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【前年同月比】          
           
 

平成28年6月の景況
……中小企業団体情報連絡員より…… 

特記事項
                   
好 転 やや好転 変わらず やや悪化 悪 化
                   
業 種
(中分類)
業 種
(大分類)
売上高 在 庫
数 量
販 売
価 格
取 引
条 件
収 益
状 況
資 金
繰 り
設 備
操業度
雇 用
人 員
業界の
景 況
食  料  品 製造業
繊 維・同製品 製造業
木 材・木製品 製造業
印     刷 製造業
窯業・土石製品 製造業
鉄 鋼 ・ 金 属 製造業
一 般 機 器 製造業
輸 送 用 機 器 製造業
そ   の  他 製造業
卸  売  業 非製造業
小  売  業 非製造業
商  店  街 非製造業
サ ー ビ ス 業 非製造業
建  設  業 非製造業
運  輸  業 非製造業
そ  の  他 非製造業
                     
                   
【特記事項】      
 (6月の景況から)      
       
集計上の
分類業種
具体的な業種 組合及び組合員の業況等
(景況の変化とその原因・現状等、企業経営・業界での問題点)
食料品 製粉製麺 7月11日出荷分から、業務用25kgあたり強力粉が115円、中力粉・薄力粉が110円、国産小麦粉100%が100円になります。
調理食品 出荷高は、全体では、前年同月比95.1%だった。昆布98%、汐吹昆布100%、海苔104.5%、魚介類71.7%、その他92.7%であった。
冷凍食品 円高などの影響により、量販店の食品部門商品が相次いで値下げされている。冷凍食品業界でも顧客からの価格抑制に対する要望も出てきている。しかし、中小企業においてまだまだ価格要求に応える材料が少ない。この点は、7月以降も続いていくと思われ、対応に苦慮すると考えられる。
醤油 平成28年4月から6月までの第1四半期の組合員の業況は、ほぼ前年並みと推測される。当組合の前年同期比(4月から6月)の生揚出荷状況は100.5%程度である。平成28年6月から生揚単価の値下げをしたが、7月の出荷状況を静観したい。
繊維・同製品 手袋 平成28年度の受注状況は、3年続く販売不振で流通在庫が多く残っているため数量、金額ともに落ち込んでおり、厳しい状況が続いている。春夏用UV手袋は異業種の参入による価格の下落や販売数量の減少に繋がっている。
木材・木製品 製材 製材は、入出荷量は変わらず。市場は、全体として変わっていないが、消費税引き上げの延期により、気分的には弱含み。プレカットは、仕事量20%減で、その分収益が低下している。
木材 消費税の先送りに伴い、着工数も伸び悩み不安定な業況となっている。
印刷 印刷 印刷業界の最近の景況傾向としては、低調の中での安定といったところ。回復はまだまだ先の状況。
窯業・土石製品 生コン 県内における共販再構築は進行中であるが、まだ不完全な状態で先行き不透明感がある。
石材加工 業界の状況は、さらに悪化している。流動的に使用していた雇用人員も削減の方向へ向き始めた。
鉄鋼・金属 鍍金 設備操業度の一定水準以上の受注は、しばらく無いと見込まれる。原油安で燃料費は抑制できているものの、原材料はメーカー主導でなかなか下がらず、社内での改善活動に注力する時期と考える。
一般機器 一般産業用機械・装置 プラント機器の製造は、昨年半ば以降、徐々に中国経済の減速や韓国の景気下降による設備投資の減退により海外向けの熱交換器等の受注量は減少傾向にある。国内にあってはフェンス製品、砕石プラント、汚水処理設備製品は昨年同期に比べインフラ整備関連を除けば新たな事業への投資は後退しており、7月以降は新規の仕事確保に体制を整えていく。造船関連機器製造業は世界的な経済活動の後退から海上輸送量の減少並びに船舶過剰から海上の荷動きが鈍く、ばら積み船を中心として新規の商談は低迷しており、これまでに確保した2年余りの受注残を生産することになる。今後の景気動向によっては、中国、韓国との受注競争の展開がより厳しくなる恐れが予想される。建築用鉄骨の下請け加工業は、本年上期から徐々に仕事量は減少、設備投資に陰りが見られ、昨年同期に比べ受注の傾向は短納期で修繕工事の要素が多い。産業用機械製造業メーカーは円高・株安が進み海外向けは世界需要の伸び悩みから受注は後退している。国内需要については引き続き震災復興需要やインフラ整備投資の増加で建築機械の生産は前年同期並に推移しており、産業用機械部品加工業の中小零細向上は継続して工事量を確保し、売上、収益ともに順調に推移している。
輸送用機器 造船 元請けから請負工事単価を引き下げる要請があり、交渉の結果6%ダウンで決定。業績回復を目指し協力していく。
その他製造業 団扇 この時期は、うちわ業界全体としては活気を呈しているが、やはり、受注数は減少している様に感じられる。
漆器 長雨や景況の先行き不透明感等個人消費のマイナス要因は多く、売上は伸びない。
綿寝具 6月の業況は、前年同月比と比べて50%のマイナスに落ちた。当組合とライバル関係だった県外の企業が裁判所から破産手続き開始の決定を受け、これにより官公庁からの仕事が回ってくるかもしれませんが、組合員が激減して製造力が減少しているため仕事を受けることができるのか懸念される。
小売業 青果物 全般に安値傾向、小売りは不振である。
石油 香川県下の平均小売価格は全国平均に比べ約2円程度低い状態が続いている。原因は、県外業者の進出による過当競争。特に仕入値と同じ程度の販売価格で集客を図る等、組合員の経営に大きく影響しており、苦しい経営が続いている。平成28年度に入ってから中小SS(個人含む)の廃業が3件(前年度の1年間はゼロ)発生しており、この傾向は今後も続くものと思われる。
電機 今年は猛暑とのことで、エアコンが例年より早く売れ出した。ただし、昨年との違いは、一番安い商品に集中していることである。家電業界はやっと冬眠から目を覚ました感がある。
商店街 高松市 英国のEU脱退は誰も想定しておらず、本年年明け以降、停滞していた景況感を一層悪化させることとなった。幸い混乱は落ち着きを取り戻しつつあるが、一段の円高への警戒と株価の低迷からは、しばらく抜け出せないと思われる。従って、昨年秋頃まで好調であった高級品の売上回復は遠のき、インバウンドの全国的な流入や消費増は頭打ちになると考えている。デフレに戻りつつある消費傾向であるが、ファミリーを中心に「コト消費」への意欲は旺盛で、レジャーやイベント、エンターテイメント等は仕掛け方によっては需要の可能性に広がりを感じさせる。
高松市 ますます厳しい6月だった。財布のひもが固く、お金を使わない。利息も付かないのに預金しているのが今の現実。特販も飲食店も安価な店に流れ、厳しい店も多く、閉店時間も早くなっている。当商店街は5月末で立体駐車場を閉めたことによって赤字をくい止めた。
丸亀市 「人が来ない」と「節約志向」のWパンチを受けている。物販の店では、夏のバーゲンを早めているが、お客さんの反応はなさそうである。
サービス業 ディスプレイ 季節変動の中で6月は低調な月となっている。
旅館 6月は、前年同月より2%増であった。昨年に比較し、継続的に、工事関係が多く、その関係である。最近、また、民泊や、ゲストハウスの話がある。一般の方はそういう新しいジャンル、業態があると感じるようであるが、これらは、何の届出もなく、勝手に営業されている。特にゲストハウスなどとは、勝手な自称である。簡単な仕組みで、ベッド等寝具と、出入口の鍵のスペアを用意すれば、すぐ営業できる仕組みである。何より怖いのは、夜は、施設の人間がいるかいないか不明で、入り口の鍵を持って外出する仕組であり、また、宿泊者名簿を備える旅館業法の適用等、法的整備はなく、テロ対策も無理である。当然、施設も何ら規制もなく、高松市消防局に確認しても、新築の際、消火器等の立ち合いは行ったが、その後は立ち入り検査する権限はない、という無法状態である。火事に際しての避難誘導訓練など、実施されるわけがなく、万一の停電時の非常照明のバッテリーの点検確認、消火器の有効期限、交換など、問題がある。旅館業の認可を得て営業するために、多額の資本投下、継続維持のためにも、多額の金額に労力をかけている当組合員施設からすると、なんなの、というのが実感である。(60室で、120個以上の非常照明があり、4年に1回の割合でバッテリー交換中、1個約2万円強にて、30×2万円で電池のみで年間60万円程度必要)
美容 パーマ、カラー共に「したことがない」が過去最多。(全国理美容製造者協会調査)ヘアサロンズの平均利用金額が6,865円。2004年に調査開始以来初めて7千円台を割ったことが発表された。香川県も同様に客単価低下のまま推移している。
建設業 総合建設 政府が景気対策として公共事業の本年度予算のうち80%を上半期に発注するとしているが、下半期の工事量が懸念される。
運輸業 タクシー 地方景気の回復の遅れにより、長期的に運賃収入、輸送人員が減少しており、厳しい経営環境にある。また、乗務員不足が深刻化するとともに、高齢化が進んでおり、企業継続が懸念されている。
トラック 平成28年5月分の高速道路通行料金利用額の対前年同月比は1.0%増となり、対前月比ではマイナス6.8%の減であった。また、5月分利用車両数の対前年同月比は、1.9%増となった。
貨物 荷動きは、昨年ベースとほぼ同様と聞かされるが、車不足によって下請け価格が上昇している話をよく聞く。燃料価格上昇がストップした。6月27日現在の店頭現金価格において、ガソリンが124.001円で16週振りに値上がりがストップした。トラックの燃料である軽油は、103.60円で16週振りの値下げとなった。原油相場の上昇が鈍化してきたこと、元請けの一部が特約店向け卸値価格を小幅に引き下げたことが影響。
     
 

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