集計上の分類業種 |
具体的な業種
(産業分類細分類相当) |
組合等及び組合員の業況等
(景況の変化とその原因・現状等、企業経営・業界での問題点) |
食料品 |
製粉製麺 |
西日本では6月27日に梅雨明けが発表され、各地で夏空が続いている。今夏も猛暑が予想されており、そうめんを中心とした麺類の消費拡大に期待している。 |
味噌 |
国産米の令和7年産の購入価格が6月20日確定した。しかし、6月13日の価格から1割程度の値下がりがあり、もっと下がるのではないかと思えるが、販売会社は強気の価格交渉で契約期日を急ぎ、仕方なく契約することとなった。味噌業界は輸出も前年比1.2倍程度の増額となり大手は躍進しているが、小規模な会社はついて行けない状況である。味噌の価格について、大手味噌会社は5月から値上げが進んでいるので、夏前には全体が値上げしやすい状況が整ったため、値上げするが購買数の減少が懸念される。 |
冷凍食品 |
日本冷凍食品協会による4月の冷凍食品生産数量は昨対97.5%となり前年を下回った。カテゴリー別にはフライ揚げ物類が97.5%、フライ類以外の調理食品が96.7%、菓子類が104.4%となった。また、業態別では市販用は95.4%、業務用が101.1%となった。同協会による冷凍食品の利用状況実態調査結果によると食料品の値上げによる節約意識の高まり(女性8割、男性7割)があるものの冷凍食品の利用については「減った」という方は全体の3.4%となり影響が小さいという結果となった。 |
繊維工業 |
手袋 |
気象庁の発表によると、観測史上最高且つ平年比+2.3度の6月が終わったが、手袋業界のみならず消費そのものの減少に歯止めがかかっていないと思える状況が続いている。組合員企業の商況面では、いい話は全く聞かれず、梅雨が短く、雨天が少なかったが故、UVカット手袋が売れたか?と思えるところだが真逆で、手袋やアームカバーより先に日傘となっている模様である。 |
木材・木製品 |
家具 |
大手家具量販店の不振をはじめ、業界大手の苦戦が響き、製造業側の受注減・収益悪化が続いている。反面、外国材木材に頼らず、県産材、国産材利活用によるコストコントロールとブランディングに共感する小売店などでは業績好調な一面もあり、当組合も注力していく。 |
製材 |
新築住宅需要の低迷が続く中、国産材製品は原木供給量が増えず、また虫などの影響により製品の流通も少なくなっており、製品価格の値上がり気配はあるものの、需要不足が影響して値上げに踏み込めない状況である。更に輸出用こん包材のパレットの注文も減少している。 |
木材 |
新築住宅で木材が占める割合は減少する一方であり、建築部材も高騰し、新築住宅着工戸数も減少を続け、業況が好転する材料が見当たらず厳しい状況である。 |
印刷 |
印刷 |
6月後半になり、段々と動きが落ち着いてきている。閑散時期である7月から8月にかけてどのような動きになるか見極めながら、同時に、よりコスト削減を実施していく。 |
窯業・土石製品 |
石材加工 |
売上高が伸びないなか、利益確保のために、時間外労働の圧縮が始まっている。営業時間内での効率的な作業計画を構築するなど、企業努力で乗り切る手立てを模索している。 |
鉄鋼・金属 |
鉄鋼 |
期が変わり、新しい突発的な仕事が回り始めている。毎年ある仕事などは徐々に出始めて、忙しい会社も増えてきている。ただ、先々の話はあまり見えてきていないようである。 |
建設用金属 |
前月同様、県内見積物件及び受注物件は少なく県内物件のみ対応しているFABは厳しい状況にある。一方、県外物件・商社物件などを対象としているFABの工場稼働率は確保しているものの価格面は競争激化している。今後の見通しについては不透明である。 |
輸送機器 |
造船 |
前月と同じく業況に変化はない。人員も仕事量も大きな変化はなく、低調に推移している。 |
その他 |
漆器 |
伝統工芸士が2名合格し、新人が増え組合も活性化している。販売面も6月6日、7日の2日間「庵治ストーンフェア2025」に出展し、成果があった。来年もまた出展する予定である。 |
綿寝具 |
特に大きな変化はないが、少し良い方向に向かっていると思う。昨年が悪すぎたと感じる。 |
小売業 |
青果物 |
香川の量販店の競争が激しく新規量販店の参入により各店とも伸び悩み傾向である。農繁期もあって動きが鈍いと感じる。 |
石油 |
燃料油価格支援事業への予防的な激変緩和措置が6月26日から開始されている。現在物価高対策の一環と中東情勢の混乱による急騰に備えるものである。内容としては、燃料油に一定の金額(ガソリン・軽油には10円/ℓなど)を支給される他、ターゲットプライスを175円の全国平均小売価格とし、175円を超える部分は100%補助される。期間は7月から8月に実施される予定である。組合としては引き続き、情報の提供と適正価格販売に向け働きかける。 |
電機 |
年始めからエアコンの動きがよく不思議に思っていたが、先週東京で全国電機商業組合連合会の総会があり、情報を収集したところ、全国的に今年はエアコンの動きがよいということであった。早々の梅雨明けで、これからの動きが期待される。 |
商店街 |
高松市① |
増え続けていた中国からのインバウンド客は、日本で7月に大きな災害が起きるとの香港発の噂レベルのデマ情報を真に受けて訪日を大幅に控えているようで、中国人インバンド客は5月後半あたりから徐々に減少し、6月後半は以前の7割減程度になっている。一方で高松市は本年2月に影響力のあるインフルエンサー100人を高松に招聘して、情報発信を行っていただいたことによる効果が目に見えて5月位から表れて、中国人観光客の減少分がSNSで情報を得た国内の若者層(~30才)観光客の来高増加で補われており、街には賑わいと活気が続いている。本年4月にサンポート地区に大学の高松キャンパスが開校したことで、商店街内の飲食店等に学生のアルバイトの応募が増えると期待していたもののほとんど応募はなく、店舗運営者は肩を落としている。止むことのない物価高で消費者は生活防衛を優先することから、消費意欲は著しく低下しており、衣料品や雑貨を中心とした物販業種は特に厳しい。そんな中でも、一部の高額品(時計、宝飾、バッグ等)需要は引き続き堅調で数字も底堅い推移であり、消費の二極化が鮮明である。このところ、インバウンド客(特に中国系)の購買力が急速に弱まっており、前年を大きく割り込む動きも見られており、今後の動きには注意が必要である。瀬戸芸や大阪関西万博、県立アリーナ開業の人流増加に伴う今春以降の消費刺激にも期待をしていたが、現実的には観光、宿泊、一部の飲食店においてのみの効果に留まっている。 |
高松市② |
初旬から中旬は、梅雨入りしても多雨ではなく、気温的にも過ごしやすく買い物客も多いように思われた。梅雨明け頃からの気温の高さが影響したのか下旬は地元住民の方々の通行が減少しているように見えた。 |
丸亀市① |
毎日暑く、雨も降らず人出も少なく、先月と同じく前年比で売上が上がらない。米国の関税問題と米問題で買い物への関心が失せてしまったのか。来月に期待したい。 |
観音寺 |
経営者の高齢化と商圏の移動等による閉業が続いた。いずれも当店から徒歩数分のメイン道路沿いにある老舗で、80年続いた有名ブランドを扱う婦人服店と55年続いた人気喫茶軽食店だ。どちらも後継者がいれば、固定客も多く、修繕やリフォームの必要もなく、安定して経営継続可能だったと思われる。しかし、終活・終営を考える時が、良い時代を過ごした経営者にとって否応なくやって来たということである。地域を問わず、商店経営の問題の根はここに有ると思う。 |
サービス業 |
ディスプレイ |
前月と比べると大型物件の受注により売上は増加している。価格の上昇に対し、製品価格への転嫁を図らなければやっていけない状態は続いている。人材不足が深刻であり、様々手法を試しているが雇用が困難である状況は続いている。 |
旅館 |
日々、需給に応じて宿泊単価が変動するタイミングプライシングは、顧客にもほぼ浸透してきている。ただ、3月のアリーナ開館から、ある意味すべてが一巡した感があり、7月末の全国かがわ総文祭をピークに7月、8月、9月の予約は低調であり、先行きを憂う声が多くなっている。 |
美容 |
公共料金を始め諸物価の価格が、すごい勢いで値上がりしている中、国民の一般所得が、韓国の一般所得に追い抜かれ、美容業に於いても、客単価、メニュー単価はもうすでに韓国、中国に追いつき追い越され、美容師の1人当たりの所得、すなわち、スタッフの給料までもが追い越されつつある。我々美容業の技術と接客は、世界のトップクラスと言われているが、ここ10年、美容料金はほとんど据え置き状態で経営者の収益はどんどん下がっているので、全国連合会始め各組合、各美容所に於いて美容サロン価格的成果推進事業を継続して行っている。 |
建設業 |
総合建設 |
建設業における、熱中症の業種別発生状況は毎年全体の4割近くを占め一番多い。令和7年6月1日から職場における熱中症対策を強化するため、改正労働安全衛生規則が施行された。熱中症の重篤化を防止するため、「体制整備」「手順作成」「関係者への周知」が事業者に義務付けられたこともあり、各社様々な取組みを行っている。今年は例年にも増して厳しい暑さとなっており、継続的に取り組んでいく必要がある。 |
運輸業 |
タクシー |
令和7年5月の輸送実績は対前年同月比で営業収入99.8%、輸送人員は106%となった。 |
トラック |
令和7年5月分高速道路通行料金利用額の対前年同月比は1.0%増となり、対前月比では4.3%減となった。また、5月分利用車両数の対前年同月比は2.4%増となった。 |