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【前年同月比】         
           
 

令和6年12月の景況
 ……中小企業団体情報連絡員より…… 

特記事項
                   
好 転 やや好転 変わらず やや悪化 悪 化
                   
業 種
(中分類)
業 種
(大分類)
売上高 在 庫
数 量
販 売
価 格
取 引
条 件
収 益
状 況
資 金
繰 り
設 備
操業度
雇 用
人 員
業界の
景 況
食  料  品 製造業
繊 維 工 業 製造業
木 材・木製品 製造業
印     刷 製造業
窯業・土石製品 製造業
鉄 鋼 ・ 金 属 製造業
輸 送 機 器 製造業
そ  の  他 製造業
卸  売  業 非製造業
小  売  業 非製造業
商  店  街 非製造業
サ ー ビ ス 業 非製造業
建  設  業 非製造業
運  輸  業 非製造業
そ  の  他 非製造業
                     
                   
【特記事項】
(12月の景況から)      
       
集計上の分類業種 具体的な業種
(産業分類細分類相当)
組合等及び組合員の業況等
(景況の変化とその原因・現状等、企業経営・業界での問題点)
食料品 惣菜 米の高騰が続き先行きが不安である。販売価格への転嫁も即時対応するのが困難である。
製粉製麺 12月7日(土)、8日(日)にサンメッセ香川で開催された「全国ご当地うどんサミットinさぬき」では、全国から18事業者のうどん店が出展したが、来場者数はコロナ禍前には戻らない状況である。
調理食品 組合員の出荷量推移は前月対比95.4%、前年同月対比で96.8%(11月分)であった。
冷凍食品 日本冷凍食品協会による10月の冷凍食品生産数量は昨対94.5%となり、3ヶ月振りに前年割れとなった。カテゴリー別ではフライ揚げ物類が83.9%、フライ類以外の調理食品が97.3%、菓子類が96.6%となり、全てのカテゴリーで前年を下回った。特にフライ揚げ物類の畜産フライ75.8%とコロッケ77.5%の前年割れが大きかった。業態別では市販用は97.8%、業務用が88.6%となり、こちらも両業態で前年を下回った。2025年春は食品全般で値上げが行われる。価格上昇に伴い製造数量が減少しないことを願いたい。
繊維工業 手袋 長引く不況の中、残念ながら個人事業主であった手袋メーカー1社が破産申請を行った。12月は昨年より寒い日も多かったが、もはや冬商戦は終わっており、店舗は売れてもメーカーの出荷は増えていないのが現実である。店舗の在庫が減り、返品が少しでも減ることに期待するばかりであるが、店舗在庫は来冬の受注に影響する重要なファクターであるので注視していきたい。
木材・木製品 家具 依然として家具業界の低迷は続いており、令和7年度も厳しい状況が続くと予想されている。その中、国産木材の利活用の運気は高まっており、令和6年12月に開催された WOODコレクション2024Plus(東京ビッグサイト)では、当組合の県産広葉樹利活用が注目され、今期更にプロジェクトを推進させていきたい。
製材 住宅着工数の減少の影響により、販売価格も変わらず、先の見通しが立たない状況が続きそうである。
木材 大きな変化はなく新築住宅着工戸数の減少、それに伴う需要の減少で厳しい状況のまま推移している。
印刷 印刷 令和6年最後の月で追い込みをかけたが、前年同月比で見ると落ち込んでいる。令和7年1月から良いスタートを切れるよう取り組みたい。
窯業・土石製品 石材加工 業界の縮小傾向に伴い、必需品メーカーが製造圧縮傾向に傾いている。製造ロット数も大きく、中小企業で抱えるには負担が大きい。事業承継で起きる問題を乗り越える力を失っている。
鉄鋼・金属 鋳物 販売・生産ともに低迷状態が続いている。
鉄鋼 年末にかけ仕事は増えてきているようであるが、昨年と比べると概ね変わらないようである。景況的には元気がある会社も出てきているが、全体としては横ばいの印象である。
建設用金属 ここ数ヶ月、県内物件は少なく商社・鋼材店の依頼物件などで仕事量を確保してきたが依然として、その状況は変わらず先行きも不透明である。また、人材確保についても週休二日制・賃金体系の対応遅れ・後継者問題など課題も多い。
輸送機器 造船 前月同様に安定操業が続いている。業況に変化はない。
その他 漆器 景況が悪く、特に販売状況が良くない。インバウンドの陰りが出てきているのではと感じる。商品全体の原料が高騰して商品を値上げせざるを得ない。ガソリン等の燃料も高騰しているため、運賃が上がり大変厳しい。
綿寝具 業務用は例年より好転している。一般消費者向けは例年並みか少し悪い状況である。
卸売業 農薬 仕入れ価格は12月から上がり、販売価格は1月から上がる予定である。在庫分は12月中に販売して、確保できていないものは新価格で販売する。
小売業 青果物 トラック輸送の2024年問題に悩まされた1年であった。この輸送に慣れるようにしなければならないのではないかと思う。
石油 激変緩和措置の補助金の減額第一段階が12月19日から行われたがそれに伴う価格への転嫁を組合員も行っているが、十分でない場合がある。1月も補助金の減額が行われるが、エネルギー庁から消費者への十分な周知を行ってもらうよう訴え、組合員へは適正な価格転嫁のための正確な情報も収集し、周知を行う。県外安売り業者による周辺地域SSへの収益圧迫の影響がある。
電機 師走・正月を迎え部屋の電球蛍光灯交換、また、年賀葉書作成でインクリボンの需要などが増えている。テレビ・冷蔵庫等の大きな物は出足が鈍い。気温低下でエアコンは順調、小型の暖房機はまずまずの売れ行きである。地場企業からIT・AI関連のハード・周辺機器の需要が、地元商店はLED交換需要が増えている。
商店街 高松市① 月初めから気温も例年並みの寒さで季節関連商品の動きも良く、インバウンド客の高止まりもあって、人出も多く、まずまずの消費環境であった。また、高額品消費はブランドやアイテムが絞られつつあるものの、相変わらずの好調が続いており、売上全体の下支えとなっている。ただ、好調な高額品消費の一方で、一般消費者は止まらない物価高に対して財布のヒモが固いまま、節約志向を中心に慎重な消費行動を取る人も多く、消費の二極化が顕著になっている。年末となり、インバウンド客も増えているが、このところの商店街への日本人客の来街は若い客層が多く見られるようになってきており、消費者層の一定の世代交代が図られているようであり、将来に向けては心強く感じられる。若い客層は販売単価が低い傾向にあるため、客単価をいかにあげるか、より多くの客数を獲得するか、及び滞在の長時間化に対しての店舗ごとや商店街の努力や仕掛けづくり、政策が課題となってきている。商店街では行政からも要望の多いインバウンド客も夜間観光、消費対策の一つとして、ナイトカフェの実施を検討している。通常は使用できない商店街の街路上(既に行政機関、警察の規制緩和を受け許可済)に椅子、机を常設し、飲食提供の対応を夕刻から開催予定(まだ準備段階で、1月後半から試験的に開催)。12月初旬からインフルエンザが猛威を振るっており、今後更に拡大し、人流や来街客の減少に繫がらないよう祈るばかりである。
高松市② 令和5年12月は商店街独自のプレミアム商品券を11月に販売し、12月も使用されたため、全体的に売上は良かったようであるが、令和6年12月中旬は人通りが少なかったように見えた。休日が多い分片付ける仕事に追われたのかクリスマス頃も嘆く飲食店経営者がいた。御用納めから2、3日の一瞬は暮れの賑わいが感じられた。1月は年末年始の9連休の影響があると思われる。
丸亀市① 12月ということで、それぞれ工夫を凝らして歳末商戦に臨んでいた。イルミネーションに誘われて人出も増えたようである。歳末感謝祭の抽選場も1時間程度の行列ができ、盛況であった。
丸亀市② 12月は「売れない月」になって久しいが、12月の数字の悪さを毎年更新している。商工団体主催で、中心商店街を対象にした「歳末大感謝祭」が、今年も実施された。商店街メンバーでこれだけの催事を行うことは不可能な状況の中で、ありがたい話だと思っている。抽選券の売上は微減だったが、あらゆる経費が大幅に上がっていて、繰越金が年々減少しており、今後の実施・事業継続に大きな不安を覚えている。
観音寺 年末の店舗装飾が各店・各商店街とも不活発になっているように見えた。意気込み・誠意を見せる意味でも「この事だけは・・・。」くらいの見栄を張って欲しい。一過性の自己満足イベント(売上に繫がらない)よりもその分を装置等の更新拡大に注ぎ込めば、それを見るだけでも来街してもらえる動機になる。年末に限らず、電飾PR効果は来街・滞留に期待できると思う。
サービス業 ディスプレイ 年末竣工がずれ込み売上が減少している。人材不足が深刻で、様々な手法を試しているが雇用が困難な状況が続いている。
美容 小規模零細事業者が中心の美容業界に於いては、コロナ禍における消費者の美容支出減少による苦境から完全には脱出できない中、エネルギー価格や材料費の高騰、更に人件費の増大など厳しい経営環境に置かれている。
建設業 総合建設 2024年4月から建設業でも時間外労働の上限規制が適用された、いわゆる建設業の2024年問題について、本来であれば施行までに、労働環境の改善や生産性向上、人材確保などの対策を講ずるべきであったが、十分な対策を行い施行日を迎えた所は少ない。公共工事では、週休2日工事が定着しつつあるが、民間工事では未だ追いついていない。工期調整や、限られた人材でいかに生産性を向上させるかといった対応に追われている印象である。
運輸業 タクシー 令和6年11月の輸送実績は対前年同月比で営業収入111.9%、輸送人員は110.9%と増加した。
トラック 令和6年11月分高速道路通行料金利用額の対前年同月比は4.2%増となり、対前月比では4.8%減となった。また、11月分利用車両数の対前年同月比は4.3%増となった。
     
 

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