集計上の
分類業種 |
具体的な業種 |
組合及び組合員の業況等
(景況の変化とその原因・現状等、企業経営・業界での問題点) |
食料品 |
調理食品 |
出荷高は対前年同月比95.9%。退職等により雇用人員が減少し、現場は多忙である。 |
冷凍食品 |
百貨店・量販店・外食の売上低迷が報道されているが、それとは逆に冷凍食品工場の操業度は昨年よりも上昇しているように感じられる。原材料・燃料の高騰により収益面では苦慮しているため、操業と収益のバランスに改善が必要である。 |
醤油 |
組合員の業況は売上の伸長はないと推測される。組合の生揚出荷量は前年同期比で92%と下落傾向にある。売上低下、製造コスト上昇により経営は相当に厳しい状態にある。本年4月以降中小企業は政府の金融緩和政策にもかかわらず財政政策が無効に近い状態にあると思われるため、長期的な景気低迷の時期に入ったのではないかと考えられる。 |
繊維・同製品 |
手袋 |
今年は冬の訪れが遅く、手袋の販売に影響がでている。また、円安による輸入コストの増大で大変厳しい経営が続いており、本格的な冬の訪れが期待される。 |
木材・木製品 |
家具 |
売上増の兆しは見えないままである。木工製品(家具、座卓等)の生産数が年々減少していくため、都会に向けての輸送手段が限られてきている。また輸送価格も上層しつつあるので収益が悪化してきている。 |
製材 |
製材、市場、小売とも昨年は木材(原木)の品不足から価格が上昇したが、今月は平年並みの価格で需要が減少したため収益は悪化した。プレカットの受注は例年より若干減少している。 |
木材 |
新設住宅着工数の減少、為替変動による輸入材の値上がりで利益率が低下するなど冷え込んでいる。 |
印刷 |
印刷 |
業界全体で低水準での推移が今年度4月以降続いており、極めて見通しの暗い年末を迎えている。受注も低調なため、価格の値上げも難しく内向きの経費節減をより推進することとなっている。 |
窯業・土石製品 |
生コン |
需要は対前年度1割強の増加が見込まれる。取引価格においても現状改善が見え始めているが小幅な動きである。 |
石材加工 |
11月としては近年で一番動きが悪く、どの事業所も稼働率は低下していた。経済活動としての状況は良くないが、ものづくりの啓蒙活動は非常に興味を持って受け入れられており、子供達には石材加工作業は好評である。 |
鉄鋼・金属 |
鍍金 |
円安メリットを享受する輸出型大企業に比べまだまだ中小企業には恩恵が回ってきていない。解散総選挙での好転を期待するところである。 |
一般機器 |
一般産業用機械・装置 |
鉄工業全体の景気動向は日銀の金融緩和と財政出動により、それまで進んでいた円高基調から一転、大幅な円安と世界的な資源エネルギーの開発需要に支えられて受注が大幅に増加した。これらの恩恵を受け建設用クレーン製造、造船関連製品製造及び部品機械加工業は受注を伸ばし、数年先の仕事を確保している。利益には格差があり、過去最高水準の業種から収支均衡の業種まで製品によっては利潤を異にしている。反面、国内向けのフェンス・ガード製品製造、砕石プラント汚水処理設備製品、建築鉄骨、鋼構造物加工業は公共事業の工事に依存しているが、政府の財政出動の効果が当地方まで及ばず、効果は消費増税はじめ円安による輸入原材料、燃料費等の値上げが消費の動向に影響し、受注は思うように伸びず中小企業の経営は厳しさが伺われる。これらの内需企業は代替エネルギーである太陽光、風力発電等に関連する工事に取り組み、結果売上に寄与してきた。ただ、当地方の鉄工業界全体の景況は一部の業種を除いて総じて好調であると言える。溶接、塗装工といった技能労働者の人手不足が生じており、派遣、非正規労働者、技能実習生の受入等を含めて要員確保を図っている。 |
その他製造業 |
漆器 |
11月22,23日にサンメッセ香川で開催されたさぬきうまいもん祭り「食の大博覧会2014」は大勢の人で賑わい、漆器等工芸品の売場も多くの人に立ち寄っていただいた。大都市のデパートや専門店の売場減少が続く中、こういった直売の機会は業界にとっても大変ありがたい。 |
綿寝具 |
11月の景況は安倍首相が2015年10月に予定していた消費税率10%への引き上げを1年半先送りすことを表明したころから、売上が下がった。先月から活発になってきた売上が後半から落ち込み、本来なら寝具業界は11月〜12月中頃にかけて売上は上がる傾向になるのにこの落ち込みは明らかに消費税増税の先送りが原因だと思われる。 |
小売業 |
青果物 |
入荷量が減少しても安値安定、全く売れない。地方にはアベノミクスの効果は無いと感じる。 |
石油 |
原油価格の低下による卸売価格の低下等から小売価格も低下傾向。OPECが原油の減産をしないことを発表したことからもう少し下がるものとみられる。取扱量は相変わらず5%程度の減少という声が組合員から聞かれる。また、市街地等のSSではアルバイトの確保が難しくなってきたという声も多くなってきた。 |
電機 |
日本電機工業会が発表した白物家電の国内出荷額は前年同月比13.6%減で、消費マインドに底堅さはあるものの回復が遅れていると指摘している。製品別では冷蔵庫が17.9%減、洗濯機が18.3%減、エアコンが24.4%減でエアコンは夏に不調で流通・メーカーともに在庫が多い。この冬は暖房需要の取り込みと単価引き上げに注力したい。 |
商店街 |
高松市 |
週末を中心に人通りは多いものの、消費マインドは高いとは言えない。所得の増えない中で物価や燃料費等が上がり、先行きが見通せない。ファミリー層や若い世代の人が買い物をセーブしている。消費税増税後、価格表示が内税から外税に表示が変わったことが消費者に負担増を感じさせてしまっていることが財布のヒモを一層固くさせる原因となっていると思われる。 |
高松市 |
11月に入っても人の流れは変わらず、相変わらず厳しい状況が続いており、新聞、テレビ等で報道されているように円安で来年から食品関連商品の値上げが避けられそうにない。身近な物が値上げされる来年はもっと厳しい状況になるのではないだろうか。 |
丸亀市 |
10月ころから業況が一段と悪化していると感じる。とにかく悪いの一言に尽きる。 |
サービス業 |
ディスプレイ |
勝ち組と負け組が明確になりつつあるように感じる。小規模な企業は不況に、中規模企業では業績の回復も一部に見られる。 |
旅館 |
11月は先月の当月予想に反して、対前年比23%の増加で推移した。11月は各ホテルとも工事業者等の影響で部屋が無い状況が多かった。しかし12月には選挙が入り、忘年会などが無くなって暗い年末である。 |
情報 |
仕事量は安定、かつ拡大傾向で人材の補強を図っている。 |
美容 |
オーバーストア状況は相変わらず。 |
建設業 |
水道工事 |
資材は仕入れ先各社から原材料などの高騰のため価格値上げの要望がある。 |
運輸業 |
タクシー |
地方の景気回復の遅れ、4月からの消費税率引き上げに伴う運賃改定の実施により運送収入、輸送人員の落ち込みがひどく、厳しい経営環境にある。高止まりしていた燃料価格はやや下がっているが円安の影響で下がり幅は小さい。また運転者を募集しても応募はほとんど無く、人手不足が深刻である。 |
トラック |
平成26年10月分高速道路通行料金利用額の対前年同月比は32%増、対前月比では8.1%増となった。また、10月分利用車両数の対前年同月比は7.1%増であった。 |
貨物 |
燃料価格が徐々に下がってきているが、一時の高い価格に比較して下がっているだけで実際にまだまだ下がらないと運送業界の事業運営は難しい。ドバイ・WTI(ウェスト・テキサス・インターミディエイト)等石油価格は確実に下がっているが、円安の影響を受け石油価格下落の恩恵は受けていない。昨年のような消費税増税前の駆け込み需要がないので、年末年始の荷動きが心配である。 |