となり、対前月比では9.3%減となった。また、1月分利用車両数の対前年同月比は10.3%増となった。 |
貨物 |
公益財団法人日本トラック協会が2月10日に発表のトラック運送業界の景況感(令和6年10月~令和7年2月期)によると、業界の景況感は、実働率や実車率の向上により運送効率が改善し、さらに運送数量も増加した結果を受け、前回の▲29.1から▲18.2へと10.9ポイント上昇した。来期の見通しは、人材不足や物価上昇によるコスト増加の影響を受け、業界の景況感は、▲26.6(今回▲18.2)と8.4ポイント悪化の見込みである。 |