集計上の
分類業種 |
具体的な業種 |
組合及び組合員の業況等
(景況の変化とその原因・現状等、企業経営・業界での問題点) |
食料品 |
調理食品 |
出荷量は対前年同月比85.4%。 |
冷凍食品 |
乳製品はじめ多くの原材料が高騰してきた。また、5月以降に再生可能エネルギー発電促進賦課金単価の改定が行われ、実質光熱費が上昇する。それとは逆に主原料となる畜肉(牛・豚)などの価格が下落してきており、最終価格面での交渉が難しくなってきている。 |
醤油 |
平成26年の全国の醤油出荷量は79万klで前年同期比でほぼ100%であった。4月から新事業年度に入ったが4月での対前年同月比は103%程度でやや増加している。本年度の目標は前年度比102%で設定しており、この目標が達成できれば資金面、収益面とも好転することが見込まれる。中小企業はキャッシュフローの増加と収益の増加が最重要課題と考える。 |
繊維・同製品 |
手袋 |
手袋の受注は5月より本格的になるので本年度の実績としてはまだ上がっていない。ただ、発注ロットが少なく、多品種の傾向は数年前より続いている。UV手袋の販売は昨年の不振もあって在庫が多く、今後の天候次第と思われる。 |
木材・木製品 |
製材 |
前年同月比で売上は減少。 |
木材 |
木造住宅着工戸数の低迷は継続中で業界の不況感は増すばかりである。 |
印刷 |
印刷 |
消費税8%導入から1年が経過した。4月の売上は通年と比べて多少の変動はあるようだが、ほぼ例年通りに推移しているようである。紙の値上げについては卸業者より4月上旬〜中旬よりの実施を打ち出されている。 |
窯業・土石製品 |
生コン |
取引価格が小さいながら改善している。改善を定着させるには業界の全県的な取り組みが不可欠であり、現状の課題である。 |
石材加工 |
4月に入り、複数の関係先から値上げの通知を受けている。仕入先、運送業者、廃棄物処理、各方面からの値上げで利益を圧迫することは間違いなく、今後の状況は厳しい。 |
鉄鋼・金属 |
鍍金 |
原油安に転じると思われたのも束の間、またじわりと高値に進む見込みである。また夏季に向けて電力供給は安定確保の報道があるが、コストアップの最大要因である電気代の元値に近づけていただけるようお願いしたい。 |
一般機器 |
一般産業用機械・装置 |
プラント機器の製作・施工関連企業は領域沿岸の保全整備事業の需要創出による海上港湾関連の工事着工で、設備用製品の製造及び据付工事を獲得、新たな工事として期待される中国、韓国向け設備用機器の受注が増えてきた。陸舶用ボイラー、熱交換器は円安の好影響により中国、韓国向けの受注が順調で当面の仕事量は確保し、価格においてもこれまでに比べ若干上積みされた単価である。造船関連メーカー及びエンジン部品加工業は一時の落ち込みから脱した。米国の景気回復による海上荷動き、特にLNG、鉄鉱石などの資源輸送を担う船舶の需要が拡大、かつ急激な円安もあって我が国の造船所は低船価ではあるが受注を確保しており、これらの造船関連機器製造業は多いところで2018年までの受注を確保している。受注時の値段が安く採算は厳しかったが、新規の受注は市場価格の上昇が期待される。建築用鉄骨の下請け加工業は昨年4月の消費税率引き上げに伴う駆け込み需要の反動から、住宅着工戸数は減少し仕事量は低迷している。新規の需要は少なく既存建物のリニューアルとして短納期の仕事が主である。新年度以降は地域経済の動向によって悪影響が懸念されなくもない。産業用機械製造メーカーは引き続き海外での資源関連の需要により販売が好調に推移し、国内では震災復興・復旧需要の増加で建設クレーンの生産は前年同期に比べ大幅に売上を伸ばした。産業用機械部品の中小加工業は大手メーカーの業績好調によりフル生産を続けており、消費増税や資材価格の上昇等の影響は見受けられない。 |
輸送用機器 |
造船 |
先月同様、人員も落ち着き仕事も安定している。 |
その他製造業 |
団扇 |
5月に入ったが依然として注文状況は好転しないようだ。特に大口案件の減少が目立っている。 |
漆器 |
消費税増税前の売上増の反動からか大物、小物を問わず売上の減少が見られる。特に百貨店などの落ち込みが大きいのが気になる。 |
綿寝具 |
業況は今月からの食料品値上げが原因なのか月初めから売上が伸びなかった。月末からゴールデンウィークにかけては微々たるものだが駆け込み需要があった。 |
小売業 |
青果物 |
多雨のため、高値安定している。 |
石油 |
組合員の販売量は対前年比3〜4%減が続いている。利益面も原価上昇により元売業者からの卸値が3〜4円上昇したが、小売価格に転嫁出来ておらず、収益面は厳しい状況。 |
電機 |
昨年1月から3月までの消費増税前の駆け込み需要の反動を大きく受けて、昨年4月以降の家電市場は大きな後退を余儀なくされた。増税前から現場は家電販売に与える影響を懸念する声が強かったがアベノミクスに押し切られ、予定通りの増税が実施された。この影響は増税後の昨年4月から顕著に表れこの1年間は厳しい市況になった。 |
商店街 |
高松市 |
消費増税による駆け込み需要の反動減の影響が強かった前年度実績に対し、本年は伸びを期待したものの高額品での回復が遅れており、人出の割に実体消費は厳しいものとなった。ファミリーを中心に週末は多くの人で賑わっているが依然として財布のヒモが固い印象は拭えない。夏前からスタートの予定であるプレミアム商品券が消費の起爆剤となるのではないか。できるだけ多く取り込めるよう努力が必要である。 |
高松市 |
昨年4月は消費税率引き上げの反動で、非常に厳しかった。現在は素直に明るい見通しは期待できないが、少しずつ上向いているような実感。入学式や入社式で新しいスーツ姿が目にとまった。円安の影響で中国人の団体が目立つ。商店街としても日曜日に野菜を販売するなど何か人が集まることを行っていきたい。 |
坂出市 |
原材料の値上げを価格に転嫁出来ない状況。 |
丸亀市 |
とにかく状況が悪いの一語に尽きる。4月は雨の多い記録的な天候不順だったが、それだけの影響ではないと思う。3月の家計消費支出がここ数年で最大の落ち込みとの報道があったが、消費の力は極めて弱いと実感する。4月でも商店街の組合員が2件廃業した。先の希望・展望が見えない。 |
サービス業 |
ディスプレイ |
景況が好転している組合員企業もあるなか、変化のない組合員企業もある。つまり、今後は組合員企業間の取引を活発化させることで互助の方向に導くことが大切かと思う。 |
旅館 |
4月は対前年比3%減であった。前半の動きが悪く、後半もGWから5月から集中し、大きく数字を落とした。4月は対前年比3%減であった。決算月に支払う消費税の金額に今更ながら8%の大きさを感じる。今年はじっと我慢の年かと思いつつ苦しい日々。 |
情報 |
一定の仕事量が確保できており、新年度に新卒者の増員を行った。高成長は期待薄であるが堅調である。 |
美容 |
新規開業サロン、美容指数がともに毎年増加の一途をたどっている中、全日本美容業生活衛生同業組合連合会主導で「訪問美容事業」を施設へのボランティアから適正な価格でのソーシャルビジネスへの展開を平成27年度に組合加盟店においてスタート予定。 |
建設業 |
総合建設 |
改正品確法にかかる「運用方針」ができるだけ早く県・市・町まで確実に徹底されるようにお願いしたい。 |
運輸業 |
タクシー |
地方の景気回復が遅れ、平成26年4月からの消費税率引き上げを運賃に転嫁したことにより運送収入、輸送人員の落ち込みが続いており、厳しい経営環境にある。燃料のLPG価格は安くなっていることで何とか経営できている。一方で乗務員の高齢化と人手不足が深刻で、退職した乗務員の補充ができず車両を動かせない状況が続いている。 |
トラック |
平成27年3月分高速道路通行料金利用額の対前年同月比は25.8%増となり、対前月比では12.9%増、対前年度比では31.6%となった。また3月分利用車両数の対前年同月比は5.8%増、対前年度比では8.3%増となった。 |
貨物 |
昨年は消費税率アップの影響で良し悪しは別として荷動きが増えたが、今考えると昨年の一時期を除けば平年通りの荷動きとなっている。経済指標の一つである「さくらレポート」や「日経平均株価」は我々には影響がなく、そこまで景気浮揚の実感がない。燃料価格については、原油価格が徐々に上がっているが今は上下幅が小さいので当分の間ではあるが一息ついている状況。一方、一部の荷主から燃料価格の下落を反映させた運賃値下げの要請がある。 |