集計上の
分類業種 |
具体的な業種 |
組合及び組合員の業況等
(景況の変化とその原因・現状等、企業経営・業界での問題点) |
食料品 |
製粉製麺 |
小麦価格の下落が小麦粉に反映され、5月より業務用で△240円/25kgの値下げとなった。国際価格は再度上昇基調にあるが、まだ最高値と比較すると低水準にあり、このままだと10月には再値下げが予想される。一方、国産小麦はこの秋から大幅値上げが決まっており、国産小麦粉と輸入小麦との価格差が大問題になりつつある。業界にいるとこんな大問題をなぜ当局は放置しているのか不思議でならない。来年から小麦のSBS方式(自由化)への移行がほぼ本決まりで、これは中小製粉企業にとって激震になることは間違いない。 |
調理食品 |
出荷高は、前年同月比98.5%であった。雇用人員は、平成20年4月1日547人、平成21年4月1日561人で微増した。 |
豆腐 |
販売単価は低価格が続いている。また、県外の低価格商品の流入が増加傾向にある。 |
醤油 |
日本経済の構造的不況の影響が、4月、5月の組合員の業況低下に顕著に現れている。当組合の生揚出荷状況も前年同月比で4月83.4%、5月82.5%となり、このような減少傾向は今後も続くものと予測される。 |
繊維・同製品 |
手袋 |
平成21年度の手袋の受注は、前年に比べ75%程度と厳しい。これは、昨年度の世界同時不況の影響が要因となっている。受注は6月末までなので、今後の受注高に期待したい。春夏用のUVカット手袋の納入は、前年比115%であるが、新型インフルエンザにより大阪等で外出する人が減少して売上が鈍化している。また、4月、5月の低温、日射等が響いており、今後に期待したい。 |
縫製 |
個人消費の低迷により、仕事量も減少している。 |
木材・木製品 |
家具 |
5月にサンメッセ香川で漆器組合と共同で見本市を開催し、6月は見本市に来場した顧客から電話等の問い合わせが多くなっているが、昨年と比べ問い合わせ件数は少ない状況である。 |
製材 |
GWの連休が長く、売上高は減少した。 |
木材 |
新築・リフォームともに需要が減少し、業況は悪化している。 |
印刷 |
印刷 |
あまりにも先行き不透明で厳しく、また価格競争は依然続いている。印刷製品資材は値上がりしたにもかかわらず、昨年の落札価格をさらに下回る価格である。これでよいのか印刷業界! |
窯業・土石製品 |
生コン |
今年度に入り、売上の減少幅が大きく、今後の受注及び工事量減による不良債権の発生等が懸念される。 |
石材加工 |
最近、消費者の国内産回帰の兆候が見られる。すっかり定着した外国産が無くなることはないであろうと思われるが、石材業界としては期待できるところだ。 |
石材 |
このところの景気悪化は組合員各社とも今までにない悪さで困っている。 |
鉄鋼・金属 |
鍍金 |
原油の値段が上がる傾向にあり、世界的な大不況で景気が下降し、受注量が大幅に減少している。業界の基盤産業が国から「ものづくり支援施策」というスポットライトが当てられており、希望がもてるところである。 |
一般機器 |
一般産業用機械・装置 |
組合員各社とも2月〜3月に想定した以上に受注の落ち込みが激しく、雇用調整助成金制度を利用しながら苦慮している。 |
その他製造業 |
団扇 |
業界全体として、受注量は大幅に減少している。悪い情報ばかりが入ってくる。 |
漆器 |
例年5月開催の「香川の家具とぬりもの新作見本市」が今年もサンメッセ香川を会場に14日〜17日に開かれた。いつもであれば広島、府中、福山といった中国地方の産地と連携して同時に開催されるが、今年は中国地方が展示会を中止したため、香川県だけの単独開催となり、昨年より10%程度少ない来場者となった。また、景気の低迷により成約も厳しいものとなった。土・日に催した一般フェアの来場者は昨年より多く、売上も昨年並みであった。 |
卸売業 |
セメント |
世界的不況のため、需要の落ち込みが激しく、厳しい状況が続いている。 |
小売業 |
石油 |
仕入価格は上昇してきているにもかかわらず、販売価格は相変わらず低めの価格である。特売日(水・土・日・祝)が姿を消している様子である。独禁法にふれると課徴金がかかるようになった。 |
商店街 |
高松市 |
5月のGWは、高速道路1,000円の影響で人は動いたようだが、商店街は県外からの観光客も少なく、郊外のうどん店に集中したようだ。百貨店の人出が商店街にも影響するが、丸亀町がイベントで何とか人を集めている。当商店街の総会も無事終わったが、大きな課題もあり組合員が一致団結し、協力なしでは前へ進みそうにもない。また組合員の高齢化も頭の痛い大きな問題点である。 |
坂出市 |
周辺店舗(22店舗)の中でまずまずと思われるのが2店舗程で、他はいずれも減少、悪化している状況である。新市長の市街地対策に期待したい。 |
丸亀市 |
商店街組合の決算は3月で、5月に各組合で総会が開かれたが、出席者も少なく「何をしてもダメ」と思う組合員が増えている表れだと感じている。昔は方針を巡って、色々な意見が出て議論が交わされていたが、今はそんな活気もなく、役員執行部にとってはやり易いが、一方では張り合いもない。5月に、経営者の高齢による廃業と、突然の死亡で2件の店が閉めた。どの店も後継者・跡取りはおらず、どの店もいずれは廃業する宿命にあるが、このような状況は商店街だけではない、「日本の地方の縮図」を表していると思う。 |
サービス業 |
旅館 |
5月連休中の2日〜4日までの3日間、高松市内の全ホテル全室満室となった。しかし、その後の週末は、高速通行料金1,000円の効果はあまりなく、また業界の低単価化の影響より売上全体は低落した。 |
情報 |
強みを有している企業は存続できているが、下請け・中小零細企業は非常に厳しい。 |
運輸業 |
タクシー |
5月は連休が続いたのと新型インフルエンザの影響もあり、県外客が減少し、営業収入は落ち込んでいる。 |
トラック |
最近では、自動車の生産減少幅を緩和するなど製造部門の在庫調整が終わりつつある等の明るい報道もあるが、地方の輸送部門までは未だ波及していない。今までならばある部門が悪くても他の部門が良いので何とかカバーできたが、今回の不況は全ての部門が悪いので、どうしょうもない状況である。 |
貨物 |
輸出関連・住宅関連等を中心に荷物が大きく減少しており、回復の状況は認められない。 |