集計上の
分類業種 |
具体的な業種 |
組合及び組合員の業況等
(景況の変化とその原因・現状等、企業経営・業界での問題点) |
食料品 |
製粉製麺 |
10月期の外国産小麦の価格改定があり、パン用、麺用等平均で5.7%の値下げとなった。業務用小麦粉価格については、おって製粉会社から発表されるが、年明けから値上げされることになる。 |
調理食品 |
出荷高は前年同月比の102.6%。 |
冷凍食品 |
将来に向けた議論が進みだしている。食品の定率減税やTPPの農産物関税交渉などの動向に注目していきたい。また、直近ではシルバーウィークの行楽消費などに期待していたが、まだまだ他の大型連休と比較すると期待された消費には届かなかったようだ。 |
醤油 |
組合員の業況は堅調に推移しているものと推察される。当組合も上半期決算の状況は出荷量においては前年同期比100.5%程度で推移しているものの、製造経費等固定費が前年同期の数値以上となっており、収益面では厳しい結果が予想される。企業は人、物、金の三者の有機的な結合により成果が期待できるが、どの生産要素が欠落しても好結果が期待できない点に運営の難しさがある。 |
繊維・同製品 |
手袋 |
冬物手袋は一昨年、昨年の販売不振による流通在庫が多く、本年冬物の生産に影を落としている。受注状況も小ロット、多品目と厳しく、また消費者の購買マインドの変化が見られ、寒ければ売れる時代は終わったように思われる。 |
木材・木製品 |
家具 |
7月・8月頃から出荷数が減少のため、9月・10月の資金繰りが悪化。箱物家具、机類とも大幅な受注減。 |
製材 |
全般的にやや明るい兆しが見える。製材は原木入荷、製品出荷ともに少し増加。市場は荷動きがやや堅調になった。プレカットは昨年並みの状況に回復している。 |
木材 |
首都圏では消費税増税前に発生した駆け込み需要の反動減が和らいだことにより新設住宅着工数は対前年比で6ヶ月連続で増加しているが、地方の業況は大きな変化はない。 |
印刷 |
印刷 |
売上面ではシルバーウィークの休日が多い中で前年度実績ではクリアするも顕著な増加には至らない状況です。コスト面では紙の値上げ以来、少し下げ気味で推移しているがインクについては、値上がり気味です。 |
窯業・土石製品 |
生コン |
地区内の需要が対前年比で大幅減となっている。下期の需要もあまり見込みがない。市況のアップが今後の課題で、他の地域との連動した取り組みが必要となる。 |
石材加工 |
秋の彼岸で繁忙期にあるはずの9月も受注は増加せず、終わってしまった。最近マスメディアに取り上げられる「墓じまい」の流れに影響されている感がある。 |
鉄鋼・金属 |
鍍金 |
取引先がどの産業に属しているかで受注量も異なるようである。それぞれに繁忙期もあり、その時点でいかに稼ぐかが重要ポイントである。 |
一般機器 |
一般産業用機械・装置 |
プラント機器の製造は領域沿岸の保全整備事業の需要により、海上港湾設備用製品の製造・据付が新たな工事として徐々にではあるが動き出した。引き続き設備用の熱交換器は円安の好影響により中国、韓国向けの受注が順調で当面の仕事量は確保し、価格面においてもこれまでと比べ若干上積みされた単価である。造船関連機器製造業は一時の落ち込みから脱し当面の仕事量を確保し、受注単価はほぼ前年並みである。これまでの受注は好調であったが中国経済の先行き不安や資源安に伴うばら積み船の過剰感の影響から新規受注は減少してきた。造船業及び同関連機器製造業は今後の景気動向によっては中国、韓国との受注競争の展開がより厳しくなることが予想される。建築用鉄骨の下請け加工業は、本年上期から徐々に仕事量が増えており、昨年同期に比べ大幅に仕事量が増加している。特に地場産業の発注工事だけに留まらず県外からの仕事が増えており、ここ数ヶ月はフル生産が続くことになる。産業用機械製造メーカーは引き続き海外での資源関連の需要で販売は好調に推移し、国内では震災復興・復旧需要の増加で建設クレーンの生産は前年同期並に推移している。産業用機械部品の中小加工業は大手メーカーの業績好調により引き続き生産量を伸ばしており、価格についても上昇している。 |
輸送用機器 |
造船 |
安定操業で順調に推移しており、特に変化はない。 |
その他製造業 |
団扇 |
各組合員とも来期の展望が見えない状況と感じられる。 |
漆器 |
例年9月からは家具調こたつ座卓のサンプル商談が入るが今年は前半の暑さが残り、スタートが遅れて売上げが減少した。小物漆器もデパート等の記念品需要が低調である。 |
綿寝具 |
9月の業況は8月からの忙しさが9月半ばまで続いた。9月後半には少し落ち着いてきた。組合の収入源である官公庁関係の入札が落札できず組合にとって大きな痛手となったが、次回の落札に期待している。 |
小売業 |
青果物 |
野菜の高騰、品不足、悪天候、大型連休等商売の条件が悪すぎる。 |
石油 |
9月に入り小売価格が低下し全国平均に近い価格で推移したことにより、収益状況は悪化した。今秋に坂出市に業転玉(業者間転売品)を使った安売りの県外業者が進出する予定のため、坂出地区を中心に価格競争が見込まれ、小規模店の経営は苦しくなると予想される。 |
電機 |
お盆をはさんで気温が下がり、季節家電の動きが止まった。プレミアム商品券による買い物客の増加に期待しているも、これといった動きは見られない。家電販売店は年末商戦に向けての準備月といったところ。 |
商店街 |
高松市 |
思いがけず金融不安から来る株安の状況が続いており、景気の先行きに影を落としている。今のところ来街者数や売上げに大きな影響はないが、フォルクスワーゲンの問題等も続いており、日本経済にとっても試練の時と言える。プレミアム商品券の効果も一部にはでているが、消費者の財布のヒモは依然として固い。TPP妥結による良い経済効果に期待している。 |
高松市 |
9月の大型連休(シルバーウィーク)は晴天に恵まれ郊外型になったよう。商店街もイベントで盛り上げていたようだ。町内の古天神祭の日は多くの人出が見られたが連休明けは人通りも少なく、どの業種も厳しい。とくや券も売れ残り、商店街での買い物は魅力がないのだろうか。 |
坂出市 |
空き店舗数は増えていないが、空き店舗2店が駐車場になった。 |
丸亀市 |
消費者の財布のヒモがとにかく固いと感じる。誰しも生活が守りに入っている。毎月のように廃業する店が出ている。 |
サービス業 |
ディスプレイ |
忙しいという組合員もいれば、変化がないという組合員もいて今ひとつ景況感が掴みづらい。瓦町フラッグ等大規模な案件に携わっている組合員は忙しいということだろうか。 |
旅館 |
9月は、前年同月より13%アップであった。昨年が厳しかったので通常に戻った感である。平成元年の瀬戸大橋開通に合わせて新築したホテルが大きくリニューアルのタイミングに入っている。全国チェーンのホテルの台頭に対抗するために戦力を増強しなければならないが、そのための投資が大きく、苦戦中である。 |
美容 |
規制改革に関して厚生労働省健康局長通知により美容所での男性カットを行える事が明確化された。美容事業拡大のため全美連主導で47都道府県において一斉に訪問出張美容、まつ毛エステの講習会が開催されている。 |
運輸業 |
タクシー |
平成26年4月からの消費税率引き上げを運賃転嫁したことにより、乗り控え傾向が依然として続いている。地方の景気回復の遅れとも相俟って運送収入、輸送量人員とも減少傾向にあり、非常に厳しい経営状況にある。また、乗務員不足が深刻化しており高齢乗務員が退職した場合の事業継続が心配されている。 |
トラック |
平成27年8月分高速道路通行料金利用額の対前年同月比は6.1%増となり、対前月比では8.9%減となった。また、8月分利用車両数の対前年同月比は6.3%増となった。 |
貨物 |
荷動きは比較的順調だが、大きく伸びていない。しかしながら昨年対比ではシルバーウィークの休日の並びが影響し、稼働日数が下がった。50輌も保有していれば1日の売上げは大きく違ってくる。燃料価格の動向として新聞・テレビではガソリン価格で報道されているが、今も値下がり又は据置程度で推移している。軽油価格も同様の動きで業界にとっては喜ばしい状況が続いている。人材の確保についてはどこの会社も難しいらしい。 |