前月へ | 次月へ | ||||
【前年同月比】 | |||||
令和6年7月の景況 |
特記事項 |
好 転 | やや好転 | 変わらず | やや悪化 | 悪 化 | |||||
【特記事項】 | ||||
(7月の景況から) | ||||
集計上の分類業種 | 具体的な業種 (産業分類細分類相当) |
組合等及び組合員の業況等 (景況の変化とその原因・現状等、企業経営・業界での問題点) |
食料品 | 製粉製麺 | 4月から輸入小麦が5銘柄平均で0.6%引下げられたこと及び輸送費が上昇していることを踏まえ、大手製粉業者から業務用小麦粉価格の改定があった。7月1日納品分より強力系は30円/25㎏値下げ、中力系・薄力系は110円/25㎏値上げ、国内産小麦粉 100%は据え置きとなった。 |
調理食品 | 組合員の出荷量推移は前月対比96.6%、前年同月対比で96.2%(6月分)であっ た。 |
|
冷凍食品 | 日本冷凍食品協会による5月の冷凍食品生産数量は昨年同月比で95.2%となり、3ヶ月ぶりに前年対比を下回った。カテゴリー別ではフライ揚げ物類が90.3%、フライ類以外の調理食品が97.1%、菓子類が97.8%となり、フライ揚げ物類が大きく減産する結果となった。業態別では市販用は96.7%、業務用が92.5%となった。先日、中央最低賃金審議会より2024年度の地域別最低賃金額改定の目安について答申がとりまとめられ、一律50円の引上げとなった。10月以降の賃上げを吸収できるような企業努力が求められている。 | |
繊維工業 | 手袋 | 繊維製手袋についてはUVカットの商品中心の動きとして、市場では梅雨明けが早く、夏本番を早く迎えたことで、店舗売りは紫外線予防グッズには好影響があったかもしれない。メーカーからの出荷額については、全体的に他の低価格商品に押され気味の傾向は顕著になってきている。 |
木材・木製品 | 家具 | 家具新聞によると物価高による家具への支出額は昨年より低下している。特にホームユースの減少傾向が続いている。当組合においては、県産広葉樹利活用の「100% MADE IN SANUKI PROJECT」のさらなる推進、ブランディング注力する方向で計画している。 |
製材 | 昨年に比べると新築木造住宅着工数が明らかに減少しているため、住宅資材の動きが悪く、20%減となっている。更に見積りや問い合わせも少なくなっている。 | |
木材 | 新設住宅着工戸数の減少が続いており、住宅資材の動きが悪く、業況は低い水準の横ばいで推移している。 | |
印刷 | 印刷 | 4月から状況は変わらず、7月も厳しい月となっている。 |
窯業・土石製品 | 石材加工 | 気温が高すぎて、屋外作業者にとっては非常に厳しい夏となりそうである。受注も伸びず、産地全体が静かである。新たに販路を拡大するためにSNSを利用して販売に活路を見いだしたいと考え、組合主催の勉強会を計画している。 |
鉄鋼・金属 | 鉄鋼 | 各社、引き続き受注量は減少傾向である。一部動きが出てきた業界もあるが、思ったより仕事量が戻ってきていない。 |
建設用金属 | 依然として県内物件は少ない状況が続いており、現状でのゼネコン・設計事務所の見積り件数も少なく今後の見通しは不透明である。従って、商社・鋼材会社などを経由して県外物件の加工協力をして工場稼働率をキープしているFABが多い。この傾向は今後も続くと思われ運送面など高騰する中、価格面にも影響が出ている。 | |
輸送機器 | 造船 | 前月同様に安定操業が続いている。業況に変化はない。 |
その他 | 団扇 | 別注(機械貼り・竹)うちわの受注が増加している。 |
綿寝具 | 各社得意先によりばらつきはあるが、業務用関連の売上は例年通りか少し上向いた。しか し、消費者向けは少し下降気味と思われる。 |
|
小売業 | 青果物 | 企業間のM&Aにより商品の買い付けが複数県に分散してきたため一県の占める割合が少しずつ減ってきている。 |
石油 | 販売価格は比較的に安定した月であったが、県外安売り業者等の影響は残っており、周辺地域SSの収益を圧迫している。激変緩和措置の動向を注視する。7月末で一旦休業(実質閉 店)するSSがあり、県外安売り業者等の影響とみられる。 |
|
電機 | 猛暑でエアコンの売れ行きが良い、反動で大型冷蔵庫の売れ行きが悪い。毎年夏場は冷蔵庫が暑さで故障して売り上げがいいのだが、今年はそうでもない。マスコミの報道もエアコン売り上げ増の一助になっている。 | |
商店街 | 高松市① | 7月は前半から気温の高い日が多く、この時期にスタートする夏物セールが好調な物販店が多かった。しかしながら、後半は酷暑とコロナ感染の拡大に見舞われ、高齢者の一部が外 出・外食を控えるなどの動きとなり、苦戦する店が多くなった。一方、飲食店はコロナ禍前の賑わいに戻っており、順調な店が多い。但し、人件費や維持費、食材の高騰、人員の確 保、価格転嫁等に苦労が多く、経営を圧迫している。従来の顧客の他にインバウンド客や観光客を集客し売上を拡大する飲食店もあれば、夜の回転率が悪くなった店とコロナ禍後は商品や経営形態により売上格差が広がっている。また、インバウンド客は相変わらず増え続けており、夜遅くまで消費意欲が旺盛であるのに対して物販店の多くが20時頃には閉店してしまうこともあり、夜は大手チェーンのドラッグストアや総合ディスカウントストアは本年7月から閉店時間を24時から25時に延長した。高額品(宝飾、時計、雑貨、美術品)の需要は相変わらず高止まりしており、輸入品は円安による年数回の値上げをものともせず、購入され続いている。また、商品ジャンルによってはインバウンド客の需要も増えてきてお り、しばらくは好調が続く模様である。高松駅商業施設のオープンから4ヶ月経過し、ようやく商店街店舗への競合による売上ダメージは業種に関わらず、ほぼ無くなった。久しく物価高騰が続き、消費者の財布のヒモは固くなる中、今春の賃上げと6月の定額減税が徐々にではあるがその効果(当初は目に見える効果はほぼないと考えていた)を示してきているように感じる。効果は限定的でも消費の下落を最小限に留め、年後半は消費意欲をプラスに転じされるかもとの期待を抱かせる状況が今の消費動向から垣間見られる。 |
高松市② | 人出は天候状態に影響されやすく、7月は雨の日が多く3週頃までは当商店街の人の出が悪かった。熱中症警戒アラートが連日のように発表されていたが、夏休みに入って子ども連れも20日頃からは多く見受けられるようになった。インバウンド客も増えている。台湾・香港のお客様が多くなっていると思われる。 | |
丸亀市① | 7月は七夕夜市、丸亀みんなでつくるアート展、地ビールフェアなどがあり、浴衣姿の男女が街中を練り歩いた。後半はボートレース地域振興クーポンの発行があったが結果は暑さのため売上はダウンした。 | |
丸亀市② | あまりの暑さで、高齢者を中心に外出しない傾向が続き、街は一段と閑散としている。病院も空いていて、「暑いなか病院へ出かけると、体を悪くする」と話す、お年寄りが居た。子どもの夏休みに入り、旅行客などはぼちぼちと目にする。商店街の休憩スペースを、「クーリングシェルター」として丸亀市からの指定を受け、開放しているが、商店街へ出て来る人がもともと少なく、利用は低調である。 | |
観音寺市 | 組合の活況、組合員の業況は交通量や駐車場利用状況を見ることでしか知れないが、大小イベントが開催される時以外はいつも通り静かな街である。最寄品を買うためにわざわざ遠方から車で来街する訳はなく、かといって消費者の多様化する趣味趣向品、買い回り品を積極的に追求できる店舗が多くないので来街する動機がない。ただ近距離客の必需品・最寄品・少額嗜好品を扱う店はそれ程の波は無く、商売ができている。 | |
サービス業 | 美容 | 近年、おしゃれに関し消費者ニーズ等の高度化・多様化がより進み、美容師に求められる役割や技術等のあり方も多様化・複雑化する中、時代のニーズに沿った知識や技術を習得できるよう美容師のあり方などに関し、必要な事項についての総合的な検討をおこなうため厚生労働省に専門委員会を設置し、この度、第1回専門委員会が開催された。今後、検討内容次第では、県内美容室に於いても少なからずとも何らかの影響が出るものと思われる。 |
建設業 | 総合建設 | 建設業は公共工事の下支えで改善を期待するも、慢性的な人手不足やコスト増等の重荷は継続している。原材料価格が高騰し続け、激変緩和措置の終了や円安基調もあり、コスト負担増は相変わらず厳しい。また、日経平均株価は最高値を記録したものの、中小企業は価格転嫁等で恩恵を十分に享受できておらず、業況は足踏み状態の印象である。 |
運輸業 | タクシー | 令和6年6月の輸送実績は対前年同月比で営業収入98.5%、輸送人員は97.7%と減少した。 |
トラック | 令和6年6月分高速道路通行料金利用額の対前年同月比は2.7%増となり、対前月比では1.9%増となった。また、6月分利用車両数の対前年同月比は2.3%増となった。 |