集計上の分類業種 |
具体的な業種
(産業分類細分類相当) |
組合等及び組合員の業況等
(景況の変化とその原因・現状等、企業経営・業界での問題点) |
食料品 |
製粉製麺 |
4月から輸入小麦が5銘柄平均で1.8%引下げられたこと及び動力費が上昇していることを踏まえ、大手製粉業者から業務用小麦粉価格改定の発表があった。1月4日納品分より強力・準強力系は45円/25㎏値下げ、中力・薄力系は65~70円/25㎏値上げ、国内産小麦粉100%は20~25円/25㎏値下げとなる。 |
調理食品 |
組合員の出荷量推移は前月対比110%、前年同月対比で110.6%(9月分)であった。 |
冷凍食品 |
日本冷凍食品協会による7月の冷凍食品生産数量は昨対103.1%となり、直前5ヶ月は前年比100%前後の実績が交互になっている。カテゴリー別ではフライ揚げ物類が95.3%、フライ類以外の調理食品が105.0%、菓子類が123.7%となり、フライ揚げ物類のみ前年を下回った。業態別では市販用は104.9%、業務用が100.1%となり、両業態で前年を上回った。新米が出始めて品不足は解消されたが、価格は高値で取引されており、お弁当・丼・寿司など米を使う商品も値上げになってきている。これらの具材として使用いただく冷凍食品も多く、価格設定や売れ行き動向に注目する必要がある。 |
繊維工業 |
手袋 |
10月も記録的な高気温の日があったり、大雨による被害を受けた地域もあったりと亜熱帯化したかのような日本の気象に業界としてはなすすべもない状況である。冬物新商品の出荷はほぼ終わりを迎えたが、初回の納品は少なく売上も厳しい状況だが、片方でリピート発注に備えるべく生産体制を構える必要もあり、各社苦慮は続いている。 |
縫製 |
メーカーが在庫調整をしているようで、日本全国受注が少ない傾向のようである。 |
木材・木製品 |
家具 |
家具業界全般的に原材料費高騰分を価格転嫁しきれておらず、また物価高の影響で消費マインドや集客も減少しており、収益悪化はさらに長引く予想である。BtoCの販売チャネル強化、県産木利活用のブランディングをさらに加速させたい。 |
製材 |
新設住宅の減少、資材の高騰等相変わらずの状況で業界の厳しさは今後も続くと思われる。 |
木材 |
木材、住宅資材が令和2年から値上がりしたまま推移しているため、それに伴い一戸建て住宅の坪単価も70万円から短期間でさらに上昇し、現在は100万円時代になっている。着工戸数も減少し、建物価格を抑えるため建坪を控える傾向がみられる。 |
印刷 |
印刷 |
10月から12月にかけては、通常繁忙期に入るが、思うように数字が伸びない状況である。まだまだ得意先の動きが思わしくないが、地道に取り組むしかない。 |
窯業・土石製品 |
石材加工 |
現在の収益状況の悪化と、事業継続の不確実性から、雇用の流動が発生し始めた。将来の不安が事業経営側だけでなく、労働者側にも見えている。 |
鉄鋼・金属 |
鉄鋼 |
引き続き、売上げが低い状態が続いている。一部で持ち直しの動きもあるが、先行きは不透明である。特に紙関係や自動車関係の仕事の減少が続いているようである。 |
建設用金属 |
鉄骨需要は、図面承認遅れや副資材の値上げなど課題は多い。また、地元物件は少なく価格面でも低下傾向にあり競争が厳しくなっている。延期物件などが集中して多忙のFABもあるが全体的には、前年より悪化しており今後も不透明感が続くと思われる。 |
輸送機器 |
造船 |
親会社(川崎重工業)は「水素液化機向け大型高効率機器の開発」に向けて、水素関連リソースがこれまで分散されていたエネルギープラントカンパニーと船舶海洋カンパニーを統合したエネルギーソリューション&マリンカンパニーと技術開発本部にて事業を遂行する。 |
その他 |
団扇 |
ポリうちわの販売数は順調に伸びているが、竹うちわの販売数は減少している。竹うちわの製造業者及び職人の著しい減少によるものである。 |
漆器 |
原材料が非常に値上がりし、収益は悪化している。10月は特にイベントもなく取引先の減少またデパートや専門店の売場がなくなりつつあるため売上が減少している。 |
綿寝具 |
消費者向けの商品が低調で、業務用はいつも通りか少し好転している。一般消費者向けの商品が動かないと景気が良いと思えない。原料他素材メーカーからの情報でも例年よりも悪いようである。 |
卸売業 |
農薬 |
11月から価格変更予定で、順次通知が来ている。末端価格に対応できるかを考えている。 |
小売業 |
青果物 |
10月に値上げ商品の発表ののち、消費者は買い控える傾向が強まったようである。また、夏の暑さの影響で野菜の出荷が遅れ夏野菜と秋野菜の切り換えがうまくできず高値が続き消費が減った。 |
石油 |
販売価格は安定した月であった。県外安売り業者による周辺地域SSへの収益悪化の影響があり、不当廉売がある場合は報告を行う。激変緩和措置の政策変更を注視する。 |
電機 |
10月に売れそうな物がない、見当たらない。過去には食欲の秋だから調理家電といった具合に売れていたが、最近は普及率も100%に近い状況なので難しい。今の家電業界は全体的に不況である。 |
商店街 |
高松市① |
朝晩はしのぎやすい日も増えてきたが、10月の終わりを過ぎても残暑が残り、衣料品はようやく秋物が動き出したものの、まだまだ冬物を物色する動きには遠く、客単価は上がらず、売上げが伸びないでいる。11月いっぱいは我慢の商売となりそうである。高額品は人気ブランドのバッグ小物雑貨、宝飾、時計が変わらず好調であるが、その他の商品群(婦人服、美術品他)の売れ行きは一時期の勢いからはトーンダウンしている。また、インバウンド客も相対的に来客人数は増えているものの、客単価が今春ほどの勢いは見当たらないでいる状況である。物価高や為替が円高に振れた影響が大きいと思われる。高松駅に今春オープンした商業施設は相変わらずの盛況であり、高松全体の消費のポテンシャルから見ると頼もしく感じている。まだ、一部の商店街店舗(菓子)では僅かなダメージが出ているが、他の悪影響はない。来年以降、サンポートの開発がひとつずつ完成に向かうことで中心市街地一帯が盛り上がりを見せられると良いと考えている。選挙が終わり、内閣が変わり、政局が不安定化しているが、野党が力を持ったこともあり、経済や消費には追い風となるような検討もなされようとしており、意外に市場や生活者は好感を持って受け入れている様子である。この検討や議論が、将来の消費や経済にプラスに動くよう期待している。新型コロナの次の流行は、今年の動向から察すると、来年1月中頃から3月中頃にかけて、感染第12波が来るものと思われることから、高齢者の巣ごもり傾向や消費の停滞を織り込みながら、セール商戦や販売の仕掛けづくりに知恵を絞る必要があると考えている。 |
高松市② |
10月初旬頃から気温が下がりすごしやすくなりお客様も秋冬商品を求められるようになってきた。中頃は選挙もあり街中が落ち着かない様子であった。地元の人はインバウンド客が多くなったことに慣れてきたが、久しぶりに来街した人々には驚かれる。 |
丸亀市① |
商店街の通行量に変化はない。10月はハロウィンイベントで街は賑わったが売上げには結びついていないため苦戦続きである。 |
丸亀市② |
10月は気温の寒暖差が激しかったが、総じて高温傾向で、買回り品・物販の店は消費の低調も重なり、「悪かった」と言っていい。文化イベントが盛んで、観光客も目にして、飲食業界は忙しい様子だった。 |
観音寺市 |
消費者のマインドは恐らく多くの人が「趣味・娯楽は安・近・短」が決定のキーワードになっている。最近は「自粛・我慢・辛抱=普通・世間一般・恥でない」と感じる。来店客数の減少、販売個数の減少、ネットの影響による売れ筋商品単価のダウン等今まで通り、苦戦している店がほとんどだと思われる。改善する見通しが立たない。 |
サービス業 |
ディスプレイ |
中だるみで売上げが減少している状態である。年末にかけて受注が増えてきており、下請け等の確保及び工程管理をしっかりと努める必要がある。人材不足が深刻であり、様々な手法を試しているが雇用が困難な状態が続いている。 |
情報 |
11月20日サンメッセ香川で開催の「かがわDXフェア2024」や12月に東京ビッグサイトで開催の「中小企業新ものづくり・新サービス展」に出展を予定している。 |
美容 |
都市部では新たな富裕層が出現し、今後の消費市場を牽引するポテンシャルを秘めていると耳にするが、地方に於いても流行に敏感な若年層は、海外旅行やショッピング、美容などの贅沢をする「ご褒美消費」に意欲的なことから、プロからの最適な美容情報を得られる「かかりつけ医」のような存在が求められるので、技術の研鑽と同時に最新情報にアンテナを張ることが重要になってくると思われる。 |
建設業 |
総合建設 |
物価高が長期化しており、落ち着く気配が見出せない。組合運営においても、支出を抑える動きをしていても、必要経費の異常な高騰かつ、収入の低迷、減少傾向により、先行き厳しい状況が予想される。一般企業のように、値上げを実施し対策する、というわけにもいかず、新規事業の開拓などが求められる。 |
運輸業 |
タクシー |
令和6年9月の輸送実績は対前年同月比で営業収入106.9%、輸送人員は105.7%と増加した。 |
トラック |
令和6年9月分高速道路通行料金利用額の対前年同月比は3.8%増となり、対前月比では5.9%増となった。また、9月分利用車両数の対前年同月比は4.0%増となった。 |