集計上の
分類業種 |
具体的な業種 |
組合及び組合員の業況等
(景況の変化とその原因・現状等、企業経営・業界での問題点) |
食料品 |
製粉製麺 |
今夏は好天の時は良かったが、天候不順により悪かった企業もある。 |
調理食品 |
出荷量は対前年同月比93.4%。 |
冷凍食品 |
盆前の猛暑から一転、盆明けには随分と涼しくなってきた。夏メニューや冷やしメニューの販売数量の推移確認と同時に、秋メニューの食材の動向にも注意が必要である。また、9月にはシルバーウィークもあるため消費拡大に期待したい。 |
醤油 |
組合員の売上の業況は前年同期比では微増であるが、前々年同期比においては依然として減少傾向にあるものと推察される。当組合においても前年同期比(4月〜8月)では101%程度と微増ではあるが、前々年同期比では91%と依然として出荷数量は年々減少している。全国的にも醤油出荷量は下げ止まりの状態にあるとの観測もあるが、本年度の出荷推移を観察したい。 |
繊維・同製品 |
手袋 |
今冬の受注はほぼ完了した。一昨年、昨年と厳冬にもかかわらず販売は低調で本年度についても回復の兆しが見えてこない。ただ、円安傾向が改善されつつあり、収益率は多少改善が見込まれるが、円高による景気の動向が不安視される。 |
木材・木製品 |
家具 |
8月の受注件数減少により、9月は全体的に悪化状況になりそう。 |
製材 |
製材部門の単価は20%下がったが、売上げ量は増加。プレカットについてはやや仕事量は増えたが弱含み。 |
木材 |
国土交通省が発表した新設住宅着工戸数は前年同月に比べ3月から6月まで4ヶ月連続で増加しており、消費増税の影響が薄れてきているとしながらも、先行きについては引き続き注視が必要としてるが、地方ではまだまだ好景気感はない。 |
印刷 |
印刷 |
顕著な変化は見られない。先行きの不透明感があり、各組合員とも明るい材料を模索している状況。 |
窯業・土石製品 |
生コン |
中讃地区の売上高(出荷量)が大幅に減少している。取引価格の改定が必要となってくるが、他地域の共同販売再構築が道半ばのため難しい状況となっている。 |
石材加工 |
今期に入ってからの業界の落ち込みは過去に類を見ない。繁忙期のこの時期も売上げは全く伸びない。 |
鉄鋼・金属 |
鍍金 |
盆休みもあり8月は設備稼働率はいつもの月より低水準になるも、9月の半期決算に向け忙しさを取り戻しつつある組合員もある。原油価格は下がったものの電力量の高止まりに各社対応に尽力しているところである。 |
一般機器 |
一般産業用機械・装置 |
組合員企業のうち建築用鉄骨の加工組立業は、6月から徐々にではあるが注文が増加、7月から8月にかけて工事量が急増し、ここ数ヶ月の仕事量は確保できている。地元からだけでなく県外から発注が出てきたことで震災復興、首都圏の整備事業が地方に浸透しつつあると予想される。単価は人件費の高騰により上昇している。建設用クレーン製造業は円安で海外採算が改善するほか、国内では東京五輪関連などの公共工事や東日本大震災の復興需要等で国内外ともに販売が伸び、売上、利益ともに好調に推移してる。また輸出関連の中小零細の機械加工、組立工場は各種部品の加工及び組立工事が継続し、生産はフル操業の状況である。船舶用関連事業及び荷役付帯設備製造は一時の建造量の大幅な減少から一転、円安と海外の景気回復による新規船舶建造の需要増により船舶用エンジン、圧力タンク、荷役機械等はすでに2017年までの受注を確保している。ただ、船価は相変わらず厳しいが、これまで進めてきたコスト削減策と円安により利益に繋がる船価も期待できる。フェンス類、環境処理施設製造は公共事業の占める割合が高く、短期間の工事で短納期の製造品が多いが、受注の時間的、地域的なズレから徐々にではあるが回復が見込まれる。 |
輸送用機器 |
造船 |
日本全体の造船業界は新造船に海外需要が一斉に集中している。かつては中国、韓国に需要があったが付加価値水準に技術が達していないため日本の船質が買われ、建造投資が拡大基調にある。 |
その他製造業 |
団扇 |
各組合員来期の対応に苦慮しており、状況を大変心配している。 |
綿寝具 |
8月の業況は7月後半から引き続き緩やかに上昇してきた。8月の後半からは寝具業界のピークである時期になってきたため忙しくなってきたが、前年同月比と比べると収益状況は変わらない。今年の前半があまりにも悪く、良くなったと勘違いしてしまう。 |
小売業 |
各種商品 |
プレミアム商品券の使用を呼び込むための売り出しは終わった。売上げの増減の結果はまだ判明していないが、消費者には人気があったように思う。 |
青果物 |
品不足の状況により仕入れ額が上昇し、組合員の販売に不安を残している。 |
石油 |
8月は天候に恵まれガソリンの販売量が3〜5%程度増加した組合員が多いようだ。収支面も今年度前半の値上げ未転嫁分を取り返す考えの組合員が多く、小売販売価格は原油の低下より遅いタイミングで推移。9月以降も価格の低下は進むだろう。 |
電機 |
8月中旬までは猛暑から品切れになるなど、良く売れていたエアコンがお盆明けから売れなくなった。8月前半は売上増であったが、後半はこれといった動きがない。年度でトータルすると6月まで低調であった売上げが7〜8月中旬の好調で総体的に前年と同等といった状況。 |
商店街 |
高松市 |
天候不順もあったが全般に暑い夏であり、季節商品がしっかりした動きを見せた。プレミアム商品券の利用も始まり店舗によっては効果が出ている一方で、従来の現金売上が商品券に置き換わっただけで売上増には結びついていない店舗もある。8月末の金融不安から今後の消費には黄信号が灯るが、来街者増加の流れは続いているので、この流れを売上増加に繋げていきたい。 |
高松市 |
8月前半は猛暑、後半は雨の日が多く日照不足で野菜類の生育が遅く、値段も高く飲食店にとっては厳しい状況です。高松まつりも花火大会、総おどりと大きなイベントがありましたが、人出も減っているように感じます。プレミアム商品券やとくや券の利用が始まりましたが商店街側の意見として、多くの組合員から券の現金化がすぐに行えず、不便であるとの声が聞かれた。 |
丸亀市 |
8月は地元のまつりがあり、天候にも恵まれ人出は多かった。しかし直接売上げに結びつかない業種の店は冷ややかな目で見ている。 |
サービス業 |
ディスプレイ |
仕事量が増加傾向にある組合員と減少傾向にある組合員の二分化が見られるようになっている。 |
旅館 |
8月は前年同月より20%ダウンである。昨年がとても良かったので残念であるが何とか黒字に転換した。しかしながら本年は予断を許さない状況である。 |
建設業 |
総合建設 |
香川県全体の公共工事(国、県、市町、特殊法人)は発注金額では昨年度から大幅に増加しているが、内容を見てみると県・市町では若干の減少となっており、土木一式関連ではさらに減少している。世間一般の景況感(特に大手ゼネコン)から大きく乖離しており、加えて建設資材等の高騰で収益環境は悪化している。 |
運輸業 |
タクシー |
昨年4月からの消費税率引き上げに伴い運賃転嫁したことによる乗り控え傾向が依然として続いており、運賃収入、輸送人員の減少で非常に厳しい経営状況にある。また、乗務員不足が深刻化しており高齢乗務員が退職した場合の事業継続が心配されている。 |
トラック |
平成27年7月分高速道路通行料金利用額の対前年同月比は5.7%増となり、対前月比では7.6%増となった。また、7月分利用車両数の対前年同月比は6.0%増となった。 |
貨物 |
8月は休みが多く収入が落ち込むが、荷動きは順調で各社とも忙しそうである。燃料価格の動向として、値下がり又は据置程度で推移しており、業界にとっては喜ばしい状況が続いている。消費税(軽減税率)が大きく取り上げられると景気に陰りが出てきそうである。 |