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【前年同月比】         
           
 

令和7年7月の景況
 ……中小企業団体情報連絡員より…… 

特記事項
                   
好 転 やや好転 変わらず やや悪化 悪 化
                   
業 種
(中分類)
業 種
(大分類)
売上高 在 庫
数 量
販 売
価 格
取 引
条 件
収 益
状 況
資 金
繰 り
設 備
操業度
雇 用
人 員
業界の
景 況
食  料  品 製造業
繊 維 工 業 製造業
木 材・木製品 製造業
印     刷 製造業
窯業・土石製品 製造業
鉄 鋼 ・ 金 属 製造業
輸 送 機 器 製造業
そ  の  他 製造業
卸  売  業 非製造業
小  売  業 非製造業
商  店  街 非製造業
サ ー ビ ス 業 非製造業
建  設  業 非製造業
運  輸  業 非製造業
そ  の  他 非製造業
                     
                   
【特記事項】
(7月の景況から)      
       
集計上の分類業種 具体的な業種
(産業分類細分類相当)
組合等及び組合員の業況等
(景況の変化とその原因・現状等、企業経営・業界での問題点)
食料品 製粉製麺 日清製粉が5月に倉敷市児島に建設していた新工場が完成し、本格稼働を始めたと発表した。既存の岡山工場は7月に、坂出工場は9月に閉鎖予定である。今後、県内中小製粉会社は坂出港で原料小麦の調達が厳しくなる銘柄も見込まれる。
味噌 組合員の販路拡大について、公益財団法人かがわ産業支援財団主催の食品商談会が予定されており、3社参加する。売上が減少気味な味噌業界だが、今後の動向に期待したい。味噌の価格については大手味噌会社の値上げの様子を見て値上げする風習が昔からある。
冷凍食品 日本冷凍食品協会による5月の冷凍食品生産数量は昨対106.4%となり3ヶ月ぶりに前年を上回った。カテゴリー別にはフライ揚げ物類が101.9%、フライ類以外の調理食品が106.0%、菓子類が120.2%と全カテゴリーで前年を上回る結果となった。また、業態別では市販用は103.3%、業務用が112.5%となった。令和7年度の最低賃金について、中央最低賃金審議会(目安に関する小委員会)では、賃上げ率6%での論議が行われている。過去最大の賃上げになる可能性もあり、これらの動向に注視していきたい。
繊維工業 手袋 2か月連続で観測史上最高、且つ平年比+2.9度という7月が終わった。高温多湿の夏場は消費そのものが減退する、さらに少雨や高温の影響による食物の値上げに歯止めがかからず、生活マストアイテムではないものへの消費マインドはさらに冷え込む傾向にあり、非常に危機的な状況と考えられる。組合員企業にとっては、これからピークを迎える冬物の生産に追われる日々が今後は続くが、早めの秋の訪れが望ましいところである。
木材・木製品 家具 トランプ関税の影響は感じないが、続く物価高の影響は大きく受注、売上減となっている。香川県産広葉樹利活用の家具づくりは林野庁からも注目されており、好評であるが、①材料の確保、②保管スペースの不足、③製材所の高齢化、④人工乾燥設備の不足など問題が多い。
製材 住宅価格の上昇により新築住宅需要が2割から3割減となっており、市場・小売・プレカット等、厳しい状況が続いている。生産側も原木不足で価格も高値で推移しており、原木の手当に苦労している状況である。
木材 物価高騰により新築住宅の建て控えが続き、着工戸数は減少を続け、業況は厳しいまま推移している。
印刷 印刷 7月の単月については、前年の売上より増加した。決算月が9月なので残り2ヶ月、何とか売上を維持していきたい。
窯業・土石製品 生コン 需要の低迷及び原材・諸資材高騰への対応について検討が必要である。
石材加工 例年より早い急激な気温の上昇で、屋外作業を伴う仕事の延期が発生している。暑さで作業効率も悪く、今後この状況が毎年発生するのだと考えると頭が痛い。
鉄鋼・金属 鉄鋼 期が変わっての仕事が出始めている。ただ、今まで調子のよかった企業が悪くなっているようである。目先の仕事はあるが、1ヶ月から3ヶ月先の仕事の状況が全く読めない。入ってきていない。引き合いもない状態である。
建設用金属 県内物件は少ない状況が続き同業者間の連携強化、他社の加工協力で工場稼働率を一定程度確保している。しかし、受注単価の下落が続いており懸念される。また、図面の承認遅れに伴う製作スケジュールの調整が難しい状況にもなっている。
輸送機器 造船 前月と同じく業況に変化はない。人員も仕事量も大きな変化はなく、低調に推移している。
その他 漆器 猛暑で顧客の購買数が低下している。特に、7月初めから8月初めまで悪い状況である。製造量も猛暑で減少している。
綿寝具 季節的な要因で売れていない。前期と比べても売上は良くない。
小売業 青果物 異常気象により体調を崩す組合員が多く、これも高齢化の影響の一つであると考えられる。また、暑さで作物の状態が悪く物持ちも悪い。
石油 予防的な激変緩和措置は継続して行われており、大きな価格変動はなく、安定していると思われる。ガソリン暫定税率廃止の議論は年内に本格的に行われると思われる。業界にとって様々な影響があるので注視する。県外安売業者による周辺地域SSへの収益圧迫の影響が出ている。
電機 高齢化・後継者不在による廃業で組合運営に支障が出る可能性が大きい。猛暑でエアコンがよく売れている、反面、冷蔵庫は苦戦しているが、冷凍庫はパラパラ売れている。高温でソフトクリームよりかき氷がよく売れるのと似ている。
商店街 高松市① 7月に日本で大きな災害が起きるとの噂話を信じて、香港を中心として中国系のインバウンド客の来街が大きく減少しており、8月以降もこの傾向はしばらく続くと思われる。しかしながら、通行量はこれらの減少傾向を補う形で、日本国内の観光客(若年層中心)が今春以降急激に増えており(本年2月に高松市が行ったインフルエンサー招聘による情報発信や県内各所で行われる大型イベント、瀬戸内国際芸術祭、大阪関西万博からの回遊の影響もある)、週末を中心に賑わいと活気が商店街に出ている。高額品需要は依然堅調で特には輸入雑貨品、宝飾品、時計は年に何回も円安を起因とした商品の値上げが行われているにも拘わらず、それらをも乗り越えて需要が高止まりしている。(手放す際の転売価格も高価安定しているためか?)地元百貨店が昨年は6月後半に夏のセールを開始したが、本年は7月に後倒ししての開催となったため、7月は暑さも手伝い、季節品の動きが良く、商店街でも衣料品、雑貨共に何とか前年並みの数字を確保することができた。(6月は前年割れとなった)商店街内では、秋に向けて集客力のある新店のオープンが続き、また、観光客の増加も期待でき、見通しは明るい。ただ、消費環境は終わりの見えない物価高により、多くの地元客は疲弊し購買意欲を落としており、上向く状況にはない。国政選挙は終わったものの、政局も不安定化しており、効果的な経済対策も打てない状態にあり、期待が持てない。酷暑の中にあっても街に集客力が出ていることから、めげずに販売力向上のサポートを惜しまず行っていく考えである。
高松市② 7月は連続の猛暑日による人々の疲れ、中旬以降は選挙や物価高騰等の要因によるものか買い物客は少ないように思われた。
丸亀市① トランプ大統領による関税問題から物価が上昇し、商店街の通行量の減少など、酷暑による来街者の減少で販売不振による閉店が2店舗発生し、厳しい夏商戦になりそうである。
丸亀市② あまりの暑さで、高齢者を中心に外出を控えているようで、街はとにかくガランとしている。観光客も車の移動が主になっていて、人が歩かなくなっている。廃業・閉店する店が出ている。破産宣告を受けて、弁護士事務所から連絡の入った店も一軒あった。
観音寺 月に数日、美容技能者のアルバイトを雇っているが、世間のニュースに倣って多少でも賃上げが必要かも知れない。多人数雇っている事業所はより経営を圧迫する事になると思われる。現実問題、価格転嫁が今の地方の零細事業者には、無理・不可能であると感じる。
サービス業 旅館 全国高校総文祭の影響もあり、全般的に稼働しているが、7月の前半は、ある意味夏休み前で、出張も一段落し、海外からのインバウンド客も若干勢いがなくなり、という感じで厳しい状況であった。海外からのインバウンド客は、民泊への思いが強く、街にあふれそうなほど来ていた中国人はごく一部の団体旅行を除き、民泊が中心になっていると感じる。本年は、この後瀬戸内国際芸術祭で各施設収益は確保するであろうが、香川県の人気はある意味落ち着きそうであり、新たな起爆剤の投入、開発を進めないと、この数年で1.5倍以上増加したホテルの客室を満たせない状況になると思う。
美容 ここ10年来、美容業では組合員の減少に歯止めがかからず、全国連合会に於いて、各都道府県持ち回りで組合加入促進モデル事業を実施し、新規加入者の獲得推進をしているものの、組合員の高齢化並びにオーバーストアの影響を受け脱退者がそれを上回り減少の一途を辿っている。
建設業 総合建設 令和7年6月1日から職場における熱中症対策を強化するため、改正労働安全衛生規則が施行され、熱中症の重篤化を防止するため、「体制整備」「手順作成」「関係者への周知」が事業者に義務付けられたこともあり、現場作業員の飲料をはじめとし、空調室の設置、空調服の配布等々、経費は増加する一方となり、現場環境改善費ではまかなえない状況である。
水道工事 資材関係の販売量が減少している。
板金工事 大型案件並びに新築住宅件数も減少している。
運輸業 タクシー 令和7年6月の輸送実績は対前年同月比で営業収入105.9%、輸送人員は112.1%となった。
トラック 令和7年6月分高速道路通行料金利用額の対前年同月比は0.5%減となり、対前月比では0.4%減となった。また、6月分利用車両数の対前年同月比は1.8%増となった。
     
 

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