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【前年同月比】          
           
 

平成29年6月の景況
……中小企業団体情報連絡員より…… 

特記事項
                   
好 転 やや好転 変わらず やや悪化 悪 化
                   
業 種
(中分類)
業 種
(大分類)
売上高 在 庫
数 量
販 売
価 格
取 引
条 件
収 益
状 況
資 金
繰 り
設 備
操業度
雇 用
人 員
業界の
景 況
食  料  品 製造業
繊 維・同製品 製造業
木 材・木製品 製造業
印     刷 製造業
窯業・土石製品 製造業
鉄 鋼 ・ 金 属 製造業
一 般 機 器 製造業
輸 送 用 機 器 製造業
そ   の  他 製造業
卸  売  業 非製造業
小  売  業 非製造業
商  店  街 非製造業
サ ー ビ ス 業 非製造業
建  設  業 非製造業
運  輸  業 非製造業
そ  の  他 非製造業
                     
                   
【特記事項】      
 (6月の景況から)      
       
集計上の
分類業種
具体的な業種 組合及び組合員の業況等
(景況の変化とその原因・現状等、企業経営・業界での問題点)
食料品 惣菜 人材確保が難しい。
製粉製麺 乾麺の需要期は夏場であるので天候に期待している。
調理食品 出荷高は、前年同月比98.6%であった。
冷凍食品 日欧EPAが大枠合意に至る公算が大きくなっている。チーズなどの農産品の関税引き下げなど、将来的な食材の価格に対して冷凍食品メーカーとしてメリットに期待したい。直前の問題として、主要都市冷凍倉庫の保管許容量が大幅に超えてしまっており、7月以降の夏食材などの荷動きの活発化に期待したい。
醤油 組合員の業況については、お中元商品が好調に売れている状況が推察される。7月の売上状況が更に回復増加することを期待したい。当組合の生揚出荷状況は、第1四半期を終えた時点で、前年同期比97.4%である。7月の出荷量増加を期待したい。原料小麦(輸入麦)の価格上昇が決定している。
繊維・同製品 手袋 平成28年度の組合員企業の営業実績の集計結果が出たが、産業史上最悪だった平成27年度の出荷数、金額を下回った。対前年比90%程度となった。防寒用手袋の落ち込みが激しく軒並み80%台となり、唯一、廉価価格帯の編手袋のみ価格上昇が見られた。また、スポーツ用手袋の中で、バッティング用、マリン用手袋は対前年比を数量、金額とも上回っているが、ゴルフ手袋を中心に価格競争が激しさを増しており厳しい状況にある。
木材・木製品 製材 製材は、前年並みであった。市場は変わらず、やや弱含みである。プレカットは、前年並みである。
木材 在来工法の住宅、持家の新築が減少しているため、賃貸住宅、RC工法の住宅が増加しても木材の需要は減少している。
印刷 印刷 6月に四国地区印刷協議会の会議が愛媛県で開催され、4県の印刷組合の組合員が集まった。組合活動、色々な問題点を協議して組合員が互いに切磋琢磨する会であり、その内容は、各組合員が共有できるようにしている。
窯業・土石製品 生コン 販売価格は上昇傾向を持続している。各地区の協組共販体制も維持している。
ブロック 受注量が減っている。梅雨の雨量にたとえるなら、早明浦ダム同様、流入と放流が同時進行のため、一向に上向かない状態である。
石材加工 組合員の事業清算が続いている。あじストーンフェア2017では来場者は多かったが、売上には結びついていない。明るい材料が見つけられない。廃業がさらに増加しそうである。
鉄鋼・金属 鍍金 前年同月比では低下が見られるものの、経営を維持できるだけの受注量はある。課題とすれば、その受注量をこなすための若年層人員だが、新卒、中途採用共に雇用確保が年々厳しくなっている。各社、地道な学校回り等を努めているところである。
一般機器 一般産業用機械・装置 県内の製造業は、昨年同期と比べ工事量、売上高共に引き続き変化に乏しく微減で推移している。陸舶用ボイラー及び各種用途の熱交換器は、電子機器工場、自動車産業の新規工場の設備が増強される中、ボイラー冷凍庫、発電装置などの設備に導入され順調に生産を伸ばしている。フェンス製品、歩道橋防護柵等の製造業は、全国的な販売網であるが、売上、収益共に昨年同期並みである。民間需要として顕著であった太陽光代替エネルギーの設備が減少しつつある。建設用鉄骨、鋼構造物加工は、5月に続き6月も個人住宅、企業の工場増築及び改築工事が確保され順調に推移した。価格は上向くものと予想されたが、引き続き、中国地区や阪神地区の業者と競合、低価格を啓示するため値上げは難しい。建設用クレーン製造は、海外向けの製品が原油等の資源安から伸び悩みがあるが、国内需要は旺盛で震災復興、首都圏のインフラ整備、製品の買い替え需要により、製造、出荷共に順調である。地場中小の機械加工、部品組立工場は、建設用クレーンの部品加工、造船関連部品加工、自動車、電気関連の部品メーカーから受注が続き、平時の生産量が続いている。造船関連工業は、造船業が直面する景気減速による海上荷動きの減少と船腹過剰により、新規の船舶建造は大幅な落ち込みが予想される。本年末までは工事量を確保しているが、2018年に向け工場の正常な稼働を期すため新規受注の獲得が急務となっている。反面、中小零細規模の鉄工事業所の雇用は、技術労働者を中心に人手不足が生じている。高齢化により技能労働者がリタイアすると受注があっても納入ができず縮小するケースも生ずる。なお、引き続き有期契約社員の受入を進めている。
輸送用機器 造船 現在は、工事量、人員共に安定している。しかし、船が竣工したら工事量、人員とも減少いく。坂出工場は、規模を3割縮小する方向であり、退職による自然減や配置転換を余儀なくされる。
その他製造業 団扇 各組合員とも6月中旬頃よりピークを迎えているが、受注量は減少していると考えられる。
漆器 座卓や家具調こたつなど大物の動きが低調である。
綿寝具 6月の業況は、前月の好転から徐々に悪化。前半は良かったが、後半にかけて動きが悪く、小売業や大手問屋専門業者も同じ状況。防衛省の資材が入ってきているので、早ければ7月の売上になるかもと期待している。
小売業 青果物 梅雨入り、農繁期を迎えて動きが鈍くなったが、一部の野菜を除いては、少し高い水準が生じた。
石油 6月中旬に卸売価格が1〜2円値下げされたので、小売価格に転嫁できていなかったものが解消した。よって、収益は、先月より良くなった。大手元売の卸売価格等の見直しがあり、業界間転売品が上昇し、今までのように業界間転売品を使った安売りができにくい環境になっている。アルバイトを含め人員の確保が難しいという意見の組合員が多い。
電機 国内家電需要は、平成22年、23年のエコポイント、地デジ移行特需の長い反動もあり、とりわけ映像、音響分野製品の低迷が長期にわたって続いている。消費マインドの冷え込みは、家電分野に限らないが、耐久消費財買い替え状況の推移を見ても、主要家電製品それぞれの平均使用年数が2年前後伸び、上位機種への買い替えは大幅に減少している。また、6月に入り、エアコンに期待しているが、朝晩が涼しく、前年度を大きく下回っている状況である。
商店街 高松市 アパレルが厳しい。春先に少し明るい兆しが見られたものの、ほんのわずかの期間のみでシーズンを通して低迷している。今後もこの傾向は続くものと思われる。EC等の台頭により実店舗での売上は確実に侵食されており、若者向けブランドだけでなく、中高年に支持されてきたブランドも前年数値を確保することは難しく、ほとんどのアパレルブランドが苦戦している。商店街の路面店への出店希望は、絶え間なく続いているが、業種は飲食やサービス(美容、医療、教室他)系であり、物販の引き合いは皆無である。ここ5〜10年で商店街から物販の店舗が無くなってしまうのではないかと危惧するほどの流れの強さを感じている。通行量は増加傾向で、消費マインドは上がってきていると感じている。しかし、買い物の単価は低く、慎重な購買行動が主流である。
高松市 近隣のスーパーの改装、オープンが続き、商店街内のスーパーも苦戦している。飲食店の多くも厳しくなるばかり。「むうぶ片原町」も15年が過ぎ4月より改修工事が行われており、高松市生涯学習センター「まなびCAN」も15周年記念講座等で利用者も増えているようだが、商店街としても、この15周年を利用してイベントを考える必要がありそう。
坂出市 営業店舗数に変化なし。
丸亀市 消費は相変わらず弱い。節約ムードが続く中で、いつものように「底で不変」という月だった。第3土曜日の6月17日は、ワールドジャグリングデーで、毎年市内の若手愛好家が商店街でイベントを行っている。飲食以外の店は売上げには結びつかないが、商店街を会場にしてくれるという奇特な人たちで、できる限りのサポートをさせてもらった。第三者の若者たちのニーズや、アイデア・発想を聞くいいチャンスでもあり、このような人たちを商店街は大切にして、お付き合いをしていくべきだと思う。
サービス業 ディスプレイ 新規参入を狙う同業他社との価格競争が激しくなっている。夏休み商戦前の工事に向け打合せなどが増えてきている。
旅館 6月の売上は、全般的に例年通り、減少している。ただ、その後、若干宴席が動き出していると聞き及んでいる。6月は、例年動きが少なく、7月8月に期待したい。
運輸業 タクシー 地方の景気回復の遅れ等により、長期的に運賃収入、輸送人員が減少しており、非常に厳しい経営状況が続いている。また、乗務員不足が深刻化するとともに、高齢化が進んでおり、事業継続が懸念される状況にある。このため、輸送需要が集中する午前中の時間帯に、十分に対応できていない状況にある。
トラック 平成29年5月分高速道路通行料金利用額の対前年同月比は、4.4%増となり、対前月比では4.8%減となった。また、5月分利用車両数の対前年同月比は、8.3%増となった。
貨物 ドライバーの採用・定着については、改善しない、できないと言われている。適正な運賃の収受が一番で、収入が増すとドライバーの賃金も上げられる。判ってはいるが、同業者の多くは、業界内の競争によって運賃値上げが大変難しい。荷主側もコスト削減を理由に値上げの理解が得られない状況である。大手運送業者が値上げの宣言をしたことを追い風としたい。
     
 

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