集計上の
分類業種 |
具体的な業種 |
組合及び組合員の業況等
(景況の変化とその原因・現状等、企業経営・業界での問題点) |
食料品 |
製粉製麺 |
政権交代により遅れていた秋の麦価改定が、ようやく発表された。今回は平均して20数%以上の値下げとなり、これでほぼ2年前に始まった高騰以前の水準に戻った。ただ国産小麦は違うルールで決定されており、未だに高値水準のままだ。同じ小麦でありながら、完全な一物二価状態になっており、なぜこのような矛盾が生じるのか理解できない。製粉産業のような薄利多売の装置産業において与える影響は計り知れない。 |
調理食品 |
出荷高は前年同月比91.7%であった。毎月微減の繰り返しである。 |
醤油 |
組合員全般に業況不振である。当組合の上半期(4月〜9月)の生揚出荷数量は前年同期比94%で推移している。原因として、一般消費者の消費動向が今年4月以降不振であり、しょうゆ製品についても大手しょうゆメーカーの安売りに消費者の目が向いていると思われる。中元商戦も業況不振で、しょうゆ製品についても価格が選択の主要な指標となっているのが、本年の消費動向である。 |
繊維・同製品 |
手袋 |
防寒用手袋、ファッション手袋については、昨年度の在庫等もあり、受注状況は昨年比80%〜85%で推移しており、厳しい状態である。今冬の寒さに期待している。ゴルフ手袋は今秋のシーズンを前にやや上向き、バッティング手袋は前年度変わりなく受注・販売とも推移しているが、全体的には廉価商品が主体となっている。 |
縫製 |
仕事の受注量が減少し、また加工賃も低下しており、取引条件は悪化している。 |
木材・木製品 |
家具 |
中国四国家具合同展に出展し、商談がまとまり、9月の売上・収益は上昇した。しかし、これも一過性のものであり、10月は元に戻ると予想される。組合員企業では雇用調整助成金を受けている事業所が一社ある。 |
製材 |
プレカット(木造軸組加工)業が中心となり、さらに業界の変化が加速化しそうな感がある。地場の大工・工務店の受注が厳しい。 |
木材 |
業況は、毎月最低を更新中である。 |
印刷 |
印刷 |
夏場の仕事が少ないのは昨年と同様。問題は年末に向けた仕事の引き合いが減らないことなので、今後に期待したい。 |
窯業・土石製品 |
石材加工 |
秋の彼岸が終了したが、取引条件は厳しさを増していると感じられた。商談の基本が値引き額の提示を求められることから始まるという流れも珍しくない。 |
鉄鋼・金属 |
鍍金 |
景気の状況は先月に続き悪く、各社とも教育訓練に力を入れて、中小企業緊急雇用安定助成金を受給しながら力を蓄えているところである。 |
その他製造業 |
団扇 |
現在のところ、来期への展望が全くつかない状況である。 |
漆器 |
昨年8月の米国発の世界不況から一年、急激な売上の減少はようやく落ち着いてきたが、元の状態には戻らず低水準で推移している。10月から年末にかけては業界の繁忙期になるため、各社在庫は積み増している模様である。今後各地で開催される伝統工芸品展などに期待したい。 |
卸売業 |
セメント |
出荷数量の減少により、運営ができにくい状況である。 |
小売業 |
石油 |
政権が代わり、土壌汚染環境保全対策事業に係る補助金が一時凍結した時、業界に不安が走り騒然となったが、これからどういう風に変化していくか動揺している。本県のガソリン価格は依然として安いことに変わりない。 |
商店街 |
高松市 |
9月のシルバーウィークも商店街においては良い影響はなっかたようである。高速道路の1,000円で遠出はするも商店街に観光客が流れて来ることは非常に少なかった。9月後半は一段と厳しい状況になっている。片原町の空き店舗に串カツ屋がオープン、古天神祭とイベントがあり、その時だけは人が流れて来たように感じる。 |
丸亀市 |
只事でないような消費不況が続いている。恒例の夏祭りでも、出て来る人間は多いが、屋台の食べ物などの売れ方が去年と様変わりしているのを感じた。消費者は確実に「節約」に走っている。日頃の店舗での物の売れ方も、お客はとにかく価格に敏感になっている。 |
サービス業 |
旅館 |
9月は、例年ホテル全般の稼働率はよくない月であるが、シルバーウィークを期待していた。その週19日〜21日の3日間は高松市内に客室がない状態であったが、9月全体としては、非常に伸び悩んだ。原因としては、その前後の週が低調であったためである。とりあえず、全体の景気 |
情報 |
やはり地域内のみでまとまった仕事は困難である。県外、中央での下請け又は直請けでの受注が多い。 |
運輸業 |
トラック |
米国発の世界的な金融経済危機から1年を経過したが、荷動きは未だ従前の水準までは回復していない。歴史的な政権交代があったが、新政権による補正予算の見直し案等も未だ公表されず、関係する事業者等においては神経の休まらない状況が続いている。 |
貨物 |
輸送量は生産の持ち直しに伴い、回復の動きがあるものの前年水準には達していない。高速道路の料金割引は、自家用乗用車の乗り入れを呼び、交通渋滞や輸送の遅延を起こし、マイナス面も多く見られる。 |