集計上の
分類業種 |
具体的な業種
(産業分類細分類相当) |
組合等及び組合員の業況等
(景況の変化とその原因・現状等、企業経営・業界での問題点) |
食料品 |
製粉製麺 |
@依然として新型コロナウイルスの影響により小麦粉の販売量(業務用)は落ち込んでいる。半生麺(土産用)は一時からは回復しているものの大きく落ち込んでいる。一方で乾麺の方は落ち着いている。A外国産小麦の政府売渡価格が10月1日から4.3%引き下げられることに伴い、小麦粉価格もこれに準じて引き下げが大手製粉業者から発表された。業務用小麦粉25kgあたり強力粉・中力粉・薄力粉−55円、国産小麦粉−30円でいずれも令和3年1月12日出荷分から適用される。 |
調理食品 |
出荷量ベースでは組合全体として前年同月対比92.0%(9月分)である。全体的に今春を底と考えるとほんの少し持ち直してきた感じである。 |
冷凍食品 |
日本冷凍食品協会による8月の冷凍食品生産数量は昨対100.6%となり、1〜7月の累計は100.8%となった。少しずつではあるが、製造数量や出荷数もコロナ前に戻りつつあるが、まだまだ予断を許さない状況にある。今後は、GoToイートによる外食の業績回復に期待しつつ、感染予防対策により冬場の感染拡大を防ぎたい。 |
醤油 |
新型コロナウイルスの影響で日本経済が低迷している状況の中で醤油業界においても外食関連の食品消費量が減少している模様である。組合員の醤油出荷量も前年同期比(4月〜10月)で1割程度売上減少の状況が推測される。 |
繊維工業 |
手袋 |
新型コロナウイルスは、製造・販売に依然として大きな影響を及ぼし、秋冬物手袋・ゴルフ等スポーツ用手袋とも対前年比55%程度の受注になっており、バッグ・袋物については30%と大変厳しい状況にある。手袋生産に代わり、マスクの製造を行っている企業が増えてきているが、本業の業績回復にはほど遠く、業界全体に危機的影響を与えており、改善する気配が無い。多くの組合員企業において従業員の出勤調整が行われている。また、リストラを実施している企業もある。 |
木材・木製品 |
家具 |
新型コロナウイルスの影響は落ち着きつつあるが、製造各社において受注状況に差がある。組合として香川のものづくりをPRしていく必要がある。 |
製材 |
時期的に荷動きが良くなる頃であるが、依然厳しい状況が続いている。 |
木材 |
コロナ禍のため営業活動が自粛傾向にあり、それに伴い木材の需要不振、在庫増加、価格不安定と負の連鎖になっている。 |
印刷 |
印刷 |
withコロナの状況下、各事業所では売上前年度比80%はまだ良い方とのことである。一部では経済活動が少しではあるものの動きがあり、まだ予断を許さない状況ではあるが、各事業所であらゆる施策を講じている。 |
窯業・土石製品 |
生コン |
コロナ禍の経済動向で年度末、来年度への影響がどの程度なのか、売上の減少幅等が懸念される。 |
石材加工 |
9月までは例年で言うところの繁盛期であったため、悪い中でも受注はあったが10月になり、受注は激減した。設備の維持にかかる費用が圧迫し、経営が困難になっている。 |
石材 |
売上が減少し、落ち込みが激しい。 |
鉄鋼・金属 |
鋳物 |
仕事量は先月よりは良くなっているがまだまだ低調である。 |
鍍金 |
雇用調整助成金、経費削減、営業開拓等あらゆる手段を尽くし、コロナ禍を乗り切るべく各社努力している。自動車業界の持ち直しの報も聞こえてきて、来たるべき回復に備え、多能工化等を怠らず進める所存である。 |
建設用金属 |
我々鉄骨業界においても長期化するコロナ禍の影響により、民間企業の設備投資や建設工事の中止及び延期案件もあり、仕事量は減少傾向にある。また、価格も下落しており、先行きは厳しい状況が予想される。 |
輸送機器 |
造船 |
韓国メーカーなどに押されて環境はさらに悪化しており、業況は低調である。 |
その他の製造業 |
団扇 |
現在、時期的にうちわの受注は少ない。新型コロナウイルスの終息を願うばかりである。 |
漆器 |
10月に恒例の香川漆器「伝統工芸士まつり」を栗林公園商工奨励館で開催したが、来場者・売上とも前年の50%以下となった。各地のイベントや売り出しも再開されているが、売上はなかなか回復していない。 |
綿寝具 |
10月の業況は9月に続き、売上減少であった。自衛隊の布団の入札がコロナ禍で遅くなり、10月の売上は前年と比べて半分以下になった。同業他社も同様に売上を落としているが、月末から少し商品が動き出したようである。 |
小売業 |
青果物 |
夏野菜から秋冬野菜に変わる端境がうまくできたと思う。ただ、大きな台風が日本に来なかった半面、朝鮮半島に影響を与え、前半はトマト、キャベツ等の輸入品の欠品が生じ、国内産に需要が流れ、高値が付いた。 |
石油 |
新型コロナウイルスの影響等から売上が△15%の状況となった。加えて県外安売業者の影響もあり、小売価格が値下がり中であり、非常に厳しい経営を強いられている。また、地下タンクの50年問題が生じており、廃業する組合員が今後、多く見込まれる。 |
電機 |
新型コロナウイルスの影響で地域電器店への来店客が減っているが、地域店の売り上げは好調なところが多いようだ。夏の暑さによるエアコン商戦が活発だったこともあった。一方、来店、相対がベースの量販店はネット購入者の増加もあり、厳しいという声が聞かれる。高齢者が自宅にずっといて、出かけるところがなく、近くの電器店に出歩いている。地域店に来た理由は、親切だからとのこと。やはり、常日頃の付き合いが大切と痛感している。 |
商店街 |
高松市 |
昨年の10月は消費増税直後であり、9月の駆け込み需要の反動減となっていたので今年は厳しいながらも昨年の実績が大きなハードルとはならず、昨年にインバウンド消費の比率が小さかった店の半数以上は昨年数字を超えることができた。ただし、9月と10月の合計で昨年の数字を超えた物販店はほぼ無く、それほど9月の昨年実績は大きな数字であった。新型コロナウイルスの感染者も都会では依然高止まりの傾向ではあるものの、県内では抑制されていることから商店街の通行量は昨年並み(ただし、インバウンドを除く)に戻ってきており、徐々にイベントや催事も開かれ始めている。ただ、今後寒くなる時期を迎え、新型コロナウイルス感染再拡大の懸念も払拭できず、高齢者を中心としてまだまだ人混みへ外出することへの警戒心は強く、消費に力強さは感じられない。11月から来年2月頃まではGoToイートやGoTo商店街の施策もあることから何とか新型コロナウイルスを封じ込め、新しい生活様式の中でしっかりと消費が回復することを望んでいる。また、現状は気温が下がってきたことから秋冬の季節商品に良い動きが出ている。特にアパレルはこのところ低調が続いていたのでこれをチャンスにつなげてもらいたいと考えている。 |
高松市 |
10月中頃から人出が減少し、春先に返ったようだった。新型コロナウイルス感染のニュースの影響で外出を控える人が多かったのではないかと思われる。GoToトラベルの地域共通クーポンが利用できる店舗も限られており、当商店街では1店舗のみである。また、12月末に50年続けてこられた飲食店が廃業されるとのことで店主が高齢である事も理由の1つである。 |
坂出市 |
新型コロナウイルスがいつ終息するか不明であり、仮に終息しても節約に慣れて消費動向がどうなるか分からない。 |
丸亀市 |
街は相変わらず静かで、人々の「消費する意欲」を全く感じない。飲食店なども客足は回復していない様子である。仮に新型コロナウイルスが終息しても巣ごもり傾向・内向き意識が生活に根付き続けるのが厄介だと感じる。GoToトラベルの効果も丸亀のような地方小都市では実感がなく、地域クーポンが使える店も少ない。 |
観音寺市 |
10月は、恒例の祭礼や秋の集客イベントが全て中止となった事で購買意欲や動機を消し、買い回り品等々の消費やついで消費がほぼゼロになっていると思われる。地域の零細事業者にとってはいつまで続くか分からない長い冬を実感している。また、この冬が終わっても今まで通りの春は来ない、あるいは、様変わりしているのではないかという不安の声が多く聞こえる。 |
サービス業 |
ディスプレイ |
年末商戦に向けた商業施設の受注が少しずつ増えてきている。しかし、まだまだ新型コロナウイルスの影響は残っており、対前年度比は落ち込んでいる。 |
情報 |
新型コロナウイルスの影響により集まることが希薄になっているため、ITによるシステムが必要である。 |
美容 |
ここ最近の状況としてGoToキャンペーンの影響もあり、旅行や食事などに友達・家族などと出かける機会が増えたのか来店客も徐々にではあるが戻りつつある。しかし、高齢者層はやはり慎重気味なのか戻って来ていない模様である。 |
建設業 |
総合建設 |
帝国データバンクの全国企業倒産集計によると2020年度上半期(4月〜9月)、新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、前年同期比で倍以上となった業種も見受けられるが、建設業は15.6%減であり、業界への影響は比較的小さかったと言える。しかし、新型コロナウイルスの感染症対策で国や自治体の予算がひっ迫し、公共事業予算が削減されることも懸念される。近年、頻繁、激甚化している自然災害に対して建設業の重要性は増しており、より経営基盤の安定化を図り、安心、安全な地域経済の活性化を担っていきたい。 |
板金工事 |
あまり変化はないが徐々に悪化傾向にある。 |
運輸業 |
タクシー |
香川県内のタクシー業界は、新型コロナウイルス感染症拡大の影響により対前年比の営業収入は10月上期68.4%、、下期71.0%と大幅な減少となっている。 |
トラック |
令和2年9月分高速道路通行料金利用額の対前年同月比は、△1.4%減となり、対前月比では6.3%増となった。また、9月分利用車両数の対前年同月比は、△2.4%減となった。 |
貨物 |
国土交通省が10月(令和2年9月30日時点まとめ)に発表した「新型コロナウイルス感染症による関係業界への影響調査(貨物自動車運送業)」によると運送収入について20%以上減少した事業者が8月は全体の21%であったが、9月は15%となった。9月の品目別の運送収入については、製造業の生産活動の停滞等の影響で、鉄鋼厚板その他金属素材、完成自動車等の荷動きが引き続き低調傾向である。国の支援制度については、資金繰り支援を44%の事業者が活用しており、40%の事業者が給付済み。雇用調整助成金を38%の事業者が活用し、35%の事業者が給付済みとなっている。 |